映画『仕掛人・藤枝梅安』は渋かった
どうも、てっさいです。
私はマンガがあれば読んでしまう性質がありまして、休憩室においてある時代劇漫画にハマっております。
子供の頃は全く興味がわかず、今でも面白そうとは思わなかったのですが、読んでみるとハマりました。
剣客商売、鬼平犯科帳、仕掛人・藤枝梅安。
全部面白い。池波正太郎先生はすごい。
そんな池波正太郎先生の生誕百周年記念ということで今回の映画が製作されたそうです。
マイブーム漫画の映画を観ないわけにもいかずに映画館に行ってきました。
簡単なストーリーを言いますと、主役の藤枝梅安(豊川悦司)は仕掛人と言うお金で暗殺を行う仕事をしています。
表向きは針師です。
様々な手口で悪人を殺していくのですが、主人公も自分は地獄に落ちると思いながら、生きている。
表の顔では医者として人を助け、裏の顔では人を殺す。
お金で殺しを引き受ける殺し屋を主人公にして成り立つ文化と言うのは日本特有のもののような気がします。
殺人はもちろん悪なのですが、敵討ちは日本では誉れになる。
悪人は殺されて当然という意識が日本人の根本にはあるのです。平和を脅かす敵は排除されるべき。それが悪人と言うだけのシンプルな自己防衛の現れです。
洋画でも悪人を殺す映画は多くありますがほとんどの動機は復讐です。悪人を殺しますが、対価でお金を受け取る主人公というのは思い出せない。あるかもしれませんが。
ともかくこの映画を観たときに思ったのは、この主人公を最近の若者は理解できるのだろうか。共感できるのだろうかということです。
でも渋い。本当に渋くてかっこいい映画です。
それと池波先生の作品には美味しそうな料理がいつも出てきます。
それも見どころの一つでしょう。
この映画は完結してますが、4月7日にパート2が上映されるようです。
とても大人な映画だと思いました。子供の私なら理解できなかったでしょう。そういう映画です。
宣伝です。私の長編小説
よければ読んでやってください。