
【DX総合EXPO 2025 SPRING】そこにDXはあるんか?
DX 総合EXPOに行ってきましたので、感じたことを備忘録に。

こういう展示会ってビッグサイトやん、普通
「展示会 = ビッグサイト」
という思い込みが私の足を国際展示場駅で動かしてしまいました。
どことなくデジタルという言葉を看板で観たので、中に入ってからもしばらく気づきませんでした。
お恥ずかしい。
おかげで、機会経営 安野貴博氏の講演会を聞き逃すという失態を感じつつ、失意の中、千葉・海浜幕張駅に到着。

DXビジネスが体育会系に変容してて怖い
こういった展示会に行くのがすごく久しぶりでした。
あまり行かなくなった理由はいくつかあるのですが、
目的の無くふらふらできない
展示会後のフォロー圧が強い
ここ最近、目新しさがなく、似たり寄ったり
会場がなんか暑い
こういう日に限ってイレギュラー対応の仕事がくる
1人で周るの寂しい&しんどい
商談会場なので、出展側の気持ちを考えれば致し方無しの部分はもちろんあるのですが。。。
正直言って、もう少しゆっくり観させて欲しい。
3日も開催してるんだから。
なので、同時開催している特別講演が目的なところも多いのですが、今回はトレンド収集も兼ねて終日時間を取って行くことにしました。
…
……
「いや、ここは大宮の南銀か?」

もはや繁華街のキャッチか、と思わせる体育会系のノリでの営業!
圧倒される以前に、危機管理能力が発揮して久しぶりに通路走りました。
せめてモノを売り込んでください。
声掛けとバーコード読み取りと名刺交換とチラシ配りをKPIにしないでください。
できれば愛してください🦋
立ち止まる時間をください。
今あなたに声を掛けられているので集中できていません。
せめて、ノベルティ渡す前に情報をください。
そしてノベルティ渡した対価でバーコード読み取りしないでください。
看板にアピール書きすぎです。
どこから読んでも逆に良く分からなくなってます。
もはや「#生産効率化 #人財育成 #工場DX 」みたいにタグ付けの看板にしてくれた方が良いと思いますよ。
事前に調べて行った方が良いんだろうな、と毎回思いますが、特定の企業やサービスに目的を絞って展示会行くのも少し違う気がしています。
もちろん、声掛けも的確でサービスをしっかりと売り込んでくれたり、課題自体に相談に乗ってくれる企業・スタッフさんも多かったのも事実です。
何にせよ、総合受付に一番近い入口付近にある企業さんはもう少し反省した方が良いかと。。。
チラシを配る方式は果たしてDXなのか?
DX総合EXPOなのに紙・チラシを配布しているところに毎回引っ掛かります。
この展示会こそDXの見本市になるべきなのでは?
と思っているのですが、それ以前の顧客をターゲットにしているのであれば、まぁ確かに。
でも、展示会が終わった後のチラシの行方はどのようになっているのでしょうか?
担当者は回覧で回せば報告と同義になる?
その後はアーカイブとして書庫に保管?
スキャンした後に廃棄?
いずれにしても、情報伝達や環境負荷という面を考えれば違う形にシフトしたほうが良いと感じています。
ユーザーには無料でチラシを自動スキャンを提供。生成AIで仕分けして、報告書や統計データとともに報告書を作成・送付する。
企業側には自社のチラシを持って帰ったユーザーデータと、別のチラシをもらった企業データを送付して、商談に繋げる。
そんなソリューションありませんかね?
自分だったら出口に近いブースで、チラシ回収&データスキャンサービス提供しますが。誰か作ってください。
あれば教えてください。
環境負荷の面では、主催者側がチラシを統合するアプリを配布して、NFCタグとかでブースで読み取り、みたいなやり方もスマートだと思います。
その方が、サービスにも集中できるし、何より持ち運びの手間、ノベルティの所在を気にしなくて良いので。
ステータスバッジが欲しい
セミナー会場間を移動している時に、道を遮ってまでノベルティを渡さないで欲しい。。。
「今、セミナー会場間を移動中🏃」
みたいなバッジ作って。
Fujitsuが考えるDX
最終日にいくつかFujitsu様のセミナーを拝聴することができました。
FujitsuのDX取り組みと言えば「フジトラ」が有名ですよね。
いくつか関連したnoteも出しているようです。
そしてYouTubeも。
このような記事もありました。
変革に100点・ゴールなど無いのだろう。
そんな意志も感じます。
その他セミナーを拝聴させてもらって、Fujitsuが大規模な変革期を迎えていることを強く感じました。特に印象に残ったのは、以下の点です。
社会課題解決へのコミットメント:
単なる利益追求ではなく、社会の持続可能性に貢献する企業への変革を目指している点に共感を覚えました。
社会課題を起点とした新規事業(Fujitsu Uvance)の展開は、企業の存在意義を再定義する試みとして興味深い。
人材戦略の大胆な転換:
ジョブ型人事制度の導入やキャリアオーナーシップの推進は、社員一人ひとりの自律性を尊重し、能力を最大限に引き出すための重要な施策だと感じました。
「社員を自律させないようにしていたのではないか」という人事担当者の反省の弁は、リアルの声としてとても共感でき、また変革への強い決意を感じさせるものでした。
グローバルでの事業を拡大するための基盤を構築:
グローバルで共通のITシステムやオペレーションモデルを導入することで、世界で一貫性のあるサービスを提供できる体制を目指している。
これにより、グローバル市場での競争力を高め、さらなる成長を実現できる可能性があると感じました。
企業文化の変革への挑戦:
従来のPDCAサイクルに加え、OODAループの考え方を導入し、変化に迅速に対応できる組織文化を醸成しようとしている点は、現代のビジネス環境において不可欠だと感じました。
社内SNSを活用した活発な意見交換は、組織の透明性を高め、社員のエンゲージメントを向上させる効果があると考えられます。
しかし、大規模な組織変革には困難が伴うことも事実です。講演者が「本気でやってもそんなにうまくいかない」と率直に語っているように、理想と現実のギャップに苦悩する場面も少なくないでしょう。
特に、過去の成功体験(経路依存性)からの脱却は、組織全体の意識改革が必要となるため、容易ではありません。また、ジョブ型人事制度への移行は、社員のキャリアに対する意識や行動を大きく変えることを求めるため、丁寧なコミュニケーションとサポートが不可欠だと感じました。
生成AIの活用についても、倫理的な問題やセキュリティリスクなど、慎重に検討すべき課題が多く存在します。技術の進歩に遅れないよう継続的な学習が必要です。
それでも、Fujitsuが社会に貢献する企業へと変貌を遂げるという強い意志と、そのための具体的な戦略を示していることは、非常に心強いと感じました。今後のFujitsuの挑戦から、私自身も多くを学び、自社のビジネスに活かしていきたいと思った次第です。
ご飯とか



参考
Fujitsu式デジタルシフトの参考本を紹介。