戦闘機と農産物のぶつぶつ交換
もう一年以上前のニュースですが、「農業は社会基盤」と考えている私にとても勇気を与えてくれました。交換する相手が戦闘機というのは少々残念ですが、命を支える食がお金だけで評価され、交換されるのにとても違和感を持っています。
地方に住むとぐるぐる農産物が回り、相互にできることを提供するような交換がされています。額面の給与は都心と差があるかもしれませんが、生活コストが低く、空間も広く、豊かに暮らせます。例えば、猟師が仕留めたイノシシをジビエ料理のお店が受け取り、そのお礼でそのお店の食事券を提供。食事券をもって、猟師さん仲間みんなで来店し、食をシェフと一緒に楽しむ。なんてことが実際あるんです。今更、SDGsなんて言われてますが、農村地域はまさにずっとSDGsなのです。
ただ、ここまで進んでしまった貨幣経済ですから、地域を出ようとすると共通価値交換ツールとしての「お金」で交換しなければなりません。子供を大学に活かせる、海外の技術を見に行きたい、など。異常気象や生産者現象、農地荒廃等で、なんとなく、このままでは食が破綻すると気づき始めています。ですので、貨幣価値に溺れている都市部の人々に、「豊かな持続可能な生活」そのものの価値を提供し、外貨獲得しながら、長らく培ってきたSDGs的な生活を維持したいものです。