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【インタビュー】「好き勝手やっても大惨事になんてならない」 - 神崎琴音のライナーノーツ

人生は物語。 あなたは今、その物語の主人公。

今あなたは、どんなシーンに身を置いているだろうか。そしてそのシーンにはどんなBGMが流れているだろうか。

関わり合う人々との交流によって、旋律は交差し、絡み合い、新たなシーンが始まる。

この連載は、「poppin' tune」という人生を加速させるボイスレッスンプログラム の参加メンバーが交わしてきたそれぞれの「旋律」にスポットライトを当てたライナーノーツ。(ライナーノーツとは、音楽CDのジャケットに付属している冊子等に書かれる楽曲の解説文のこと。)

※本連載は、poppin' tune 参加者へのインタビューを記録したものです。

「これまでの人生、生きるのが辛いと思ってたときもあった。でも今は詰まってるものが取れてだいぶ大丈夫になってきたよ」と言いつつ、「果たして本当にベスト・オブ・ベストの生き方をできているだろうか?」と問うてしまうのは、彼女がそれだけ自身の人生に対して真摯に向き合っているから。

安心して暮らせる場所がある。穏やかな夫に守られて、このままでも十分な生活を運営していける。

だけど、心の中にはまだ何かハマらないパズルのピースがある。充実感や安心感の更に先にある「躍動感」を求めているのかもしれない──。自分の可能性を追求するべく新たなページをめくるときが来た。


神崎 琴音 (かんざき ことね)
舞台俳優、詩人、エッセイスト、フリーライター。北海道旭川市出身。早稲田大学文学部美術史コース卒業。幼少期より子どもミュージカルを始め、大学時代より本格的に舞台活動を開始。小劇場を中心に、ミュージカル・ストレートプレイ・ライブ等に出演。2022年3月に初の詩集・エッセイ集『ただの散歩のつもりだったの』を出版。



「いい感じ」にたどり着くための模索。

── 去年は結婚をしたり書籍出版をしたり、安心できる居場所や活動の範囲がどんどん広がって順風満帆な人生に見えていたけど、2023年の頭頃はどんな感覚で過ごしてたの?

神崎 「漠然と、この人生きっともっと良くなるはずなんだけどな、と思ってて。でもなんだか最短ルートには乗ってなさそう… というか。今やってることや頑張ってることは、本当にやりたいこととはちょっとズレてるんじゃないか、と思ったりもしてて。

でも、"じゃあどうするのか" はわからないっていう。そんな自分のことをちょっとダメな人だとも感じてた。思ってはいるのにやりたいことに対してのアプローチが全然できていなくて、逆にそれ以外のことで時間を消費しちゃってる自分が。」


── じゃあ、そこをクリアにしていくためにpoppin' tuneに参加したんだね。

神崎 「そう。参加したら、もっと"いい感じ"になりそう。自分の"いい感じ"にたどり着くやり方がもっと明確にわかるようになりそう。って思って。」

参加当初〜3ヶ月目くらいまでは体調も崩しがちで、"歌を楽しく歌う"ということが難しそうに見えた。「いい感じ」という感覚は、本人にしか分からない。その感覚の"確かさ"を彼女は模索していた。

これは参加から1ヶ月ほどが経過した頃、
プログラムの一環で歌を歌って動画に収めて送ってもらったとき。
彼女にとって「歌」は人生になくてはならないもの。
だからこそ「心のままに楽しむ」ができなくなっていたのだ。


自分の感覚を認めたら、現実が動いた。


── そこから半年経過した今、変化はある?

神崎 「"いい感じ"な状態を保つことができるようになってきた。目指すものへに向かう道筋を描けるようになってきて。"こういうふうにしたらきっともっと良い"という感覚がわかってきた。」


神崎 「昔は、世の中的に"こうしたらいい" とされていることを"正しい努力"だと思い込もうとしてたけど…今は、それはやらなくてもいい、いや、むしろやらないほうがいいよね、って。

薄々思ってはいたけど100%では認められなかったそういうことを、認められるようになってきたのが一番大きい変革だと思う。」


── その変革が起きたのは、何をしたからなんだろう?

