山西省の名所を見に一人で旅行へ行ってみた。
人には誰だって、いつかは、いずれは●●に行ってみたい!絶対行く!みたいな場所があるわけです。
え?ありますよね??
え、ないの?
知らんがな。
今回は、そのいつかは!を私自身が実現できたので、ここでダラダラと書き連ねていきたいと思います。
はい、先日、20数年来行きたかった場所に行ってきました。
いや、2001年から行きたいところだったわけですよ。
実は、昨年家族で行く予定たてて、航空券やらホテルは予約してたんです。
ただ、直前に家族みんなが仲良くインフルエンザにかかったんですね(涙)
で、その夢は叶わなかったわけです。
今回、妻にお許しを得てからかねてから行きたかった場所へ、
とうとう行ってくることができました。
いやあ、感無量。
で、ですね、行ってきた場所は下記のような感じです。
太原/平遥
运城
いやあ、普通の人みても何ぞいなこれは??的なところばっかりだと思います。簡単に言うと、昔の金持ちの豪邸とか古いお城とか三国志のゆかりの遺跡行ってくるぞ、ってことです(雑)。
で、ちなみに、乔家大院はTVドラマ乔家大院を見て以来、ずっと行きたかった場所。平遥古城は2002年1月に行くつもりが、火车のチケット取り損ねて行き損ねた場所。そこから少し先にある三国志で有名な関羽の故郷運城に行ってきたって感じです。
まず、行ってよかった場所、結論から言いますね。
の3つです。簡単に説明します。
山西省の三大晋商大院(山西省商人の三大豪邸)は、王家大院、乔家大院、李家大院の3つですが、はっきり言って王家大院だけ見れば十分です。というか、これを見たら他のが霞むぐらい規模も歴史が違います。無論、それぞれ特色があるから賞賛されているわけですが、一般ピーポーは王家大院だけ見れば十分。乔家大院は私みたいに乔致庸に思い入れがなければパスしてOK、しかも入場料は王家大院の倍(110元)。まじ意味わからん。
王家は元々元王朝時代豆腐を売ることから始まったようですが、明に入ると「经商」(行商)で財をなし、明や清王朝で官位の高い人物を多く輩出しました。16世代分の邸宅が残っているので、とにかく規模が半端なくでかいです。恐らく乔家大院の4倍以上あるかと思います。(夏場に行くと暑さとデカさでまじタヒにますw)
李家大院は歴史的に比較的近代に近いので、正直凄みは感じなかったですが、イギリス人の奥さんを連れて帰ってきた影響か、英式建築も取り入れているのも特徴的。
で、22年もかけてやっと行けた平遥古城。
正直に言わせてもらうと、まあこんなものかなという感じでした。よくある中国の観光地と一緒で、観光地化が6割ほど進んでいて、古い建築物はほったらかしか、新たに立て直されている感じでした。城壁の上や古城内の一部の場所は有料化されていますが、正直平遥自体徒歩でも3時間あれば全て回れるので(シャトルバスみたいなの乗れば2時間もいらない)、半日や1日しかいない人は、「通票」(一日で有料箇所全て参観可能な通しチケット)は買わなくても良いです。行ってみて改めて思いましたが、2002年の時に行けてたらどれだけよかっただろうかという悔しさしか残らなかったです。まあ、これも人生さ。
太原から近くには太原古县城というのがありますが、これは2017年着工、2019年完成の完全に作られた何ちゃって古城。もちろん中には歴史的建築物もあるにはありますが、古城全体が新しく作られたものであり、平遥に行かれた方は行く価値ありません。無料ですが、行く価値ありません(しつこい)*現地の一部の人からするとこんな莫大な税金投入してこんなの作りやがって!みたいな感情はあるみたいです。
はい、で太原市内にある山西博物院ですが、これはすごい。まじですごい。山西省自体「華夏文化」(中国の根本をなす文化)を色濃く残す歴史のある、遺跡などの見どころが多すぎる土地です。特に三国時代終了後の晋から北朝時代(北魏とか)の遺跡、特に王や諸侯の墓室内で発見された壁画の多くがこの博物院で多数展示されており、圧巻の一言。これだけでも太原に行ってよかったと思いました。いや、まじですごいのよ。
で、次。関羽の故郷運城。ここは街全体が関羽一色です、あちこちに関羽の像が立ちまくってます(笑)私は三国志大好き人間ですが、関羽の熱烈なファンではないので、そこまで高揚するものはなかったのですが、三国志ファンなら一度は足を運ぶべき場所です。驚いたことに、街の中心は正直山西省の省都である太原より賑やかで都会な感じがしました。そして、夜になるとあちこちに夜市(ナイトマーケット)が出現し、美味しそうな料理屋食べ物がこれでもかと並びます。その為か、ここの女性は武漢のおばちゃんのように肥満率が非常に高かったです(汗)三国志ファンも、食べ歩きが好きな方も楽しめるそこそこの都会、それが運城かなと。
本題に入ります。解州关帝庙(関羽を祀る廟で、全世界の関帝廟の総本山)は歴代王朝の皇帝達が何度も修繕しており、関羽がいかに尊敬され崇められていたかがよくわかります。清の乾隆帝なんか3回も修繕工事やらせてます、どんだけ好きやねん(笑)関羽の故郷は実はこの場所ではなく、ここから東に10数キロ行った董家庄村の西入り口近くにあり、そこには石碑が立ってます。関羽は劉備や張飛と比べると少し田舎野郎だったんだなと(暴言)
