いわゆる「鎮」に行ってみた
鎮とは何ぞや?
鎮。
この文字を見て頭に浮かぶのは何だろうか。人、それとも光景?私からしたら鎮と言えばこのお方しか頭に浮かばない。知らんけど。
そう、鎮の皇帝、鎮皇。
最近JKだとか、人妻だとか、上海駐在っぽくなったり忙しいが(笑)私にしたら鎮と言われて浮かぶのは間違いなく彼である。鎮に行けたら行くと過去に彼に言ってしまっている手前、行かないわけにはいかない。関西人の行けたら行くわーは「行かへん(行かない)」という意味だが、私はあえてタブー(?)を犯し、鎮へ行くことを決めた。
まずは、上海から深センへ飛んだ。まだ、全国でぽつぽつとコロナ感染者が出ている時期でもあった為、空港降りた後のチェックの厳しさを想像して心の中で構えていたが、出口では健康コードのチェックも簡単なものだけであっさりと通過した。
外に出るともう秋だというのに、むわっと熱気が襲ってきた。熱いぞ広東。そこからDIDIでタクシーを呼び、鎮皇のいる「鎮」へと向かった。
ところが、道中渋滞が酷く、1時間で行ける距離が2時間近くかかってしまった。これじゃ約束の時間に間に合わないと思ったが、鎮皇からWechatで「お遅れま〜す」との連絡、更にもう一人の鎮在住者みまきち氏も「遅れます!」とのことで、結局私が一番早く集合場所の金凱悦ホテルに到着することとなった。これが魔都、鎮の時間軸か…!
ホテル到着するまでに、鎮の中心地を通ってきたのだが、他地方の鎮と比べるとかなり煌びやかで賑やかな街であった。さすが鎮皇が統治する場所、鎮。知らんけど。
そういや大昔この場所に来て一回面接受けに来たことあったんだっけ。ただ、所謂城市で見るようなマクドナルドとかスターバックス等のチェーン店は全くなく、聞いたことのないようなチェーン店がずらりと並んでるという印象。それを差し引いても、公園もあるし、傍から見ると悪くなさそうだ。そら、住めと言われたら即答で「NO」と言うけど(笑)
金凱悦ホテルのロビー。日本人駐在員の居住地なのか出張者の定宿なのか、数人日本人を見かけた。ここでまさか1時間半ほど待つとは思わなかった(笑)
待つこと1時間半程。先にみまきち氏がやってきた。同じ鎮在住者だが、住んでいる場所からこのホテルまでは遠いらしい。そこから更に20分程待ってついに鎮皇と合流。鎮皇からは「ロバ」か「客家料理」の2択を迫られたので、高たんぱく源である「ロバ」を選択した。このホテルから直ぐだという。
ん??すぐの場所に行くのに、鎮皇がDIDIで車を呼んでいる。「いやいや、近いっすよ」という彼の言葉を信じて車に乗ること20分(笑)めっちゃ山の中にやってきた。
ロバ火鍋屋の入り口。何とも神々しい姿ではないか…
鎮皇・みまきち氏にお任せして、ロバ火鍋に舌鼓をうつ。これはまじでうまい。鎮皇曰く「ロバ火鍋は鎮が一番!」とのことだったが、確かにうなずける。
脂身が少なく、馬肉と同じ味。これはトレーニーの神食となりそうな予感。
ロバ肉で作った肉饅頭。これも大変おいしゅうございました。
お二人との楽しい時間を過ごさせてもらった後、店の前で佇むロバに乗っかって記念撮影(笑)この写真を妻に送ったら「てめえ仕事で行ってるのに何してんだ!」とお叱りを受けました、すいません。
そこから、DIDIで車を呼んで直接今日の宿泊ホテルである広州へ移動しようとしたが、いかんせん鎮の中心地から車で20分離れている場所である。誰も来てくれない(笑)仕方なく、一旦DIDIで鎮に戻ってから再度タクシーを呼ぶこととした。ほんと遠かった…
金凱悦ホテルに戻り、再度DIDIで呼ぶとHONDAのハイブリッド車が来てくれた。流石広東、DIDIで呼ぶと結構な確率で日本車が来てくれる。これは地味に嬉しい。上海だと(うちの近く)RONGWE(栄威)しか来ないので専車を呼んでも損した気しかしないのだ。
鎮皇とみまきち氏とのお別れの時が来た。お二人に謝意を表し、その場を去る私。車の窓の外は「鎮」という特殊空間が生み出すエレガントでゴージャスな風景に見惚れながら、鎮を後にした。
鎮、意外といい場所かもよ?
知らんけど。
*2020年11月のお話です。
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