神崎 「やったことは、"とり"がいい状態でいるようにすること。」

"とり"とは、彼女の中にいる「本当の自分」のイメージだそうだ。

これが "とり"。本人に描いてもらった。


神崎 「例えば、前は嫌なこともやりつつ頑張らないといけないと思っていたけど、小さな違和感を感じるものはちゃんと辞めていく、とか。

"とりはこっちのほうが好きそうだけど、本当にこれ選んでいいのかな?"って思ってたのを、"それがいいんだよ!"って言ってもらって。それで、あぁやっぱり人から見てもそうなんだ、ですよね、って。

そういうふうにひっそりと思ってるだけでその信頼度も薄かった、小さい灯火のような欲やワガママみたいなものを、"それもっと引っ張り出したほうがいいよ"って言われて、"出せばいいのか"ってなった。

それで、出していった結果、自分を取り巻く景色が良くなってきた

心がしんどくなってしまうようなことをしなくても報酬としてお金をもらえたり、面白い話が舞い込んでくることも増えた。」

こうしてメンバーには日々自由に
アウトプットしてもらっている。
「小さい灯火のような欲」を表に出すことから
愚直に逃げずに取り組む素直さが、
人生に展開を生んでいく。
これはプログラム参加後
5ヶ月が経過したときのこと。
自分の心持ちが変わると身体が変わり、
意識の変容により現実も動いていく。


好き勝手やっても大丈夫。それが積み重なって自信になった。


── 「しんどいことしない」をやるときに、葛藤はしなかったの?

神崎 「いや、素直に辞めちゃってもいっか、と思えた。笑」
この半年間「"とり"を大事にしてね」ってしつこく言われている中で、すぐにできるような些細なことを小さく小さくやっていくと、こっちの方が生きやすいって気付いて

好き勝手やっても大惨事になんてならないってわかった。これならいけるかも、この状態がベストなんだ、っていうのが見えてきた。」


── めちゃくちゃいい気付きだね。 ちなみに、どんな人がこの場所に来たら、殻を破ったり人生加速させられたりしそうだと思う?

神崎 「外面がどれだけ情けなくても、どれだけそれが隠されてても、ちっちゃくても、最終的に絶対にどうにかなりたい っていう野心があって、自分自身を信じてる人。「信じてる」のあとに「でも...」って言葉を続けたくなっちゃっても、心の奥底ではその野心とか、それを実現させられる自分を信じてる人。」

彼女自身がそうなのだ。穏やかで思慮深く、声を荒らげて人と対立することなんて滅多にないような人。外側だけを見ていたら、その芯の強さには気付けないかもしれない。だが、"野心"を解き放つことが命を輝かせるのだという体感を積み上げてきた彼女の瞳は力強い。

「やりたいようにしかしない」が今後の展望。

神崎 「まだまだ途中な感じはしていて。持ってる"輝くはずのエネルギー"に、まだ布がかかってる。

"出そうかな、出していいのかな〜"っていうのを、【出したほうがいいじゃん!!】って言い切れるようになりたい。

そのためにも、今までやったことのないことをやっていく。

そうするともっと1段飛ばしで階段を登っていくことができそう。なので、"思った通りに/やりたい通りにやる"をできるようになるのがここからのプランかな。」



神崎琴音(かんざき ことね)

SNS
https://lit.link/kotonezoro

▼ 著書
『ただの散歩のつもりだったの』  | Amazon


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INFORMATION
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"人は、思い通りに生きられる"
それを忘れてしまったすべての人へ。

poppin' tune とは
自身の潜在能力を引き出して、

望んだ人生を創造し
現実を起こしていくことを目的とした
継続プログラムです。

参加には事前エントリーおよび
審査に通過することが必要です。

お問い合わせは
こちらの公式LINEからお願いします。
https://lin.ee/5cuvEWo

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