開催のご報告
こんにちわ!家庭ラボ研修会チームです。
日中保育・子育てシンポジウム2021 Vo.2
『 多様な保育』(特別なニーズのある子どもたちの保育)
無事終了致しました。ご視聴くださった方ありがとうございます。
今回『多様な保育』というテーマで
産婦人科医であり、起業家でもある
園田 正樹(そのだ まさき)先生からは日本の病児保育について
浙江師範大学杭州幼児師範学院講師である
李 偉亜(り いあ)先生から中国の特殊教育(天才児教育、障害児保育)について
それぞれお話がありました。とても素晴らしいお話だったので、簡単にお伝えしたいと思います。
◉日本の病児保育(園田先生)
病児(熱がある。咳がひどいなど)は保育園では預かれない
問題:保護者は仕事を早退したり、休まなくてはいけない→退職
↓
病児保育
(病児保育を預かることができる)
【病児保育のメリット】
病児保育では施設が充実していたり、
看護師や保育士などの専門家が子どもたちが遊びたい時には遊べる環境を、
休むことが必要であれば、休むことができる環境を用意し
子どもは伸び伸びと過ごすことができる
【病児保育のデメリット】
使いにくい。申し込みの書類が多い
使いにくさの改善策として『あずかるこちゃん』という仕組みを園田先生が開発
日本の病児保育はまだまだ発展途上にあり、使いにくさや病気の時に預けるなんてかわいそうという声もあります。しかし、病児保育は子育て支援などの役割を持っており、孤育てや虐待、産後うつなどにも寄り添っていける社会的役割も担っている大切な事業です。
子育てはひとりじゃない。子どもが病気になっても、助け合っていける。親子共に安心して過ごせる。そんな社会にするため、これからもっと病児保育が広がっていくといいなと思います。
◉中国の特殊教育(李先生)
1994年 『障害者教育に関する規則』公布
以前からも障害児教育には注目されていた
2014年『特殊教育推進計画』
これによって一気に加速
現在以下の4つ区分で就学前特殊教育を実施
・一般幼稚園が特別な子どもを募集(インクルーシブな施設)
・障害児のための特殊教育学校、福祉施設、障害児のためのリハビリテーション施設に付属する特別な就学前教育機関
・専門の幼稚園
・他の地域や民間の早期リハビリ教育サービス機関
実践内容
・少人数クラス
・巡回ガイダンス
・個別指導計画
・個別スキルトレーニングなど
中国では、一人一人の個性や能力に合わせた教育が進んでいます。その背景には一人っ子政策などもありますが、一人一人のニーズに合わせて子ども達の力を伸ばしていくことも大切です。
そのためには先生の専門的な知識なども求められています。子ども達のため、専門的な知識をしっかりともって関わっていくことも大切ですね。
◉汐見先生より日本の特殊教育
日本で障害を持つ子どもに対する教育が本格的に始まったのは40年前です。
小学校の入学前にお医者さんが学校教育を受ける子が難しいと判断した場合、養護学校(現在は特別支援学校)に行くことが義務づけられたました。
当時の養護学校の教育目標は
「世の中に迷惑をかけないような人間に育てる」でした。
しかし、そればおかしいということで、自分らしく生きられるよう一人一人のコミュニケーションなどを尊重するように方向転換していきました。その頃海外で注目されていたインテグレーション教育(統合教育)を取り入れ、現在はインクルーシブ教育(包括教育)に変わってきています。
みんなと同じように過ごせるよう、給食の時間を自由にしたり、部屋も自由、集団での行事をやらないなどの工夫・実践を行なっている園も増えてきています。
他にも参加者の方からの質問などにもたくさん答えていただき、深い学びにつながる会となりました!
次回は日中保育・子育てシンポジウムvol.4は8/28(土)を予定しています。
イベントページが出来上がり次第、お知らせします。
家庭ラボ研修会チーム
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