運城と言えば、歴代王朝でも厳戒態勢で管理されていた死海「盐湖」があります。昔から中国では塩は政府が管理し専売していましたので、湖の周りは城壁で囲み、兵士が警備を行っていたようです。それを見下ろすように山上に立ち尽くす関羽様の巨大像(关帝圣像)、いやでかすぎやろ(笑)妻に盐湖の写真を見せてこれなんだと思う?と聞くと「黄河」とか言ってて草。
本音を言うと、ここから更に西北に行ったところにある韓城も行きたかったのですが、また一人で旅行できる機会があったら司馬遷のお墓・魏長城跡の再訪(2002年2月)と、韓城古城も行きたいなと思います。
おまけ:
あえてここまで触れてませんでしたが、項羽と劉邦で有名な韓信(股くぐりで有名な)のお墓にも行ってきました。山道を7KMも走ってたどり着ける場所なので、一般ピーポーが到達するのにはかなり難易度が高い場所です。というか、韓信のお墓に行こうと思う人なんて普通いない(笑)ここ実は彼の首塚なんですよね。韓信に謀反の意図ありと呂后と蕭何が彼を宮廷に呼び出し捕まえ殺害。その後匈奴討伐に出向いていた劉邦に塩漬けにされた彼の首が届けられ検分、その後この場所に埋められたと言われています。
関羽もそうですが、曹操が関羽の首検分を行ったところに埋められたのが洛陽で、呉軍に捕虜になり殺された麦城近くの湖北当陽のお墓は胴塚となります。韓信の場合、首塚がここで、胴塚が西安の東郊外にある灞桥区の龙王庙にあたります。胴塚の方は文化大革命の際盛大に破壊されており、付近の農家の玄関に石碑の一部が使用されていましたが(私その場でブチギレました)、西安市内の碑林に清王朝時代の「韓信墓」の石碑は残っていると2002年の夏に付近の老人から教わりました。(当時韓信墓を考古学者が見に来たぞ!と野次馬達が10数人集まってきて「俺をインタビューしてくれ!テレビか?新聞か?(报纸)けど、俺何も知らんけどな、ガハハハハ!!」とか言ってましたw 考古学者じゃねーし)
あ、彼の故郷である江蘇省淮安には彼の祠もあるし、韓信にご飯を恵んでたおばちゃんのお墓もありますし、韓信がならず者の股くぐりしたところもあります(笑)あと何といっても淮安といえば周恩来さんの故郷ですよね。あのあたりは2001年に全て回りました。また行ってみたいですね〜
移動
*基本全てレンタカーで移動なので、一般の方の参考にはならない部分も多いかと思います。その点ご了承ください。
基本大きな都市間の移動は高鉄をメインにして、そこからDIDIなどの配車アプリで車を呼ぶか、ローカルバスを使うのがセオリーです。ここら辺高德地图や百度地图などで行き先を検索して、行き方を探ってみてください。
レンタカーは太原は空港の駐車場の中にある一嗨租车で、運城では街中にある一嗨租车で日産の轩逸(ガソリン車)を借りました。アプリでドアの開け閉め、車の返還も全て行えるので非常に便利。こっちだと安い部類に入るガソリン車ですが、さすが日系ハイブリッド車、アクセルやブレーキを踏んだ感覚反応がすこぶるよく、運転中も静かでさすが日本の車だと思いましたね。
X(旧Twitter)では、ホテルのことについてTips書いてるので、そちらもご覧ください。
DAY1
5:00 自宅出発(携程で事前予約してた送机サービスを使用) --- 5:30 虹橋空港T2 71元
6:40 上海虹橋→8:50 太原武宿空港(HO1131)
10:30 韓信墓
11:00 灵石县城のKFCで軽く昼食
12:00- 13:30 王家大院
14:30 - 17:00 平遥
汉庭(平遥古城南门店)泊 214元(朝食付き)
DAY2
8:00-9:30 乔家大院
10:00-10:30 太原古县城
11:30-13:00 山西博物院
14:00 武宿机场にて車返還
15:12 太原南 — 17:16 运城(D1909)
19:00-20:00 盬(gu3)街
20:30-21:00 黄河夜市
汉庭(运城学苑路禹香苑店)泊 177元(朝食付き)
DAY3
8:00-9:30 解州关帝庙
10:00-10:30 关帝圣像
10:40-11:00 关帝家庙
11:10-11:15 关圣故宅碑
12:20-13:00 李家大院
14:00-15:00 运城博物馆
16:00-20:00 全季酒店(运城机场店,钟点房130元)
21:02(22:05)运城 — 24:05 上海浦东(MU6478)
24:20 - 25:00 自宅到着(携程で事前予約の接机サービスを使用)211元
✅費用
航空チケット 1,238元
レンタカー 698.25元
ホテル 521元
高鉄代 176元(一等席価格。二等席なかったのよ、トホホ)
その他食事代、観光地の入場料、レンタカーのガソリン代(いずれも返還前に100元ほど入れただけ)などを入れるとトータルで3,500元ぐらいでした。山西省は主食が面なので、どれも8~12元ぐらいでお腹いっぱい食べれます、というか量多すぎて食べきれません。面好きにはたまらないですよね。
いやあ、やっぱり旅行はいいですよね。家族や友人と一緒に行く旅行とは違い、たまには一人旅もいいもんです。ただ二日目ぐらいから旅行の話題を共有できる同行人が欲しいなとも思い始めましたが・・・
それではまた。
*撮影機材
SONY a7IV
SONY 24-70mm GM ii
iPhone13 mini
Kodak FZ55
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