プレゼンのコツ - 異業種への転職 3週間目
「このプレゼン会議、任せるからよろしくね」
日本チームが作った分析資料と改善提案を、
私が橋渡し役として、英語でプレゼンすることになった。
転職して初めて一任された仕事のため、
ミスなくしっかりやり遂げるべく、
準備したポイントと、当日の心構えをまとめておく。
1. 資料を読み込み、強弱ポイントをおさえる
パワポが30ページにも及ぶものだったので、中だるみしないよう、
強弱をつけるポイントをまとめた。
特に今回は、前提→分析→改善案 の流れで資料作りされていたため、
「分析」はさらっと紹介し、
「改善案」に重きを置くように心がけた。
ただし、クライアントが分析をしっかり聞きたいかもしれないので、
冒頭で下記のセリフを言っておくとベスト◎
" Since the time is limited, I'll explain the analysis part briefly
so we can take time to talk about the improvement plan.
But please feel free to stop me at any time if you have a question"
2. パワポノートにセリフをメモする。
自分の記憶に頼ってプレゼンをしない。
これはビギナーにとっては一番重要なポイントかもしれない。
初めの方は調子よくセリフを覚えていても、
どこかで絶対にセリフを忘れてしまい、焦ってリズムを崩し、
余計なことを口走ってしまう。
しかも英語プレゼンの場合、焦ると頭が真っ白になり、
言葉が出てこないことも。。。
何を本番で言うのかのポイントやセリフを、
しっかりパワポのノート部分に書いておく。
そして、当日はそのセリフをハキハキ抑揚つけて言うことと、
クライアントの反応を見ることだけに集中する。
3. 最低3回は通しで練習し、詰まる部分をつぶす。
準備無くして成功は無し。
セリフのメモを整備したら、最低でも3回は通しで練習し、
自分がつまづきやすいポイントや、
時間が余計にかかる部分をつぶしていく。
そういう箇所は、ほぼ100%、メモが甘いことが原因なので、
メモを改善しておけば本番でつまずくことはない。
正直、私はこの作業が一番面倒なのだけど、
朝の頭が冴えている時に「1時間だけ」と決めて
プレゼン予行準備をするようにしている。
朝にやっておけば、ずるずると先延ばしすることもない。
あと、今回初めてZoomでプレゼンを行ったため、
Zoomでどうやってパワポノートを見るのかや、
ポインターの使い方など、
システム面で焦ることがないよう準備することも重要だった。
4. 質問を想定しておく。
これは今回、十分に準備ができなかった部分で、
今後の改善点としてあげておく。
クライアントは「日本の状況」を知りたいから、
特に日本の競合他社についての質問が相次ぎ、焦ってしまった。。
5. 堂々と話せるようメンタルを整える。
これはプレゼン当日の話だけれど、
本番ではハキハキと、堂々と、
落ち着いて話せるようにメンタルを持っていく。
一番やってはいけないことは、間違いや失敗ばかりを想定して
委縮してしまうこと。
表情や声のトーンで自信がないことが伝わると、
クライアントからは信頼されない。
そうなると、いくら内容がよくてもクライアントには伝わらない。
メンタルの状態としては、
「何言われても関係ねーし!私はこうやってプレゼンするんだ!ダメだしされても知るか!」くらいの、
若手芸人根性でいく。(若手芸人じゃなくてもいいのだけど)
あと、英語や発音を間違えても気にしないこと。
英語が間違っているからといってプレゼンを止めるクライアントは
100%いないから。
根拠のない自信を全開にして、臨む!
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改めてプレゼンを終えてみて、準備したのに言い間違えたポイントや
伝え忘れたところがあって、
少し落ち込んだけれど、自己採点では80点くらいかな。
1時間以内に会議を終えて、今後の方針も決められたのでクライアントも満足していた。
アメリカのクライアントは時間にシビアなことも多いので、
ダラダラと会議をしないようプレゼン時間を決めて実行することも
大事だな~と実感。