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【鳥取:7月の旅】トットリ君にデジタルを。<前編>

地域ものがたるアンバサダー鳥取担当のkato961です。今日は人生2回目のnote投稿です。あらためて自己紹介させていただくと、元コピーライターで、今はローカルテレビやWEBサイトで祭りの魅力を発信する仕事をしています。地方というか田舎はもともと好きで、正確はのんびり型、でも虫は苦手(とくに蜂は子供の頃に刺されたことがあって)、トイレはウォシュレットであって欲しい、高級スーパーも嫌いじゃないし、という程度の軟弱カウボーイです。

さて7月は大山&境港市訪問合同ツアーに参加できませんでした。今月もスケジュールの関係で北栄町訪問旅に参加できないので、代りにトットリ君の進路について考えてみたいと思います(お節介)。毎月何か書いてみようと思うので便宜上<7月>版ということで。尚、今回使っている写真は僕の自宅近くの遊び場(国定公園箕面明治の森)でのスナップです。オオサンショウウオも出てきますが、鳥取の写真ではないのであしからず。

さわがに

最初にお話したいのは一緒にチームを組んでいる若いアンバサダー諸氏のネット使いこなしっぷりの見事さについてです。自分自身年代的にネット育ちではない上に、仕事上もSNS運用やクラウドワークなどに直接関わりはないので、いわゆるZ世代も含むアンバサダーチームの彼ら彼女ら、事務局の方々によるコミュニケーションツールのやりとりを横で見ていると、「あー、こんなスピード感と絶妙の表現力で瞬時に交信できる人たちって本当にいるんだなあ!しかもPCじゃなくスマホで!個々人の能力ということではなく世代そのものがこんな感じだとしたら、そりゃ仕事の仕方どころか何から何まで変わっていくよね!」という感慨を抑えられません。
「同期」「物理」でメディアと接するのが標準であったオジサン世代と、デジタル上の短文・短尺を「非同期」でさらに瞬時に複数同時に処理できる世代との違いを体感させてもらっているだけで、まずはこのプロジェクトに参加させてもらった価値は高いと言わざるを得ない。プロジェクト主管である観光庁にありがとうと述べておきたい(そこか)。

オオサンショウウオ

で、彼らの素晴らしいIT基礎能力に口をあんぐりさせつつ思うのが、トットリ君の今後の身の振り方なのです。結論からいうとトットリ君はDX領域(クラウド、デジタルクリエイティブ、人工知能、IoTといった、いわゆるデジタルトランスフォーメーション全般)で他の地域のお手本になるくらいのつもりで頑張るとよいのではないかと思います。ゴールイメージとしては、台湾のオードリー・タンさんが絶賛するくらい卓越したスマートで先端的な県政運営。あるいはAppleやgoogleのエライひとが是非平井知事にお会いしたいと言って来るような、ヒューマニティあふれるデジタル先進田舎…。トットリ君、ぽかんとしてちゃダメだよ、これはキミの話なんだからね。

どうしてこう思うのかというと、他のアンバサダーさんなどから耳にした小ネタ情報(鳥取県では○○ペイが普及していないから現金を手元に持っておいたほうがよいとか、他地区にくらべてネットでのウェビナー申込みに戸惑いがある様子とか)と、大山などの訪問で垣間見た農家の方々のご苦労(太陽の下の過酷な環境で働くご様子には感謝と敬意しかない)、人口が47都道府県中最低であったり県土の大半は険しい山々であるという事実(逆手にとれば武器になるかも)、他県の過疎地区では「デジタル村民」創出の事例も登場し始めているといったことなどが、いま磁石に吸い寄せられるように僕の脳に集まってきてしまっていて、振り払っても振り払っても頭からどいてくれないからなのです。

とかげ

noteも初心者のような僕がいうのもなんですが、インターネットはWEB3.0を迎えようとしているのだそうですね(意味はよくわかっていませんが)。トットリ君からすれば、WEB2.0の現状ですら(インフラ的にも利用者リテラシー的にも)不十分なボクなのに何を突拍子もないことをと思うかもしれない。でもさ、こういう新しいテクノロジーって新しいうちに取り込んでこそ前に出る推進力になろうというものなんじゃないかな。地球的視野でみればもはや日本はこの方面で出遅れ組であり、国の中で横並びのためにキョロキョロしてる場合ではまったくなく、大急ぎでやってみたとしもバチは当たらないって。

ちょっと前の話だけど、徳島県には地域に自前の光回線を敷いて東京のIT企業のブランチ進出を勝ち取った村の事例があってさ、渓流に足を浸しながらPCで仕事という環境が新鮮なアイデアにつながったとかつながらなかったとか、村人との関係構築がコミュ力養成につながったとかつながらなかったとか(どっちや)。

新しいところでは、新潟県のある山奥の村では、国の補助を得て、仮想のデジタル村民を域外に創出する実験を進めているらしいんだよね。実際の人口813人に対して“デジタル関係人口”はすでに900人以上(ここ半年ほどで)。暗号資産イーサリウム(ETH)でNFT(非代替性トークン)のデジタルアート(錦鯉の写真アートと推測)を購入すると“電子住民票”が発行され事業プランの投票などに参加可能になる。ブロックチェーン(分散型台帳)なども活用していてDAO(分散型自立組織)と呼ばれる行政や経営の新しい概念の応用なのだとか(よくわからない)。これが他の過疎地域にとってのロールモデルとなる可能性を秘めていると、その経済新聞の記事は結んでいた。
あれトットリ君は知ってたの?(微笑むトットリ君)ずるいー!途中で言ってよー!

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ま、そんなこんなで今トットリ君がどの程度この方面に熱心なのかよく知らないままくちいっぱい言って(もしかして勘違いもあったりしたら尚更)申し訳ないけど、トットリ君が移住者・副業者・兼業者・ワーケーション者などを勝ち取ろうと思うなら、というかむしろそれよりも、まずいまいまの県民55万人の幸福と健康と左ウチワを望むなら、今すぐデジタルインフラ拡充&県民総デジタルリスキリング大作戦を開始すべきだと唱えたい僕なのですよ、実は。
リアル関係人口創出の実証実験中に仮想デジタル関係人口の可能性について述べるのもいかがなものかもしれないけれど、聖域をもたずに(つまり一旦制約制限をもうけずに)思考してこその真の前進であろうと。発想の間口をひろげてみると思いがけず課題の正体や突破口が見えてきたりするということは「亀の甲より年の功」ですこしは経験してきているからさ。

では続きはまた来月に。次回はちょっと踏み込んで具体的なアイデアをトットリ君に授けたいんだよ(うんわかった、という顔のトットリ君)。ほんといいやつだなお前って!
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