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この世から言い訳をなくすために起業した。

こんにちは。
世界最大のVRライブプラットフォーム【VARK】を作っております。
ActEvolveの加藤です。

本日資金調達を発表させていただきました。
そしてこの発表をふまえて「これから投資家の皆さんとより大きなリスクをとって、世界に挑戦して行きますよ」という意思表明をしたいと思い、筆をとりました。

この界隈にはいってから毎日目にとまる他社の「資金調達のプレスリリース」。本当に毎日目にするので、まるで資金調達は特別なものではないのでは、とさえ思えてきます。けれども起業家歴3年目となる僕にとって「資金を集め、リスクをとり、挑戦する」ということは、並大抵のことではありません。
そんな僕が、なぜVRライブプラットフォームでリスクをとった挑戦をするのかちょっとお話できれば幸いです。

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起業の理由は人の挑戦を妨げる「障壁」を取り除くため

まず僕が起業したきっかけは

「世の中の人ってもっと頑張れるよね。」

「だけど人によっては頑張れない障壁ってもちろんあるよね。」

「もしも頑張れない障壁を取り除くことができたら、世の中はもっと挑戦に溢れて、その中から成功だったり、幸せみたいなものが見つかるよね。」

と思ったからです。

なぜそう思ったかはこちらの記事を読んでください。かなり正直に話しています。

「イケてない奴らを全員救いたい」人生を懸け“大して好きじゃない”VR領域で起業した、根暗20代社長の野望

で、人はなにが原因で頑張れないんだっけ、と振り返ったときに何かしらの「障壁」と、それに伴う「言い訳」があるからだと思いました。

挑戦を阻む「言い訳」

例えば、

・友達がいないから~しない(できない)
・お金がないから~しない(できない)
・容姿、身体的に恵まれていない~しない(できない)
・田舎に生まれたから挑戦する機会がないから~しない(できない)

という「言い訳」はよく目にするし、聞くと思います。

上記の「言い訳」の例を大別してまとめると、以下の大きな2つになると思います。

・コミュニティや住んでいる場所の問題
・容姿や能力の問題 

僕は、そんなリアルの「障壁」を取り除いてあげて、世の中の挑戦しない「言い訳」を1つでも多く減らしたいと思います。

言い換えれば、リアルで挑戦できないみんなに、平等で障壁のない挑戦の場を提供したいと思っています。

もし解決することができたのならば、きっと世の中は良くなるものだと僕は信じているからです。

VRで解決できること

そして僕はこの2つの「障壁」をなくす手段としてVRが最も最適だと考えています。

・コミュニティや住んでいる場所の問題
これの解決に必要なことは、「リアルと同じ価値を持つ世界」と「その世界を信じる仲間、コミュニティ」です。

数年前まで10万円以上のコストをかけないと手にはいらなかったVR端末が今では5万円を切ります。(VARKも対応しているOculus Quest)これは家庭用ゲーム機の価格と変わらないレベルです。
加えてOculus Questは場所を選ばずに使用できるので、Wi-Fi環境さえあれば自宅でない場所でも問題ありません。これらは既に市場に流通しているもので、数百万台は世に出ています。
実際にバーチャル世界上で「物の売買」「没入感型のゲーム」「コミュニケーション」「フィットネス」「疑似的な旅行」「音楽ライブ、演劇、映画」などが展開されており、リアルと比較してもコンテンツ量は十分な領域に到達していると思います。中にはバーチャル世界の家の家具や服を販売するユーザーもいたりと、運営が介入しない規模の経済圏が確立しています。
 これだけ揃っているVRの現状において、コミュニティを作り出すことができるのならばそれは、「現実と同じ価値をもつ世界」を提供できると思います。


・容姿や能力の問題
これの解決には「アバターが自分自身の体だと信じれるほどのリアルなインタラクション」が必要だと思っています。

VRではVRMというVR向け3Dアバターファイルフォーマットを用いて自分が好きなアバターを作り、バーチャル空間を楽しむことが出来ます。
表情やモーションも自由で、自作の服やアクセサリーを身につけたアバターも存在します。

上記よりVRは先述した上記二つの課題に対してきちんとアプローチできると思っています。

リアルの障壁を取り除くファーストステップとなる「VARK」とは

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さて、そんな僕がリスクをとってでも、作りたいと思ったVARKについて簡単に説明したいと思います。
VARKは「VR」で「生放送」で「音楽ライブやミュージカルを視聴、開催するサービス」VRライブプラットフォームです。

