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【前澤ファンド】0点の項目をとってしまったけど書類審査に合格した話。
前澤ファンドに応募していました。
https://note.com/ysk2020/n/na9433ee078d1
応募した日付を見たら3ヶ月前くらいでした。
ベンチャーで3ヶ月前といえばもう遠い昔くらいの感覚で、あの頃のスケジュールを見てみると、めちゃくちゃいろんな人に会いまくっていた模様です。(いまはリモートでみんなに会えなくてつらい。。。)
さて、いつもならVRでこんな世界を作りたいみたいなエモーショナルな文章を書くのですが、前澤ファンド関連だと結構書いている人がいるので、僕はちょっと毛色が違うことが書きたいなと思っています。
▼いつも書くエモい記事
▼応募しようと思った理由
正直、宝くじのくらいの合格率だと思っています。僕みたいな資金調達に駆けずり回っている起業家に取っては「1社が10億円投資します!」っていう話の途方もなさは十分理解できているつもりです。
とはいえ、僕は普通に事業を成長させて、5億円、10億円、20億円と資金調達を行っていく予定だし、夢物語にすがりつくよりも地に足つけて爆走していきたいタイプの起業家です。
ただ、ふと、「これが一種のゲームでエンターテインメントでみんなと一緒に楽しめるようなものならばそれはそれで面白いのではないだろうか」と考えました。
❍応募するにあたって一番最初に考えたこと
僕が前澤さんについて知っていることはほとんどありません。
地元が一緒の千葉なんで、「割とよく聞く起業家」くらいの情報しか持っていないです。あと、僕自身そんなに服が好きなわけでもないので、ZOZOSUITEが現れて初めてZOZOで買い物をするくらいの情報です
さて、そんな僕が一番最初に考えたことは、
「前澤さんが見るって書いてあって本当に見るのだろうか」
「果たして、一部上場企業の社長にそんなに時間があるのだろうか?」
「見るとして【何分】見るのだろうか」
という計算をしました。
「エンターテインメントとは可処分時間の奪い合い」「Netflixのライバル企業はHuluではなくフォートナイト」みたいな話があると思います。
もしもこれが前澤さんの一種のエンタメならば、「一日のうち、何時間使うのだろうか」
という計算から始まりました。
あとはすべて仮説構築です。
1日2時間使う&2ヶ月くらいで発表する=120時間=7200分
応募が1000通は来るだろうなあ→一人あたり7.2分
採点時間を抜いたらおよそ5分以下しか見ないだろうな。
→つまるところ1スライド1分見るとして、5枚以下じゃないと全部落とすんだろうなと思っていました。
※本当は4000通応募が来ていたので、一日8時間資料を読んでいるか、もしくは1~2分くらいしか資料を見ていないみたいな計算になるんですかね。
→5枚で「おっ?次に進んでもいいよお」ってなるくらいの資料にしよう
❍考えて立てた作戦
自分の事業をパワポ5枚で説明仕切るのは無理なので、
書かなきゃいけないことを洗い出す。
→上の図を見ると、「上場」「株式」って言葉が踊っています。
なので、ビジョンがあり、上場できそうかつ、株式シェア、バリエーションが妥当そうだと思わせれば次に進むんだろうなと思いました。
→10億円で20%のシェアということはpre40億円のバリエーション
→日本のシリーズBくらいの規模感の会社である情報(新しい領域で社員が30人くらいで売上は2億円くらい?)は必須になる
→逆に不要なのは、何にいくら使うか、どう使うか。
→それはあとから説明する機会を設けられるんだろうな。
5分で妥当性を図るのは困難かつ不毛なので1~2時間のディスカッションがいつもなら必要
❍功を奏したなと思ったところ、失敗したところ。
エクイティファイナンスで重要なものを上げろと言われたらVC入っている起業家ならみんな口を揃えて
1.巨大なマーケット
2.マーケットに入るタイミング
3.マーケットに入る人間
って答えると思います。
実際僕もそれが大事だと思っています。なのでそれがわかる形にしないとだめだな。
つまり
5枚の構成
・表紙
→面白そうと思わせる
・やっていること
→何をやっているか、どういうビジネスなのか簡単かつシンプルにわかりやすく説明する
・ビジョン
→なんでこんなことをしているのか書く
・マーケット&競合優位性
→どんなマーケットで、他にどんなプレイヤーがいて、なんで投資すると勝てて、キャピタルゲインを得られるのか
・チーム
→それをやりきれるチームメンバーと実績
この5枚を作る作業になります。
そしてやはり、競合優位性っていう項目が入っていましたw
読み切った!気持ちいいw
そして0点!!!!!!!
wwwwwwwwwww
誰だよ「細かい数字見ないぜ キリッ」とか言っていた阿呆は。。。
まあ、それは資料に書いてないからね。
仕方ない。
❍予想外だったところ。
ビジョンが弱い。。。。
多分他の人に比べると気持ちを熱く語る部分に物足りなさがあったんだろうなという反省がありました。
結構頑張って書いたつもり(1分で伝わるかつ気になったらリンク読んでね形式)でしたが、前澤ファンドに応募される人はやっぱり熱いんだろうなということが伺いしれました。
前澤ファンドの応募に際して
正直宝くじくらいの確率だと思っているし、僕にコントロールできる部分も少ないなと思っています。
一方で、みんなと一緒にこのエンターテインメントを楽しむことは、コントローラブルですでにメンバーの中では楽しくなっている。
僕はエンターテインメントとテクノロジーのプロとしてみんなと一緒に楽しみたいなと思っています!
ぜひ応援してください!VR関係の皆様特によろしくおねがいします。
→加藤は誰よりもVRに対してコミットしてきたことはVR関係の皆様ならご存知だと思います。10億円調達したら、惜しげもなくバーチャルなカルチャーにつぎ込んでいきます。
そして前澤ファンドウォッチャーの皆様、このエンターテインメントを楽しみましょう!