賞与引当金に係る社会保険料の見積り計上
上場企業だと、四半期決算に関して賞与引当金(見積もり)に対応する金額の社会保険料の計上が必要になるのだけど、どうするのが一番効率的かつ、妥当なのか?という点が論点として発生した。
(今の算出方法が面倒すぎて再検討している)
1.賞与に関する社会保険料の決まり方
賞与に係る健康保険料は賞与額から1,000円未満の端数を切り捨てた額 (標準賞与額)に 健康保険料率を乗じた額となります。
下記は佐賀県の健康保険料率
2.賞与の決まり方
会社によって異なることは思いますが、一般的には
(基準となる給与)×月数
でしょうから、基準となる給与で毎月の給与から控除される健康保険料の標準報酬月額は確定しているはずです。
仮に、月給30万円だとしたら、健康保険料の等級22級・厚生年金の等級19級として、40歳以上の介護保険料が係る従業員とすると
健康保険料 :16,500円
介護保険料 : 2,460円
厚生年金保険料:27,450円
が毎月の給与から控除されるはずです。(会社はあと子育て拠出金を負担するのかな?)
3.賞与に係る社会保険料の見積もり
と、すると(標準報酬月額)×月数から算出した金額で賞与に係る社会保険料の見積もりをするのはそこまでおかしいことではないのではないか?という気がします。
上記の例で賞与月数が2ヶ月だったとすると
30万×2ヶ月=60万円なので、健康保険料の等級34級・厚生年金の等級31級となります。すると、
健康保険料 :34,100円
介護保険料 : 5,084円
厚生年金保険料:56,730円 の合計、95,914円が従業員と会社が各々支払う金額になります。子育て拠出金率があるので会社は+して0.36%
60万×0.36%=2,160円を支払います。
よって、95,914+2,160=98,074円を賞与に係る社会保険料の見積もりとして計上すればいいと思うのだけどどうなのだろうか。
当然、賞与の計算方法に応じてこれが適切ではない可能性はあるが、大体の会社は本給×月数±αだろうし、±αは全社員の総累計としてはブレが抑えられるはずなので上記の考え方を全社員に当てはめてエクセルで一気に計算して合計金額を計算して、何らかの率かなんかで販売費一般管理費労務費に分ければ会計上はなんの問題もないのではないか?
と今考えている。