思いっきり『エゴ』を楽しみたい
noteを始める宣言をしたというのに、気づけば一つ目の記事から2週間が経過し、もう今日で7月も終わろうろしてるではないか。驚きである。
そんな、私は、今、羽田第1ターミナルのドトールにて、この記事を書いています。なぜ、羽田にいるかと言うと、日本一と言われる、新潟県長岡市の花火大会を、ビジネス仲間たちと見に行くためです。
私が住む山口から、新潟にひとっ飛びで行く術はなく、一旦東京の友人の家に泊めてもらって、明日、新幹線で新潟に移動するために前乗りしているのだ。
飽きないカウンター
と言うわけで、今日は、珍しく予定が詰まっておらず、羽田空港でのんびりしてるというわけ。早めに、新宿などに移動するのもイイけど、まあ、人は多いし、東京の暑さは尋常じゃない。ヒートテック、いや、ヒートショックだ。
まあ、それはさておき、旅の楽しみといえば、「食べること」以外に思いつかないほど、私は食べるのが好きだ。ただ、寄る年波には勝てず、年々、食べられる量は減ってきた。となれば、少ない量で美味しい物を食べたくなる。年寄りが、豪華な物を食べていた理由がやっと分かった。
と、同時に、現代人(私)が、日常的に食べ過ぎなのも分かっている。今日だって、羽田に着いた時点で、そんなにお腹は空いてない。それなのに、それなのに・・・
ついつい「お寿司屋さん」を探してしまう。どうして、こうも日本人(私)はお寿司に目がないのか?と思いつつも、迷わず入った、羽田第1ターミナルの出発階にあるお寿司屋さん。
このカウンターは、いつぞやも「おひとり様」をしたお寿司屋さんではないか。詳しく味は覚えていないし、正直、人生で一番!と言うほど、記憶に残る味ではなかったと思う。
でも、とっても『幸せな時間』を過ごした記憶だけは蘇ってきた。なんで、あんなに幸せだったのかな・・・。
いわゆるオープンキッチンの広いカウンターの中には、一見、怖そうな板さんが3人立っている。メニューを見て迷う。「おい、まだかよ」とか思ってないかしら?何かしらのHSP(繊細さん)な私が、発動してくる。
でも、不思議とカウンターの中に威圧感は漂っていない・・・。
恐る恐る、そして堂々と、
「司と焼きしいたけと生ビールお願いします」と声を出してみる。
「はい。4番カウンターさん、司、生1、焼きしいたけ〜一丁」
「あいよ(複数人)」
一人カウンターで待つ時間は長い。
スマホがある現代は、暇つぶしはできるが、それでも、なんとなく居心地が悪い時はある。
けれど、このお店のカウンターは楽しい。
ましてや、今日は、横から職人さんたちの動きが全て見える特等席。
見てて気持ちがいい。
地元の三久というラーメン屋さんのオペレーションシステムも、何度見ていても気持ち良いが、ここも同様に気持ち良い。
一番近くにいる職人さんが、ボスかな?
右の職人さんは、どうやら巻物担当らしい。
奥の職人さんは・・・?などど、観察していると
あっという間に、注文の品が揃った。
1日の離発着1300便
ホールの女性が板さんに聞く
「今、何分ですか?」
「20分」
これは、今入っている注文を全部提供して、ご新規の注文を握れるまでのおおよその時間(勘)である。このカウンターの中には、注文伝票が一歳廻ってっていない。
板さん同士、板さんとホールの人とのやりとりにも、威圧感は全くない。
ここは羽田空港の出発ロビー。飛行機の出発時間は決まっている。
もちろん、予約なんかしてくる人はいないし、受け付けてないと思う。
今日は、たまたまそんなに混んでいなかったが、多い時には外に行列ができるだろう。
「今日は、人が少ない方ですか?」
「いや、どうですかねえ・・・。日によりますけど、確かに、そんなには混んでないですかねえ」
この忙しいのに、相手までしてくれる。
しかも、声も顔を優しい。
幸せである。
思わず、いも焼酎のロックを頼んだ。
「4番さん、黒白(黒白波)ロックと、氷無しでお冷いっぱい」
煩くないのに、一度でホールの女性に届く声
誤解が内容に言っておくが、このお店は美味しい。
ただ、上を見ればきっとキリがないだろう。
ネタの良さ、職人さんの腕
銀座やどこ(?)かに行けば、もっと美味しいお寿司は、山のようにあるだろうけど、高けりゃ美味しいってこともないし、安いからまずいってこともないし、お寿司だけが美味しければ「幸せ」ってこともない。
食べ物の味は、食材や味付けだけでは決まらない。
その場の雰囲気、そこに介している人の放つオーラ。
器、盛り付け、そしてサービス、全てが気持ちよくて初めて最高になる。
たまに聞こえる「まいど」の声
1日約1300便、多い時は1時間に90便もが発着する羽田空港
ほとんどが田舎もんの一元客のこの立地だったら
少々、愛想が悪くたって、不味くたってお客は入るかもしれない。
でも、ここは違う。そんな素振りは1ミリもない。
働いている人の眉間にシワがよってない(笑)
ニコニコはしていないけど、全員がプライドを持って
目の前にいるお客さんを大切に扱ってくれているのが伝わる。
田舎より都会の方が美味しいのは、食材や技術とかじゃなく、こういうサービスのレベルなんだよね。
やっぱり、私は食べるのが好きだ。
そして、日本の食文化が好きだ。
エゴでご飯を食べるのは人間だけ
お腹が空いてなくてもご飯を食べる動物は人間だけ。
お腹を満たすためだけじゃなく、見た目でご飯を楽しむのも人間だけ。
そう、人間は、自分のエゴを満たすためにご飯を食べる、地球上唯一の動物と言っても過言ではない。
だったら、思いっきりその『エゴ』を楽しんでやろうじゃない。
「ご馳走様でした」
「行ってらっしゃい。花火楽しいで来てください」
(話の流れで新潟に行くことを告げた)
さてさて、新潟では、どんな美味しい物に出会えるかな。
そうそう、プロと言えば、JALの手荷物受けとりのベルトコンベアーに乗ってくる荷物の取っ手が、全部手前を向いているのも、優しいよね