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それが魔都、上海

日本語だけでも暮らせる街、それが魔都上海


 お昼ご飯をとある日本料理屋で食べていたら、あちこちから「日式」中国語が飛んでくる。それに対して「啊啊啊?」とか聞き返さない優しい中国人の店員さん。ここは、どこなんだ。そう、それが魔都、上海。

 多少発音が悪くても、店員さんが、社員が脳内で予測して翻訳して理解してくれる。「啊啊啊?」のない社会、それが魔都、上海。

 敵国扱いされている国から来ている日本人が、偉そうに日本語だったり、日式中国語で怒鳴ったり、ごねたり、暴れたりしてもなぜかまかり通ってしまうことがある、それが魔都、上海。

そう、それが魔都、上海。

『頭は低く、目は高く、口慎んで、心広く、孝を原点とし他を益する。』(極真会館大山倍達総裁)

 中国語で言うと、「做人,一定要低调(要懂得低调一点)」である。彼らは何故、異国でそのような恥ずかしいことをしてしまうようになってしまったのだろうか。

※あくまで上海市内の話。郊外は日本語人材少なく、工場運営はローカルスタッフと日々決死の戦いである。

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 中国という外国で、会社の命を受け赴任はしたものの、中国語もおぼつかなく、勉強するも中々うまくならず挫折。生活圏は家と会社の往復、そして日本料理屋という狭い中で生きている人達がいる。

 日本語だけでも普通に生活が出来てしまう上海という都市の素晴らしさを享受している。注文は日本語でOK、支払いはスマホでOK、会社の社員も皆日本語を解す。中国語を使う場面などない。こうして日本語のみの生活を送ることで、まるで自分が日本にいるような感覚で上海生活を過ごしてしまうのだろう。

 彼らがいいだとか悪いだとかその手の話をする気は毛頭ない(興味がない)。ただ、こういう日本人を普通に受け入れてくれる上海という都市の懐の深さに改めて感服した次第である。

「海納百川」((上)海は百もの川をすらおさめることができる)

我々外人がストレスなく生活させてもらえていることに改めて感謝の意を。

上海、あんた最高だよ。シャーヤー(上海語でありがとう)


じゃあの、ぜぇーうぇー(上海語でさようなら)


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