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プロ家庭教師が教える『自分に合った家庭教師の探し方』 ~実践編②「個人で活動している先生に依頼するの流れとポイント」~

プロ家庭教師Isshiyです。

前々回で『プロ家庭教師が教える『自分に合った家庭教師の探し方』 ~基礎知識編「家庭教師の探し方は2種類ある」~』と題し、家庭教師の2種類の探し方とそれぞれの特徴をについてお話しました。
また、前回では続編として『プロ家庭教師が教える『自分に合った家庭教師の探し方』 ~実践編①「会社に依頼するときの流れとポイント」~』と題し、家庭教師を会社に依頼するときに知ってもらいたいポイントについてお話しました。

今回は実践編の第二弾として、個人で活動している家庭教師(個人契約の家庭教師)に依頼したい場合の「指導開始までの流れ」と依頼するときに「知っておいてほしいポイント」についてお話します。


1.家庭教師の指導開始までの基本的な流れ

個人で活動している家庭教師を利用する場合、指導開始までの基本の流れは以下のようになります。
 ①家庭教師を探す
 ②連絡する
 ③面談する
 ④体験指導を受ける
 ⑤契約する→指導スタート
状況によっては、面談と体験指導が同日に行ったりすることもありますが、基本の流れは会社に依頼する時と変わりません。

2.個人の家庭教師に依頼するときに知っておいてほしいポイント

では、ここからは個人で活動する家庭教師に依頼するときに「知っておいてほしいポイント」をお話していきます。

①個人の家庭教師を探すときは「複数の情報」を確認する

個人で活動をされている家庭教師に依頼したいと考えた場合、一番のハードルは「先生を探す」ところにあります。なぜなら、個人で活動されている先生の情報がなかなか出にくいからです。私自身も駆け出しの頃、ある会社を通じて指導に行ったお客様から「本当は個人の先生にお願いしたいと思っていたけど、先生の探し方がわからなかった。」というお話を聞きました。

では、個人で活動されている家庭教師をどう探していくかについてお話していきます。探し方としては主に2つの方法があります。
一つ目の方法は、「知り合いから紹介してもらう」です。これは個人契約で家庭教師をお願いしている同級生や知人が周りにいらっしゃれば、その方から先生を紹介して頂く方法です。この方法の良い点は「実際に指導を受けている方のお話を聞くことができること」と、紹介して頂く形となるので「イチから先生を探す必要がない」ということです。もし、同級生や知人に個人契約の家庭教師をお願いしている方がいましたら、まずはどんな感じなのかお話を聞いてみて、「指導の相談をしてみたい」と思ったら、紹介してもらいましょう。
二つ目の方法は、「インターネットで探す」です。身の回りに個人契約で家庭教師をお願いしている方がいない場合はインターネットで探す方法があります。インターネットで「家庭教師 個人契約 ○○(お住まいの地区)」といった感じで検索するといくつか出てきます。最近では自身のHP(ちなみにプロ家庭教師IsshiyのHPあります。気になる方は見てみてください)を作っている先生もいますし、各種SNSのアカウントを持っている先生もいますし、ジモティーのようなWEB掲示板で生徒を募集している先生もいます。それらを見てみて「指導をお願いしてみよう」という先生がいらしゃれば、連絡をとってみましょう。

これで上手く見つけることができればいいのですが、もう少し「複数の先生の情報を知りたい」と思った方は、「家庭教師のTo-Last」や「家庭教師ASK」といった「個人契約の先生を一括で探せるサイト」がありますので、それを利用してみるとよいでしょう。こういったサイトを利用すれば、自分のお住まいの地区で家庭教師をしている方(学生から社会人・プロ講師まで)が一気に検索できますから、こういうのを利用して条件に合うような先生を見つけていってもよいでしょう。

②希望や要望は可能な限り細かく伝える

指導をお願いしたいと思った先生が見つかったら、その先生に連絡をしていきます。先生に連絡するときには、最低でも
 ・お住まいの地区(この時点では「札幌市○○区」くらいで大丈夫です)
 ・日程に関すること(「希望曜日と時間帯」など)
 ・指導を受ける方の学年と希望(「指導教科」、「受験対策」など)
の3点は伝えましょう。
特に「お住まいの地区」と「日程に関すること」は個人的には最初に伝えた方がいいです。なぜなら、個人で活動されている先生ですので、指導できる枠に限りがありますし、時期によっては既に枠が埋まっている可能性があります。また、既に入っている前後の枠との兼ね合いで希望する枠が空いていたとしても入れない場合もあります。どんなに優秀な先生でも枠がないと指導に行くことができません。だから、最初に確認してください。
指導の希望に関しては、指導教科は伝えた方が良いです。高校受験くらいまでは満遍なく指導できる先生は多いと思いますが、高校生(大学受験)や中学受験の指導になると、先生によって「できる教科・できない教科」があることが多いです。従って、高校生(大学受験)や中学受験の指導を希望する場合は教科に関する希望も伝えてください。
これら3点についてのことがクリアできましたら、面談の日程を調整していきます。その際には、「面談の時に体験指導をお願いしたい」と伝えるようにしましょう。

