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ネットショップをもっと知りたい。売り上げたい熱があがった出逢い

初めてのパニック発作その後

終電ではじめて体験したパニック発作から、毎日電車に乗るのが怖くて。
ここで、倒れたらどうしよう。
気持ち悪くなったらどうしよう。
会社に行く前に倒れたら。
といやなことばかりが頭にまわる。

結局数週間は、ドキドキしながら電車に乗って行っていた。

どうせ、私はこの会社にとっては、一つのコマ。

いなくなっても、また誰かがやってくれるだろう。

諦めもつき、

社長に
「辞めたい」
と伝えたら、

「お前はすぐに楽な方に逃げる!逃げていいのか?」
とみっちり、しぼられた。

でも、絶対ここで折れたらまた同じことになる。
もっとひどい状態になるかもしれない。

社員のみんなのことは好きだし、一緒に働けることは嬉しかったから
悩んだけども。
辞める気持ちは変わらない。

年末に辞めることが出来たのだった。

偶然の出会い

発作が起きる少し前にさかのぼる。

楽天やYahoo!shoppingの担当者との話には、オープンしてから少しの間は、上司二人が行って来てくれていた。
だから、私は楽天、Yahoo!双方の担当者とご縁は薄かった。

人脈を外に作るという考えもその時はなくって、
それよりも、ページを直したりお客様のフォローしたり、メルマガ書いたり、梱包したりといった作業をすることしか頭になかった。

坊主だーー!!と社長に笑われる日もあって。
悔しい日が続いていた。
※坊主=0円のこと。

でも、このやり方でいいのか。
売り上げはなかなか上がらない。
何か、変化が欲しい。と思いだした頃が出店してから、数か月後のこと。
楽天から、カンファレンスのお誘いがきた。
楽天カンファレンスというイベントで、東京大阪の二会場で、楽天が年に二回、出店店舗向けに楽天市場の情報公開や売り上げが上がっている店舗に対して表彰を行う会だ。

そこに行けば、売り上げが月商数千万円のお店がきていたり、今の私達よりも長年切磋琢磨している店舗運営者が来ているらしい。
それは行った方がいいだろう。ということで、上司と参加した。

行ってみたら、大きなホテルの会場で華やか。
当たり前だけど、知らない人たちがいっぱい。
高齢の方、若い方、いろんな方がいる。

その中で、上司が前に楽天の集まり?か何かでお会いしたことがあるといっていたお二人に引き合わせてもらった。

お1人は男性、お1人は女性だった。
男性も女性も私とほぼ年が変わらない。

男性は社長で、自社製品と雑貨を一人でネットショップをやっている方。
社長だけに出張も頻繁で、なかなかネットショップを自分でまわせていないとのことだった。

女性の方は、とてもきれいな方で、話すとほわぁっとしている。
お嬢様タイプのように見えた。
でも、月商100万の店舗を切り盛りしているときき、驚いた。

私のお店なんて、月商10万行くか行かないか?
なのに。

くわしく話を聞くと、ネットショップ運営については社内では彼女だけ。
彼女は、デザインやHTMLのことも全く知らない方で、営業をずっと会社員の時はしていたそう。
ネットショップは彼女一人で切り盛りし、出荷する花のアレンジは、パート数名にお願いし、出荷も彼女が一人でしているとのことだった。

それでいて、帰る時間も徹夜ばかりといったことはなく、
遅くても20時ごろらしい。
え、なんでそんなに稼働していないのに売れるの?と
ますます疑問が深くなっていった。

ページの美しさと売れるページは別物

早速、次の日、会社に行って彼女のショップを見たら。

本当に写真が一枚、テキストがずらずらーーーと書かれていて
テキストの大小、赤黒太文字くらいの装飾しかなかった。

デザインの問題しか、見えていなかった私にとって衝撃だった。

「これで、売れるんだ。」

売れるページにすることが目的なのだからデザインに凝って時間と体力消耗していては意味がない。
ここまで潔くしていいのか。
手が止まってしまった。

彼女の扱っていた商材は花。

花だけにページを綺麗にデザインしたい。
という願いは持ってらっしゃった。

でも、綺麗に作っても商売として成り立たないと意味がない。
綺麗+売れるページを作ってみたい。
と話をしていた。

カンファレンスの次の日には彼女から、挨拶のメールも来ていて
さすが、元営業さん。
フォローは素早いなと感心した記憶がある。

花の店舗に転職へ

その後数か月、年も近いしネットショップ担当者としての話もできるから彼女とメールや電話でやりとりを何回かした。

私には上司がいるけれども、上司もデザインの仕事でいっぱいだし
ネットショップで売るということについては素人。
私が相談する時間もなかなか取れないのが実情。

いつの間にか、カンファレンスから外で会ってもないのに仲良くなった
彼女には、話しやすく。
今、会社を辞めようか悩んでいる。という話をした。

彼女にとっては、デザインをしてもらえるなら助かる!
うちにおいでよ。
と誘っていただいた。

デザインを私が作る。
売れるページに作る構成、流れ、コツは
彼女が現実的に数字を出しているから、教えられるし。
といってもらった。

売り上げをネットでたててみたい。と熱もあがっていた時だったから、
その申し出をありがたく受けることにした。



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