一生もんのエースをねらえ
FBで私の好きなシンガーソングライターさんで師と呼ばせていただいている方が、「エースをねらえ」がお好きで、先日もご覧になったとのことで投稿されていました。
それを読んだら頭の中が「エースをねらえ」だらけになってしまって
昨日から「泣きたいときはっコートで泣け~と~♪」ってそればっかり頭の中駆け巡っておりますよ(「コートでは~♪」の方ではないw)
「エースをねらえ」の原作者、山本鈴美香先生はどういう経緯かわかりませんが、現在は新興宗教の教祖になられているだけあって
この作品もスポ根漫画としての面白さだけではなく宗教的哲学的な深い深い内容でいつ読んでも本当に心に突き刺さるものになっています。
それも含めて個人的に色々お気に入りだったり気になる場面・シチュエーションがあるのですが、
特に大好きなのがお蝶夫人と尾崎さんエピは最高です。
お蝶様が尾崎さんに「海が見たい」なんておっしゃって一緒に海に行くんですね!(この時点でお~~~!となる)
海でお蝶様はこんなことをおっしゃいます。
「男波がひとつ、女波がひとつ、これが見たかった。
引き潮よりも、あたくしは人の多く生まれるという満ち潮がいい」
ひぃええええ~~~!小学生だったあたくしにはなんかもう意味わからんちんで、え、え、男波と女波って、お蝶夫人、何言ってんの?(無知)
男と女・・・なんかちょっといやらしい話なの??(ばか)
でもなんかすごいかっこいい事をおっしゃっているんだよね?
で、名言が多いお蝶夫人ですが、これまたすごいのがくるんです。
「いろいろなことがあってとてもたえられないと思ったのに
かわらずこうしています。
傷ついた・・・・と思うだけで人間は傷つかないものなのかもしれません。
あれもたえがたい、これもたえがたいと思うだけで
この世にたえられないことなどないのかもしれません」
いや、もう悟りの境地でございますよ・・・。
もちろんたかだか20年生きたくらいでね、わかるもんでもないし
お蝶夫人はなんだかんだ言ってものすごいお嬢様で恵まれた環境で育っていらっしゃるわけだからね、本当の耐え難い苦労がなんたるかを知っているわけじゃないのだろうけれど、
でも、恵まれた環境の中でも甘いところが全くない、正義感が強く(本当の意味での)プライドが高い方だからね、普通の人よりも耐え難いと思うこともたくさんあったと思うんですよね。
それを優しく見つめる尾崎さん・・・。
孤高の人であるお蝶様を一番理解されているんですよね。
「ひとりになりたかった」みたいなことをおっしゃるお蝶様に
「ぼくがいてもあなたはひとりです」という尾崎さん。
いや、もうさ、お蝶様のパートナーはあんたしかいませんよ。
10代でこの言葉を言えるあんた、最高!(←軽い)
YOUたち、結婚しちゃいなよ(←台無し)
問題はその後ですよ。
お蝶様、岩場の上から尾崎さんに向かっていきなり手を出すんです!
ど~~~~ん!!!!
(画像お借りしました)
白目よ!月影先生か亜弓さんかっつー白目よ!怖い!!
子供心に「鈴美香先生、ここは瞳を描いてほしかった。せっかくの場面なのに怖いっすよ」って思ったよね。
でも、違う。
ここは瞳を描いてはいけないんです。
そうすっと、お蝶様がこの行為をすることの特別感がなくなるんだよね。
さすがです、鈴美香先生(勝手な解釈)
尾崎さんは「・・・・!!!」ってなるんだけどお蝶夫人の手を取るんですね。
子供心に、なんかわからんけどこれは天変地異がひっくり返るようなシチュエーションが尾崎の人生の中にやってきたのかもしれないと思いつつも具体的になんなんだかわからなかったのですが、大人になって読むとたまらんです!
思い出しながらもう私は尾崎勇目線でしか見られないですよ、ここは。
ちょっ、え、この御手、まじか!俺に向けてる?んなことあるかいな!
落ち着け、勇、勘違いすんなよ、「手が痺れましたわ」みたいな感じで伸ばしてるだけかもしれへんで、ここは落ち着いてお蝶様の様子をうかがって・・・んあああああ、動かさない!女神の腕が俺の目の前でピタリと止まっている、こ、これは、はぁはぁ、そういう・・・ことか・・・?
ええか、ええのんか?さ、さ、触っちゃうよ?ああ、こんなことならハンドクリームでも塗っておきゃよかったって、俺そんなの塗ったことねーし、
男なら!ちっせぇこと考えて突っ込めよ!
ユウ、いきまあああああああす!
うおおおおおおおおおおおおおおお!!!
みたいな葛藤を経て(経てない)
尾崎さんは!
そんじょそこらの男は相手にされない、いや、男なんていらないレベルの孤高の麗香様だから尾崎さんはハナから何一つ期待してなかったOZAKIは!
手を!女神様の手に!触れることを許されて!!!ついに!!!ぼべえええええええ😭😭😭😭
すごいことじゃあないか!え?尾崎さんよ!(←誰)
YOUたち、結婚しちゃいなよ!(←ヤメロ)
その後、尾崎さんは電話ボックス!から藤堂さんに電話をかけて
「恋をしてよかった・・・3年の片想い・・・報われて余りある・・・」
と告白するのよ・・・・一粒の光る涙とともに・・・・。
なーんか、ヨーロッパの映画観てるみたいな場面ですよねえ・・・・。
でもコノヒトたち、まだ10代後半?20代前半?なんだよね・・・。
すごいことです。
本当に深い内容で名言も多いので、そんじょそこらのスピ本読むより
よっぽどタメになりそうですし、
それだけじゃなく、やっぱり少女漫画としても面白いんですよね。
ああ、久々に全巻読みたくなりました。
実家に取りに帰ろうかと思います。
最後にこれまた大名言を。
オーストラリアの有名コーチ、レイノルズさんがひろみに言った言葉。
生命(いのち)賭けるものがスポーツであれ芸術であれ宗教であれ
いかなる道であれ
その道を旅していかに魂が成長するか
問うべきはその1点!
「そんなことJKに言ってもさ・・・・」な宗像コーチの言葉ですが
そんなことより蜘蛛の浴衣がセクシーすぎですね。
子供の頃に読んだ時も「はう!」ってなりました。
(画像お借りしました)
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