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「本当は怖い」基礎学力到達度テスト
夏休みも終わり基礎学力到達度テストまで3週間となりましたが、いかがお過ごしですか?
テスト終れば、ほぼ休みなので、悔いのないようしっかり勉強しておきましょう!
基礎学力到達度テストの落とし穴
今回は、基礎学力到達度テストの落とし穴について書いてみたいと思います。
巷では、「センター試験」よりも簡単だと言われている「日大基礎学力到達度テスト」ですが、様々な落とし穴があります。
その1
実施時期が9月であり、準備が不十分な場合も多い
わたくしの生徒さんの中には、同じ年に早慶や国立大学に合格しているにも関わらず、基礎学力到達度テストでは7割に満たなかったいう方が何人かいます。
現役生は、合理的な勉強をすることで、秋以降急激に成績が上昇します。ただ、早慶や国立大学を第一志望としている方々は、センター試験や2月をピークに準備をしているので、9月の段階では準備不足であることが多いのです。
実力のある方でも、準備不足は命取りです。特に、基礎学力到達度テストで一定の点数を獲得し日大進学を目指している方は、9月に向けたスケジュール管理を徹底的に行ってください。
その2
知識がなければ太刀打ちできない出題がある
センター試験は浪人生も多数受験するため、知識量の少ない現役生が不利にならないための措置が、出題面に随所に見られます。
一方、基礎学力到達度テストは現役生のみが受験するので、当該措置がなく、「知らなくては解けない」出題が、特に社会で目につきます。
わたくしは、国数英社の指導をしていますが、社会のみ満点をとることができない年度があります。
所謂「重箱の隅」問題は、ほとんどの受験生ができないので、過度に気にすることはありませんが、このような出題がなされることだけは銘記しておくと良いでしょう。
その3
問題数に比べ、解答時間が短い
特に、国語や英語で時間が足りないと感じるでしょう。国語では古典への、英語では最後の長文問題へ時間配分が鍵となります。
その4
内部日大進学者の多くが、自分の希望しない学部に進学している
ご存じのように、内部推薦は「基礎学力到達度テストの標準化点」と「内申点+α」で決まります。
そのため、年度によって素点で何点とれば志望学部に進学できるのか、蓋を開けてみるまでわかりません。
成績の良い方は別として、日大進学ボーダーラインの方は希望しない学部に進学することが多いのが現実です。教師は進学実績を気にするので、生徒さんには「入れる学部・学科」を勧めます。その結果、三者面談で希望しない学部に進学することがほとんどです。
「日大基礎学力到達度テスト」は「一発勝負」です。
内部進学できなければ、大学進学を断念せざるを得ない方も多いと思います。
残された時間を有効に使ってください。
それではまた。