区議会で4年生以上の学童利用について一般質問しました!

東京都北区議会議員の加藤みきです。

2025年2月25日、令和7年第1回北区議会定例会にて個人質問で登壇しました!

今まで何度か取り上げている配慮が必要な4年生以上の学童登録について、再度質問しました。

今までの質問でこのようなことが分かっています
・23区内で4年生以上の障害児が学童利用できないのは北区だけ
・配慮が必要な児童がどの程度いるのか把握できていなかった

今回の原稿と答弁を書き残しますので、ぜひご覧ください!


学童クラブにおける支援が必要な児童について伺います。
昨年9月の第3回定例会の一般質問において、学童クラブで支援が必要な児童の数や状況が十分に把握されていない点を指摘しました。その結果、令和7年度の学童利用申込において、特別支援学級に在籍しているかどうかを確認する項目が新設されました。
迅速にご検討いただき、実装を進めていただいたことに深く感謝申し上げます。
また、同じ質問内で、学童登録ができない配慮が必要な小学校4年生以上の児童については、「どのような状況の児童がどの程度いるのかを分析することが必要であり、可能なところから対応していく」とのご答弁をいただいておりました。
来年度の学童の利用承認は今月12日に決定されました。そこで特別支援学校および特別支援学級に通う児童が、それぞれ何人ずつ学童クラブやわくわくひろばを利用する予定になっているのか、教えてください。

次に、令和7年度における特別支援学校及び特別支援学級に通う児童の受け入れ状況について、お答えいたします。
1月6日の電子申請締切時点での状況になりますが、来年度の学童クラブ登録児童数のうち、特別支援学校在籍児童は1名、特別支援学級在籍児童は54名、一般登録のうち集計が可能な早朝・夕方利用児童数は特別支援学校在籍児童2名と特別支援学級在籍児童30名となっております。

子どもわくわく課答弁

そして本年1月22日、こども家庭庁より学童クラブ運営指針の改正が発表されました。
以前、北区の障害児の学童受け入れは平成19年のガイドライン以前の基準にとどまっている点を指摘しました。最新の指針では障害のある子どものインクルージョンを更に推進するために、医療ケア児の受け入れや、職員研修、関係機関との連携なども新たに明記されました。
これらの改正を受け、北区として学童クラブにおける障害児の受け入れ体制の見直しをどのようにとらえているか、具体的な対応策や実施時期を含めたご見解をお聞かせください。

学童クラブにおける障害児の受け入れ体制の見直しについて、お答えいたします。北区の学童クラブでは、障害のある児童が利用する機会を可能な限り確保するため、申込時の審査基準指数の加算や、障害児の人数等に応じた職員の加配を行っており、特別支援学級の児童を中心として、現在、約50名
の障害のある児童が利用しています。あわせて、今年度から導入した一般登録早朝・夕方延長利用制度を利用している児童も一定数、存在します。
学童クラブ運営指針の改正につきましては承知をしており、各館等での研修を通じ周知を図っているところです。
なお、小学校4年生以上で、障害のある児童を学童クラブで受け入れることにつきましては、現在の学童クラブの逼迫状況や支援人員の確保等の課題もあり、早急な導入は難しいと考えていますが、引き続き調査・研究してまいります。

<加藤所感>
特別支援学校から1名、2名というのは明らかに少なすぎて、実質入ることができない、お断りしているのと同等の状況です。最新の指針からもかけ離れた実態で遺憾です。

北区には固定の特別支援学級は12校あります。一般登録している支援学級の4年生以上が30名ということは、1校につき2~3名、1教室に1人程度ということです。
利用が逼迫している中とは言え、1~3年生の間も学童を利用し集団生活に慣れた子を1人追加で預かるのは不可能なことでしょうか?

人員に関しては、令和7年度から公契約条例の労働報酬下限額が改定され、学童の職員には東京都の時給より200円以上も高い1368円を支払うこととなり、今までより求人がしやすくなることが予想されます。
ハコはある、人も取れる。あとは制度がGOを出すだけです。

わくわくひろばと学童が一体化運営をしているとはいえ、子どもにとっては大きな違いがあるようです。
学童では、自分の教室があって、担任の先生がいて、出欠を把握してくれている。一方ひろばでは自分のことを細かく把握している人はいません。この所属感のなさから、ひろばを不登校になり保護者が働き方を変えざるを得ないというケースは実際に聞き及んでいます。

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