③体験指導は必ずお願いする

面談では現状を再度確認しながら、もう少し細かい話をしていくことになります。最初に連絡した時点で、ある程度の希望を伝えていれば、話をスムーズに進むと思います。しかし、それ以上に大切なのが「体験指導」です。やはり実際に指導を受けてみないとわからない部分はあると思いますので、体験指導は必ず受けてほしいです。
体験指導の時間については、最低でも30~40分、1時間できたらベストです。また、可能ならば15分くらいは保護者の方も指導の様子を実際に見てみるとよいでしょう。
家庭教師はぞれぞれ指導スタイルが少しずつ違うため、どうしても指導を受ける方の相性が「合う・合わない」が出てきます。これから何か月、何年も指導を受けるのですから、可能な限り指導を受けられる方と相性が合う先生の指導を受けた方が絶対良いです。1度指導を受ければ、先生の指導スタイルやコミュニケーションの取り方などがわかると思います。それを見た上で、その先生の指導が気に入ったらお願いすればいいですし、イマイチだなと思えば他の先生にお願いしましょう。

④面談は指導を受ける本人も同席させる

指導を受ける方が学生さんの場合は、面談時に本人を同席させましょう。
時折、保護者だけ話を進めていくケースがありますが、個人的にはお勧めしません。なぜなら、保護者だけで話を進めると本人が納得しない状態で指導がスタートする可能性が大きいからです。指導を受ける人が納得しないまま指導を進めても本人のやる気がないため、結局は辞めてしまいます。
また、面談の時に本人が同席していると本人の現状などが直接確認できますので、指導をする側もより詳細な情報を得られます。そうすれば、より本人の状況に合わせた指導を提案してもらえます。
指導を受ける方の実力を上げていくためは、家庭教師の力ももちろん大切ですが、最終的には指導を受ける方の力も必要です。やはり、指導を受ける本人が納得した上で家庭教師を利用しないと、どんなに素晴らしく実績のある家庭教師でも効果を最大限に発揮することはできないです。だから、本人のやる気を確認する意味でも面談には本人を同席させることをお勧めします。

⑤費用面の確認をする

一通り面談と体験指導が終わったら、契約の話になります。
この時に必ず「費用面」について確認をしていください。具体的には、「毎月の基本指導料について」と基本指導回数を超えての「追加指導をお願いしたいときの方法」は確認しておいた方がよいです。なぜなら、指導料に関しては先生によっても大きく金額が変わってきます。また、指導料とは別に「交通費」を請求する先生もいらっしゃいますので、交通費もいくらになるのかも確認しましょう。

⑥無理に即決はしない

1時間程度の面談の最後には「どうされますか?」的な話になると思います。もちろん、その先生が本当に気に入ったのでしたら、即決してもいいと思います。ただ、一度冷静に考えたいという方もいるでしょう。その場合は、無理に即決しなくてもよいです。「相談して再度連絡します」と素直にお伝えください(ただし、その場合は「1週間以内に」など期限を切り、指導を受ける・受けないに関わらず、期限までに必ず連絡しましょう)。それでも何かしら理由をつけて食い下がってくる先生(個人で活動している先生で、こういう方はほとんどいないと思いますが…)であれば、その先生はやめたほうがいいと思います。しっかり相談して、納得した上で指導をお願いしてください。それで問題ないです。

3.最後に…「指導を受ける人の意見」を必ず聞いた上で依頼するか決定すること

最後に前回の記事の時にもお話したことですが、本当に大切なことですので、再度お伝えします。
家庭教師を利用するときは、必ず「指導を受ける人の意見」をしっかり聞いてください。特に指導を受ける人が小・中学生の場合は必須です。どんなに優秀な家庭教師が来ても指導を受ける本人が納得しない状態であれば、その家庭教師が本来持っている効果は得られません。私も200件以上のご家庭に指導に伺っていますが、本人が家庭教師を利用して勉強をすることに難色を示しているご家庭は続きません。遅かれ早かれ辞めてしまいます。親目線で考えると「何とかしないと・・・」と思うかもしれせんが、本人が難色を示すのであれば、やめたほうがよいです。はっきり言って「お金の無駄」です。なぜなら、その状態で指導を始めたところで本人は家庭教師の必要性を感じていないから勉強はしないです。そうなると結局のところ、効果を感じられず辞めてしまうのです。「成績を上げる」、「実力をつける」のは家庭教師の力はもちろんですが、やはり指導を受ける側の頑張りも必要です。だから、指導を受ける本人が必要性を感じて「やるぞ!」という気持ちでないと上手くいきませんので、家庭教師を利用するかは「指導を受ける人の意見」を必ず聞いてください。意見を聞いた上で本人が納得すれば指導を依頼してください。そうでなければ無理にやらせないでください。


これから何ヶ月、何年とお世話になるかもしれない先生ですので、利用する方々が納得した上で指導を依頼してください。できれば複数の先生のお話を聞いてみることをお勧めします。特に個人で活動をされている先生はキャリアがある方が多いですし、指導スタイルも様々です。なぜなら、どんなに優秀な先生でも指導は「人対人」ですから、少なからず「相性の合う・合わない」はあります。だから、可能な限り複数の先生の話を聞いたり体験指導を受けてみた上で、指導を受ける方にとってベストな先生を選んでほしいです。それができれば、必ずその家庭教師が持っている最大限の効果を得ることができるでしょう。

この記事をを読んだ方が、ベストの選択ができることを願っています。

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