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仕事についてのお話

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仕事についてのお話です。
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#想像していなかった未来

絶対に失敗しないとしたら、今、何をしたいか

会社を辞めたい。 切実にそう思ったのは、40代初めの頃だった。 会社を辞めたいと思ったことは、それまでにも何度もあったし、実際のところ、そう思った時は意外とあっさりと会社を辞めてきた。 だから今回も僕の奥さんに、「会社を辞めようと思うんだけど。。」 といったときも、最初は「あ、また」、みたいな反応ではあった。 ただ、僕の中では、今回の「会社を辞める」は、「会社勤めを辞める」という決断であり、今までの転職とは心理的に大きく異なっていた。 その不安感というのか、悲壮感と

転職相談っぽいことをしていたら結婚支援サービスみたいなことになっていた話

「彼氏からプロポーズされたけど、彼、アルバイトなんだよね。出直して来いって断ったよ。」 そんな台詞を耳にしたのは、3年前、仲間うちでバーベキューをしていた時だった。 竹を割ったような性格という表現があるが、その表現は彼女の性格を表現するために作られたのかと思われるくらい、さばさばした性格のTさん、農業大学校時代の同期の女性だ。 まさに、竹を割る、パッカーンって音が聞こえてきそうな一言だった。 最高にうまい豚ロースの炙り焼きを肴にビールを煽っていた僕の耳がピクリと動いた

どん底からサンタさんが救ってくれたあの年のクリスマス

あの人がいなければ、まず間違いなく、僕は海外留学中に所持金が尽き、大学院を中退、職務経験ほとんどなし。の状態で世間の荒波に放り出されていただろう。 いま、思い出すだけでも、そんなゾッとする状態から救ってくれた恩人のお話。 当時、僕はアメリカ、テキサスの大学院に留学中。 新卒で入社した会社をたった2年で辞めて、日本を逃げ出すようにアメリカに渡ったのだった。 卒業まで最低でも2年はかかるというのに、日本を発ったときの所持金は学費も含めて1年分。学内の図書館でアルバイトをするこ