中国のローカル病院を使う(海外旅行保険なしの現地採用や企業家の方必見)
私は以前までは企業勤めの会社員で、
駐在員として上海で仕事をしていました。
駐在員といってもピンキリなのですが、
前職の福利厚生はそこそこ良い方だったと思ってます。
(給料は安いですが笑)
・ 住宅費用(光熱費などは自腹)
・ 子供の学校の費用(授業料・送迎バス代)
・ 健康診断費用
・ 各種ワクチン費用
会社の経費として回すことができ
回収できるお金でした。
今思えば駐在員もいい面も結構あったよなと
独立して色々思うことがあるわけです。
一番助かったなあと最初感じたのはやはり
✔️ 海外旅行保険
です。これに尽きると思います。
*日本でしか購入不可。一般的に20〜30万円/年
なんか調子悪いなあと思ったら近くの日系クリニックに行けば
無料で診察を受けれてお薬までもらえるわけです。
当初この保険がなくなることで心理的なプレッシャーはかなりありました。
しかし、自分で選んだ道、後悔はしても
前に進んでいかなければなりません。
とは言え、私のように中国語をネイティブのように喋れる
人間からすると結果としては杞憂だったなと思います。
普通に大病院行けば、日系クリニックの数分の1の値段で済みます。
中国の病院は、3級〜1級と等級で分けられています。
3級が一番レベルが上で、1級が一番下となります。
3級は日本で言えば大病院のような感覚、
1級は街中にある少し大きめのクリニックのような感覚です。
以前から病院のDXが進んでいる中国では、
特に大都市の2級・3級病院は事前予約が可能で
受付費用(日本にはない概念、挂号と呼ばれる)や
診察費用・検査費用・薬代などスマホで決済が完結可能です。
しかも、見てくれるお医者さんのレベルを選ぶことができます。
・特需(VIP)300元
・专家(専門家) 40元
などなど...
上海ではこのようにお医者さんの等級に応じてお金を払い、
不特定多数の患者達と一緒に普通门诊(指名料のいらない診察)に
並んで待つ必要がないというサービスもあります。
*VIPの場合、独立した場所になっており、まさにVIPの待遇で
診察を受けることができます。WELLBEなどのサービスを使って
予約すると大抵この特需に連れていかれることが多いです。
一般的には专家で十分です。言葉の問題がなければ、ですが...
まあ、お金さえ出せば少しでも良いサービスが受けれるということですね。
私は、慢性鼻炎に悩まされており、
日本でも有名な病院で検査してもらったことがあります。
結果、原因は分からず、有効な療法や薬の投与を受けることなく
これまで過ごしてきました。
今年の上海の2か月に渡る封鎖管理期間中に、
私は3度も頭痛を伴う鼻炎を発症し苦しめられました。
幸い会社を辞める前に、日系クリニックで必要以上の薬を
処方していただいたので、それでなんとか乗り切りました。
封鎖が明け、気が乗らない私を妻が家の近くの
同仁医院の耳鼻咽喉科へ無理矢理連れていき、
色々検査してもらいました。
(ちなみに、中国NO.1の耳鼻科は上海にあります)
長年悩まされていた鼻炎の原因がそこで判明したのです。
原因は、ダニアレルギーでした。
上海の日系クリニックさんでもいくつか見てもらい
どこのお医者さんもその原因に辿り着けなかったのに
2級病院のお医者さんがあっさり原因を解明してくれたのです。
私は今までの日系クリニックはなんだったんだと困惑しました。
中国に限って言えば、人口が多いわけで、単純な病気の患者数も
それに比例して多いですし、その患者達をお医者さんはたくさん
見てきてるわけです。そりゃ知見はありますよね。
このダニアレルギーの改善に必要な薬(飲むワクチンのようなもの)と
検査費用全て込みで1,200元弱(24,000円ぐらい)でした。
3か月飲み続ける薬代と検査費用を考えるとやっす!と思いましたね。
日系クリニックだと診察だけでそれぐらい取られてしまいます。
私は安心してこれからもローカルの病院に行けるなと思いました。
*妻が同仁医院で、胃カメラ・大腸カメラ二つ同時にやりましたが、
「无痛(全麻)」(全身麻酔)コースで2,000元でした(訳40,000円)
日系クリニックだと両方で2万元(400,000円)程かかります....
息子達も、娘もローカルの病院行ってます。
娘はまだ2歳なので、家の近くにある「儿童医院」(泸定路)に
連れていきますが、病院は綺麗ですし、お医者さんもしっかり見てくれますし
かなり細かい注意点なども教えてくれるので非常に満足してます。
とは言え、入院するようなことがあった時の為に、
医療保険、そして私の生命保険の購入は必要だと思いましたので
外人でも購入可能な
百万医疗(入院補償)
重疾险(治療費が高額な病気に罹患した際の補償)
意外险(生命保険)
を購入しました。
その詳細についてはまた別の記事で書きたいと思います。