現実のトゲナシトゲアリを推すのをやめた話
BAYCAMP2024は最高だった
芝生にシーツをひいて酒を飲んで、音楽で騒ぐ最高の野外フェスだった。
野外フェスに求めているものがそこにはあった。
こじんまりとしているものの、若かりし頃に散々楽しんだRISING SUNやJOIN ALIVEの記憶が蘇る素晴らしい野外フェスだった。
来年もあったら絶対に行きたい、そう思えるフェスだった。
なぜ現実のトゲナシトゲアリを推すことをやめようと思ったか
結論ファンにウンザリしたから。こんなファンと一緒にされたくないと思った。ただそれだけ。
モッシュするなとか圧縮するなとか、ロックなんだからモッシュや圧縮くらい当たり前だろという意見はどうでもいいので好きにすればいいと思う。
本当にやめさせたいなら出演者や運営側が現場でアナウンスしてコントロールすればいい。
前で見たいけど圧縮は嫌だとか贅沢言うやつは知らん、オールスタンディングという位置取りが基本自由な場所において、みんなが行きたい場所に陣取るなら満員電車と同じ理論でぎゅうぎゅうになるのは当たり前。自分で天秤にかけて楽しめよという話でしかない。
イベントにおける無自覚な悪とはなにか
それは参加者が参加者に対して行う自治行為であると考える。
私はイベントやコンテンツ制作で飯を食っている側の人間なのだが、喧嘩などのトラブルの殆どは参加者による参加者に対するコミュニケーションから発生する。
特に自信の考える正義に基づいたマナー論争でのトラブルが非常に多い。
実際に今回のトゲナシトゲアリのライブで見かけた自治行為
・公式Twitterの投稿を印刷し、水曜日のカンパネラのライブ直前なのに掲げる行為
・前の方でアクトからの注意ではなくユーザーが一歩下がってくださいと叫ぶ行為
・サイリウムを振るのをやめさせる行為
前の方で確認できただけでこれだけ確認しているので、もっとあったんだろうなと思っている。
結局は提供サイドがどうしたいか
本当に運営が一切許容せずやめさせたいなら出禁なり何なりの対応をする。
Xでの発信があったから控えるべきであるという意見を持つのは良いが、押し付けるのはお門違いである。
公式がXで通達を出している以上、やるなら出禁や訴訟になるリスクも考えたうえでやるやらないを判断すれば良い。建前の禁止とかは調べれば散々出てくるので割愛。
ユーザーがユーザーの行動を制限しようとすることでライブにおける自由は失われていく。
運営サイドは当たり前だがトラブルに対しての根本的解決を行うために規制を強めていく。
トゲナシトゲアリの一部ファンに対する個人のお気持ち表明
アクトは何も悪くない。悪いのは一部のファンだ、これからの活動が成功することを心の奥底から祈っている。
オタクの声聞きに来たんじゃない。圧縮とかモッシュは禁止されてるんだからするなよ。オールスタンディングなんだから圧縮くらい起こるだろ。
そんな論争になること自体がどうでもいいと思っていたし、わざわざ声明を出す事態になっているのもモヤモヤを抱えていた。
演奏を聞きたいがメインならPA前に陣取ればいいだろう。そんなところで歌ってるやついない。
オールスタンディングで前で演者を近くで見たいけど圧縮は嫌だから下がれと声を上げる。サイリウムが目障りだからさげさせる。自分が快適に見たいから周りをコントロールする。それで喧嘩になり規制が増えロックは失われいく。
特にその中で今回あった、とある自治行為が自分の推したい気持ちをどん底まで引き下げた。特に水カンのライブ前のタイミングでガルクラ公式のポストを印刷した紙を掲示していた奴らを見かけた時には心の底から恥ずかしくなった。
サイリウム振ったり自由に楽しんでいる人間に対して寛容になれない自己中心的思想の人々が多すぎることに嫌気が差した。
ライブキッズとオタクが一緒に肩組んでライブを楽しめる未来は訪れなさそうだ。