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ここが変だよ中国人の日本語


下記NOTEで日本人の中国語に対して風当たりが強いことを書いた。今回は、逆襲のシャアならぬ、逆襲の日本人的観点で書いてみたいと思う。

日頃、日本語を喋る中国人と一緒に仕事をしているが、出来る人は非常にうまいが、それはかなり少数で、大多数の人はどこかおかしな日本語を喋っている。特に、日本在住生活経験がない人に多い気がする。

まあ、在住経験ありでも下手な人はとことん下手なのだが、語学は所詮センス8割だから仕方ない。


ちゃんと言えてないタイプ

これは非常に割合として多い。特に日本語の基礎が出来ていない人が日本人が喋る日本語がこうだと「勝手に」解釈して早口で喋ってるつもりなのかもしれないが、日本人の場合聞こえてないような音でもきっちり実は発音しているという感覚がある。彼らにはこの感覚がない。まあ、仕方ない。ただ、傍で聞いていて、いやお前省略し過ぎやろ!的な言葉が多く、時には噴き出してしまうことも…

どもあざました、いらませ〜(いらっしゃいませ)
どもあました

「っ」が言えないタイプ

これも広東語について書いたNOTEでも触れた。

要は母語に「入声」という詰まる音がない人が日本語に触れると大抵の人は発音できない。これはもう仕方ないで片づけるしかない(笑)

ありがたかた→ありがたかった
おいしかた→おいしかった
あそこはね、昔よくいたよ→昔よく行ったよ

伸ばす音が言えないタイプ

これもよく分からないのだが、中国の標準語には伸ばす音がある。何故あなた達は音を伸ばさないのか。小一時間問い詰めたくなる時がある。実は私の妻もこの傾向が強いのだが、もしかしたら母語は音を長く伸ばして発音するものがないのかもしれない。知らんけど

すぷ→スープ
もたぁ→モーター


「の」乱発タイプ(ビビアンスー型)

一時日本で一世風靡したビビアンスー的な喋り方である。これは日本語を話す中国人に圧倒的に多い「変な」日本語である。これは恐らく中国語の「的」(日本語で言う「の」)をただ単に中国語→日本語に置き換えているだけの現象で、正直その人の語学センスに大いに関わっている。注意深く聞いていれば日本人がそんな言い方しないのは明白だし、日本語の文章を日常的に注意深く読んでいればそんな使い方は見ないはずである。

ちいさいのタイプ
この商品のあの別の大きいのタイプ

「ラ行」が全て舌を巻くタイプ(湖北省北部一部の地域)

これは初めて出くわしたときめちゃくちゃ衝撃だったのだが、日本語レベル自体ものすごい高い中国人の方だったのだが、日本語のラ行が全て「儿化」(舌を巻く)してしまうのである。その方は湖北省の孝感の人だったのだが、赤壁やその他の湖北省で舌を巻いて喋る地域の人にこの傾向が一定数あるような気がする。でも、東北の人で舌を巻いて日本語の発音をする人には出くわしたことがない。まあなんとも不思議な現象だ。

それは知ってるぅ
あるぅえはよくわかるぅあないけどかるぅえはしるぅあない→あれはよく分からないけど彼は知らない

「ラ行」が全て「ナ行」に変わるタイプ(江西、湖北、湖南、四川)

これも彼らの母語による影響が非常に大きい。私の妻も家族、親戚全てこの傾向にある。聴いてても全然分からない単語が突発的にバンバン飛んでくるので、思わず聞き返すことが多い。これも彼ら自身が気づいてないことが多い。

しなない→知らない
分からない→わかなない

※中国語の場合、彼らの「L」の発音が「N」の発音になる。

ため口タイプ

必要以上に普段日本人に口語的な会話表現を聞かされている人に多い。聖闘士星矢が好きな日本語学習者が、初対面の人に「貴様は何が好きか?」と聞くのとまあ同類である。

それは無理だよ
私はそれはやらない、やりたくない

根本的な言葉間違い

ゴリラ豪雨→ゲリラ豪雨


他にも色々あるのだが、思い出したらまた追記してみることとする。

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