VARKと類似のサービスもあります。
例えばclusterさん。VARKより長くやられていて新しいことに挑戦しているなあ、と感銘を受けております。
ただVARKはclusterさんと比較して「イベントの開催頻度が少ない」「スタンドアローンのVR対応」という特徴があります。そして僕はこの2点をとても重要視してきました。理由については記事の後半で触れますね。

初めてVARKを聞いた人も、そうでない人も、VARKを想像する時「VRのライブをする場所」という【機能】をイメージすると思います。それはリアルでいう「東京ドーム」などライブ会場、所謂【箱】と呼ばれるものがわかりやすいです。
ただ、僕たちが作りたいのは「東京ドーム」という【箱】ではなく「東京ドームでライブをする」という【物語】です。

 今までなんの自信もなかった少年が、ある日バーチャルに降り立って弾き語りをします。リアルでは人前に出る勇気もなく、称賛されたこともないような少年です。もちろん人前で歌なんて歌ったことがない。失敗が怖いのです。そのあと卑下されることも怖い。
だけど、仮想空間という、容姿も性別も住んでる場所や宗教、政治、全てがフラットの世界において、自分が何でもしていいよと言われたその時「リアルでは歌ったことなかったけど、歌ってみよう」と志します。
 それを普通だったら聞きつけることができなかった地球の反対側に住んでいるこれまた普通の少女に見つけられます。その少女は周りにそれを広め、少年はちょっとずつちょっとずつ有名になっていきます。
 そしてついに大きな舞台に立って歌を歌い、みんなから称賛を浴びます。バーチャル空間でもった自信は現実空間でも自信に変わっていき、全く同じ景色を見ているのに、違うふうに見えていく。

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そんな物語を世界で一つでも多く作っていきたいと思っています。

ひとつ実際に過去に主催したライブの話をします。

リアルでは都心から離れた場所に住んでいるアーティストの方が、VTuberとしてVARKに出演した時の話です。その方がライブをし終えたときの感想なのですが、

「観客のみんなが『会えたよ』って言ってくれたことが嬉しかった。」

「自分のバーチャルの姿とみんなのバーチャルの姿が、VRの中で出会って、
そこにはいつものイベント(ライブ配信など)で感じさせていた距離もなくて、本当に会えたって感じた。」

とおっしゃっていました。

僕はこの話を聞いた時「あぁこの世界って間違いなく広がるな」と確信しました。

2019年のVARK

2019年のVARKは「アーティスト一人ひとりの物語」をより多くの人に感じてほしくて、作っている自分たちも感じたくて、月に1度という低頻度、高品質を目指して作って行きました。スタンドアローンのVR対応も同様に、より多くの人に、リアルと差がない、むしろそれ以上のライブを感じてもらうためです。

今年はVARKのコンセプト通りの1年を迎えることができたなと思います。

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 今年の8月に主催した、2日間にわたるバーチャル上の夏フェス「Vサマ」は総参加者数が6万人を超える、バーチャルライブ市場最大のライブとなりました。
 この1年開催したVARKのライブの一つ一つが、ユーザーさんの心に残っていると思いますし、こんなにもアーティストさんに感謝されているサービスを僕は知りません。

 この世から挑戦できない障壁があるならば、バーチャルでその障壁をなくしていきたい、という思いで1年間挑戦し続けてきましたが、もちろん今のVARKですべての障壁を取り除けるとは思っていません。だから僕はリアルで障壁があって挑戦できない皆さんが、いつかバーチャルで挑戦できるまでリアルで挑戦しつづけます。

終わりに

 さて、ちょっとだけ今後のVARKを話すならば、VARKはより多くの人に届くようになりますし、よりプロデュース方面に力を注ぎつつも、新しい才能に気づいたり、出会えるサービスになってまいります。詳しくアナウンスができなくて心苦しいですが、来年の早い段階までお待ち下さい。

最後に

挑戦できない障壁がVARKによって取り除けた時、自分はバーチャルで何がしたいか考えてほしいです。

すべての障壁を取り除いたとき、バーチャルで挑戦をする場にVARKが寄り添えている未来が描けたらいいなと思っています。

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