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Photo by
momoro66
隣の芝が青く見えたら
例えばの話。
お隣さんの庭の花壇のお花が色とりどりで、
素晴らしく綺麗で
芝生は青々として涼しげで、
普段なら「あぁ、綺麗だな」と思えるのに
仕事や育児のマルチタスクで疲れ切っていた私は
「時間があっていいよね」
「お金があって羨ましい」
挙句には「世の中不公平だな」
とまで、思ってしまったりする。
頑張りすぎて疲れていると、
人の持ち物や状況がいつもより魅力的に見えて
そうなれない自分が酷く惨めに感じて、
何ならお隣さんのことを嫌いにまでなったりする。
お花を育てるのって
毎日お水をあげたり
定期的に肥料をあげたり
雑草を抜いたり・・・
そしてそれを継続的にやらないと
綺麗な庭は保てない。
芝刈りなんて外注に出したら
相当な額の請求来るだろうし
芝刈り機も持ってないし
使い方も知らんし、使うの怖いし。
でも本当は分かっている。
お隣さんは優しい人だってこと。
「お花綺麗ですね」
と褒めたときのお隣さんの笑顔。
「お手入れ大変ですよね」
と労えば、謙遜ながらも、
お手入れのコツを教えてくれるだろう。
「芝のお手入れはどうされているのですか?」
なんて質問すれば、芝刈り機を貸してくれるだろう。
いや、私が仕事している間にこっそりと
芝刈りをしてくれるかもしれない。
そんな事も想像できずに
私は自己憐憫の気持ち良さに浸る。
この歳になって分かるのは
心身が疲れ、大変な時って
ポジティブな想像が出来なくなって
他人の良い面だけを見てしまい
自分の持っている物の価値を見落としてしまいます。
隣の芝が青く見えたとき
ちょっと休んで、
毎日頑張っている自分を褒めてあげましょう。
自分を認めてあげましょう。
それが出来なっかったとしても、
いつか自分の庭が素晴らしかった事に
気付く日が、必ず来ます。
なので、焦らす、諦めずに。
やっとここまで辿り着けた自分と、
今を頑張っている女性達への
エールを込めて綴ってみました。