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子供は国の未来


以前自分的にTwitterを始めて以来一番バズったツイートがある。何気なく普段の生活の出来事をシェアさせて頂いたのだが、色々な方に読んで頂きものすごい数のいいねとリツイートをして頂いた。固定ツイートにしているので、目にされた方もいるかもしれない。

子連れで中国で暮らしていると、このような「優しい」社会に触れることが多い。

基本、日本と比べると中国はお年寄りと子供に優しい社会である。バス、地下鉄等公共交通機関でお年寄りや子供連れの方がいると、必ずと言っていいほど、誰かが席を譲るのである。

また、公共の場で子供が騒いでいたとしても、誰一人として咎める人はいない。子供なんだから元気があっていいじゃないか、みたいな感じである。

これに反して日本についてよく言われるのが、「子供が公共の場所で騒いだり遊んでたりすると怒鳴る大人がいる」「お年寄りに席を譲らない」「年配者が席を譲れとか促してくる、譲らなかったら怒鳴る・舌打ちする」等、ネガティブな話となるときりがなさそうな感じである。

正直、いち関西人として言わしてもらうと、関東圏で10年住んでた時は上述のような場面に出くわすことが多かった。

特に朝の通勤は地獄。毎日、電車内で小競り合いがあって、乗客同士が揉めたり、喧嘩したりしている状況を10年間毎日見てきた。挙句の果てに、リーマンが駅内で投身自殺を図るので電車は遅延して、車内のぴりぴりムードは一層厳しくなってたのをよく覚えている。

とはいえ、私が住んでいた千葉の船橋は、私の地元の人のように人懐っこい人が多く(特に年配の方)、気軽に声をかけてくれるし、子供にも非常に優しい人が多かった印象。もちろん、関西も関東と比べると全然ぴりぴりしてないし、その分寛容な社会ではあったような気がする。


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中国では子供は本当に宝のように扱う。一人っ子政策が長かったことも影響はあるのかもしれないし、国全体を欧米列強や日本に食い物にされ辛酸を嘗めてきた歴史も大いに関係しているのかもしれない。

少年强则国强,孩子是国家的希望,代表了一个国家的未来,孩子强则国强、孩子弱则国弱。

国家主席が言ったような内容だが、この概念は概ね正しいと思う。これから国を背負うことになる子供達が、どんどん劣化していっては国の将来が危うい。過去の過ちを繰り返さない為にも。

最近、中国政府が教育業界にメスをいれたのも、過度の詰め込み教育により「社会で役に立たない」人間を大量生産してしまうことで、国力が落ちていくことに危機感を露わにしたのだと私は考えている。(もちろん行き過ぎた「拝金主義」的なビジネスを排除し、子供の教育費による親の負担を軽減し、出生率を上げたいという狙いもあるだろう。)


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さて、私の「子供は我が国の未来」ツイートに、色々な方がレスや引用リツイートをして頂いた。皆さんそれぞれの経験談であり、心があったまる話ばかりだ。

引用ツイートや、リプを読ませて頂いた思ったのは、お年寄りや子供に優しい社会というのは、多くの国で「当たり前のこと」とされているのではないだろうか。

このツイートに対する反応で一部あったのは、「外国はこうなのに、日本は全く駄目だ」というものだ。これは確かに一部本当だろうと思うが、とは言え日本全土がそういう人ばかりかというそうでもない。

海外に出て日本の良さも、良くないところも分かるというのは往々にしてある。だから日本はダメだというのではなく、海外で学んだ「優しさ」を日本に持って帰って、「布教」していくべきだと思うし、我々の今の働き盛りの世代の人間が率先してやっていく必要があると思う。



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