僕にとっての副業は、自分をこの世界につなぎとめる最後のアンカーロープだった
僕が初めて副業をしたのは、新卒で働いた会社の1年目のときだった。
社会人最初の1年を間もなく終え、新しい年度を迎えようとした春先、僕はアルバイトの面接に向かった。
当時は副業を認める会社なんてまずなかったから、会社に内緒で。
仕事を教わっている立場の新人のくせに舐めている、といわれても仕方がない。でも、入社早々、理想と現実のギャップで身も心もボロボロになっていた自分を保つためにはどうしても、その副業が必要だった。
その副業というのは、ヨットスクールのインストラクター。