上海博物館に行ってきました。
上海に住みながら、たくさんある博物館にそういやほとんど行ってないなあと思ったので、意を決して腰の重い家族を連れて車で出かけてきました。
※駐車料金は1時間10元。博物館は9時オープンで、10時過ぎに到着しましたが、普通に駐車スペースありました。地図アプリでナビする際は「上海人民广场停车场」でご設定ください。
※事前予約で時間帯を決めて予約しなければなりませんが、その時間帯に行かなければならないわけではないので、予約だけしておいて、入り口で予約のQRコードを見せてスキャンすれば入場可能です。
上海博物館、実は初めて行ったのが初中国の98年。
最後に行ったのが、99年の蘇州大学短期留学時。
なんと、24年ぶりの来訪(笑)
場所は黄浦区の南京東路からも近いところにあります。
※地下鉄の最寄駅は1・2号線「人民広場」、14号線「一大会址/黄坡南路」
近くには、教会だったり、ショッピングモールのラッフルズがあったりします。
博物館の常設展示物を見るだけなら、
なんと無料。
上海政府太っ腹やん。
一階で展示中の英国博物館展(サンドロ・ボッティチェッリやゴッホの絵画が拝めます)は有料でしたが。
1階(青銅器)から見て、4階へと上がり、見終わる度に下に降りていくスタイル。
娘をベビーカーに乗せていたので、エレベーターでの移動。
これはありがたい。(2機あります)
展示物自体は24年前とあまり変わっていない気がしたのですが、
色々見識も増えて、経験値も増えた今の自分が見ると
また違った感想だったり、感動が湧いてくるんですね。
2階の絵画展と書法展が展示品入れ替えで見れず残念でしたが、
この展示レベルを無料で見ることができ、
無料の解説機器で解説を聞くことができるのは
素晴らしい体験でした。
歴史に興味のない長男は途中からつまらなさそうにしてましたが、
彼もいずれその面白さが分かる時期が来るでしょう。
妻は博物館に来ると一つ一つの展示を見るのに
物凄い時間をかける人なので(その都度スマホで調べ物したりしますw)
途中で「おいおい、そんな時間かけてたら何日経っても見終わらんぞw」と
苦言を呈してやっと参観スピードが上がったくらいです。
※フランスのルーブル美術館では、妻が1ヶ月かけても見終わらないスピードで見るので、「勘弁してくれよ」と叫んだことあります(笑)
今回24年ぶりに上海博物館に行ったわけですが、
週末だったこともあり、人はかなり多かったですが、
平日混まないので、駐妻の方々なんかはこの春休みを利用して
お子さんを連れて参観されることをお勧めします。
ところで、先日痛ましい事故が科技館という博物館で起こりました。
博物館内の椅子の上で立って遊んでいた子供が誤ってガラスのフェンスから落ちそうになり、それを引っ張って落ちないようにした母親も落ちていく子供に引っ張られて一緒に落下。二人ともそのまま亡くなったという痛ましいニュースです。
写真を見てもらえればわかりますが、明らかに椅子の高さとガラスのフェンスの高さがほとんど変わらぬものであったということです。
つまり、安全設計上に問題があったと言わざるを得ません。
もちろん、親として子供の教育をしっかり行わなければならない、そういう側面もありますが、多くの子供たちが訪れる博物館としての安全設計に問題があったことは間違いありません。
今回、その事件を知っていたこともあり、上海博物館に来て同じような感想を持ったわけです。
上海博物館は設計上吹き抜け構造となっています。
そして、科技館と同じように高さの低いガラスフェンスが設置されています。
4階から下を見下ろした際、正直ゾッとしました。
また、同じような事故がここで起こってもおかしくないと。
上海のあらゆる博物館のみならず、中国全土でも同じような状況はあると思います。
今回の痛ましい事件から、より多くの安全措置が採られることを切に願います。