歌詞語彙辞典 #10
『愛と夢』
●カウント数 721
●最多出現ワード
★1位 「ゆく/行く」 合計 23カウント
・「行くよ」7カウント
・「行こう」5カウント
・「ゆく」「行く」各3カウント
・「ゆくよ」2カウント
・「行くのさ」「ゆこう」「ゆこうか」各1カウント
★2位 「町」 合計 19カウント
・「町の」5カウント
・「町へ」「町を」各3カウント
・「町に」2カウント
・「町が」「町にも」「町にゃ」「町は」「町まで」「町も」各1カウント
★3位 「僕」 合計 18カウント
・「僕は」6カウント
・「僕らの」「僕らは」各3カウント
・「僕が」「僕の」各2カウント
・「僕に」「ぼくらの」各1カウント
★3位 「君」 合計 18カウント
・「君の」8カウント
・「君が」「君は」各3カウント
・「君に」2カウント
・「君と」「キミの」各1カウント
★5位 「夢」 合計 16カウント
・「夢を」5カウント
・「夢の」4カウント
・「夢から」3カウント
・「夢」「夢でも」「夢は」「夢も」各1カウント
★6位 「今」 合計 13カウント
・「今」11カウント
・「今から」「今なら」各1カウント
★7位 「だけ」 合計 11カウント
・「だけさ」5カウント
・「だけの」2カウント
・「だけ」「だけが」「だけじゃ」「だけで」各1カウント
★8位 「俺」 合計 10カウント
・「俺は」7カウント
・「俺たちは」「オレの」「俺を」各1カウント
★8位 「愛」 合計 10カウント
・「愛を」「アイヲ」各2カウント
・「愛が」「愛してても」「「愛してる」」「愛してると」「愛の」「愛も」各1カウント
その後に、
・9カウント 「遠い/遠く」
・「遠い」5カウント
・「遠く」「遠くの」各2カウント
・8カウント 「いる」「眠る」
各内訳
・「いる」4カウント
・「いられない」2カウント
・「いるのさ」「いるよ」各1カウント
・「眠れない」3カウント
・「眠りたいよ」「眠ろう」各2カウント
・「眠れないよ」1カウント
・7カウント 「明日」「ココロ」「どこ」「光り」「部屋」「胸」
各内訳:
・「明日も」4カウント
・「明日」(読み:あす)2カウント
・「明日は」1カウント
・「ココロ」「ココロは」「ココロを」各2カウント
・「ココロの」1カウント
・「どこか」「どこかへ」各2カウント
・「何処へ」「どこまで」「どっか」各1カウント
・「光りの」「光る」各2カウント
・「光りで」「光で」「光りを」各1カウント
・「部屋」「部屋の」各2カウント
・「部屋さ」「部屋に」「部屋にも」各1カウント
・「胸に」5カウント
・「胸の」2カウント
・6カウント 「全て」「はじまる」「揺れる」
各内訳:
・「全て」「全てを」2カウント
・「全てが」「すべてが」各1カウント
・「はじまりは」「はじまる」各2カウント
・「始まっている」「はじまってる」各1カウント
・「揺れていた」2カウント
・「揺れた」「揺れては」「揺れてる」「揺れる」各1カウント
・5カウント 「いつも」「風」「そうさ」「中」「寝る」「ふたり」「迎えに」
各内訳:
・「いつもの」3カウント
・「いつも」2カウント
・「風が」2カウント
・「風に」「風の」「風も」各1カウント
・「そうさ」3カウント
・「そう」2カウント
・「寝る」5カウント
・「ふたり」3カウント
・「ふたりで」「ふたりの」各2カウント
・「迎えに」5カウント
●一人称:俺/オレ/俺達/俺たち/僕/僕ら/ぼくら
●二人称:おまえ/あなた/君/キミ
●三人称:(なし)
「キミ」初出。
( ‘いつも揺らめいてるキミのまなざし’ )
前作に続き「薔薇」登場。
●その他の気づきポイント
・歌詞カード 巻き巻き5つ折
・前作に続き1行が短い。
エピック期の饒舌さと好対照。ポニーキャニオン期の特徴。
・1曲の中で、同一人称の代名詞が混在する例も前作に続き確認。
“君がここにいる”:僕、俺
“夢のかけら”:俺、オレ、僕
“おまえとふたりきり”:キミ、おまえ、お前
・漢字ひらがなカタカナ問題
「ココロ」
「涙」「ナミダ」
「全てが」「すべてが」
「はじまる」「始まる」
「ゆく/行く」「町」「夢」「遠い/遠く」「俺」「君」など、上位の語彙のラインナップがほぼ前作と同じということにまず驚く。その中で特筆すべきは、前作では「俺」がメインで「僕/僕等」は2曲3カウントだったのが、ここでは「僕」が「俺」を上回っている。また「愛」が現れたことも注目だろうか。
「君/おまえ」という二人称が出てくるにもかかわらず、対象の姿は朧げで、独白のような印象が強い。それゆえに逆に、悲しみや寂しさが尖らないで深く沁み込んでくる。《愛》を求めて彷徨う若き宮本の孤独が透けて見えるように感じるのは、全編打ち込みで作られたという制作工程と関係があるだろうか。哀愁が漂う美メロに乗る《夢》という言葉からは、青春のひたむきな若さが溢れる。
誰にでもわかる言葉で、誰にも描けない景色を現出させる。ビルや町…都会的で無機質で簡素なのに、どこか現実離れした夢の中の情景のように聴こえるのは、もの哀しいメロウな曲調のせいなのか。独特なセンチメンタリズムが瑞々しい。