推しのように黙る
言葉は更新されていく。おし。現状では「推し」が主流であるようだ。一説によると2000年代前半頃から使われ始めたとのことだ。それ以前なら「唖」であろう。聾唖の唖だ。発話障害のことだ。
あまり積極的に使う言葉ではないという認識である。ゆえにその音が日常的に聞こえてくるのは少々気持ちが悪い。しかしながら冒頭に述べたように言葉は変わっていくものだ。内心で苦虫を噛み潰そうとも受け流して適応していくしかない。
ほんの少しだが懸念がある。「唖のように黙る」という言い回しがある。これを耳で聞いた場合に「推しのように黙る」と勘違いする人は既にそれなりに存在するだろう。そうそう無いようにも思うが、Audibleなどで古い作品を聴くこともあるだろうから一概には言えないか。
もっとも、そこで疑問を持って調べればそれで済む話ではある。