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中国公共バスの運ちゃんは何故に運転が荒く強気なのか?

中国で日中異文化の研修を行なっていると、
毎回必ずと言っていいほど
参加者の方から出る疑問があります。

「公共バスの運転手は何故にあのように強気で偉そうなのか?」

私初めてこれを聞いた時思わず笑ってしまいました、
苦笑いですが(笑)

私からすると普通というか当たり前な感覚なので、
なぜ?と問われることが非常に新鮮でした。

(上海、北京、広州どこであろうと駐在員の方々皆同じことを思っているのは、それだけ中国で普遍性のある現象だという異ことでしょうね 笑)

日本だとサービス業に携わっている方々の
サービスに対する意識(顧客意識)は
中国と比べると割合高い方だと思います。

運転手が、乗客を怒鳴ったり、
荒々しい運転をして
乗客がバスの中でこけたり
倒れたりすることはまずないですよね。

異文化研修に参加される方々は
中国に来て公共バスの運転手が
無理矢理車線に入り込んできたり
普通乗用車や自転車、電動バイクを
ぶっ潰すような勢いで
巻き込み上等!みたいな運転をするのをみて
おののくと共に、不可思議に思うようです。

「なんやねん、こいつら?」と。

(もちろん、全ての運転手さんがこうではないですよ?)

変な話、タクシーであれバスであれ
運転手さんというのは、中国においても
とても社会的地位が高い職業でもありませんし、
どちらかというと見下げられるような存在かもしれません。

そんな彼らが図体の大きいバスで
我が物顔で無茶苦茶な運転をするのは
何故なのかと思われるわけですね。

あくまで、私の考えですが、
二つあると思います。

一つ目。

バス自体図体が大きいので、
接触事故起こしても自分は安全であると思っている。

二つ目。

図体が大きい車を運転しているので、
自分が非常に強い存在であると
潜在意識の中で錯覚し
勘違いしてしまっている。

まあ、この二つかなと思うんですよね。

私自身普段乗用車を運転するので、
公共バスが無理な幅寄せや
急な車線変更でヒヤリと
させられることも多々あります。

中国語で言うと、「避而远之」ですが、
極力距離を保ち、近づかないようにしています。

デカさだけで考えたら全く敵わないですから(笑)

逆に、同じように図体のデカイ車を運転する
長距離トラックの運ちゃんはどうかと言うと
彼らは一様に「低調」(おとなしい)な気がするのも
興味深い点ですね。

彼らの場合、事故を起こせばそれで自分に責任が
回ってきますし、それが失業につながったり
収入に直結するので、慎重な人が多い気がします。

公共バスは基本各自治体が提供するサービスなので
運転手もよほどのことがない限り
急にクビになったりというリスクが少ない
ということも少し関係しているのかもしれませんね。

というわけで今回はここまで。

ゼェウェー(上海語でさようなら)

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