【資産運用】これだけは知っとけ。騙されないために【ネズミ講編】
① 概念を再掲
A 資産の増え方
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資産=(収入-支出)+(運用資産×利回り)
収入・・・基本は労働による収入
支出・・・生活するうえでの経費
運用資産 × 利回り・・・投資による利益
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B 支出の抑え方
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i 非モテ道・・・非モテであれば交際費が浮きます。支出を抑えることができます。
ii 実家道・・・家賃を浮かす、という点で支出を減らせます。食費の面でもメリットがあるかも。
iii インドア道・・・アウトドアな活動を減らすことですね。インドアな趣味を増やしていく。
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Aについての話。資産運用に近い部分のお話です。そもそも論として、資産運用する際には騙されない程度のリテラシーをつけましょう。こちらも僕のブログでは散々強調していたことでした。実例を交えつつ、やばい投資話についてご紹介。今回はマルチ商法・ネズミ講の話題です。
② 資産を守るために、これだけは知っておきたい詐欺手法
ほんっとうに、世の中には怪しい話が多い。多すぎます。僕も危うく手を出してしまうところだったこともあります。皆さんが思っている以上に、怪しい投資話が多いのです。この日本から詐欺が無くなればいいと常日頃から思っているのですが、全く消える気配がありません。それどころか新たな詐欺手法が次々と誕生している状況でございます。こうなると各自で自衛するしかありません。さて、今回も投資詐欺の被害者を減らすために記録しています。
さて、僕一人が「日本から投資詐欺の被害者を少しでも減らしたい」と思っても絵にかいた餅になってしまいます。なぜなら次から次へと怪しい投資話が出ているためです。個別の案件について「しらみつぶし」していてもキリがありません。個別のことを羅列していても埒が明かないのが現状。
そこで、どうせなら騙す側に立ったときの常套手段を勉強すると効率が良いと思いました。要するに「どの詐欺手法にも共通してみられるような、一貫した騙し方」をご紹介したいという話です。ベーシックな考え方が身につけば応用も利かせやすいでしょう。
さて今回ご紹介したいスキーム(手法)とは・・・。「ポンジ・スキーム」です。代表的で典型的な投資詐欺の手法です。これだけ理解しておけば、怪しい話を見抜く勘どころが掴めるでしょう。
③ ポンジ・スキーム
聞いたことありますでしょうか? ポンジ・スキーム。周りの人に聞いても「知っている」と即答した人は皆無でした。しかし、実際の投資詐欺手法では超がつくほどの代表格なのです。といいますのも、このスキームが開発されたのは今から100年近く前だからです。100年も前から存在し、現代にも生き残っている詐欺手法。考えてみれば末恐ろしいわけです。
文章でも分かるように、簡単に要約します。数字の順に詐欺のお金が回ります。
⓪「月利30%」など常識的にはあり得ない投資話を持ちかける。
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①投資家を騙して資金を集める。集めた資金は「投資」しない。あくまで貯める(プール)だけ。
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②プール資金から配当金を出す。配当金を受け取った投資家は上手く「投資」できていると信用してしまう。
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③実際には運用している実績はなく、集めた資金を配当として配っているだけ。
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④新規参入の投資家が少なくなったとき、回転が悪くなり配当を回せなくなる。
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⑤回転が悪くなった「兆候」が表れる。たとえば配当停止など。
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⑥「兆候」が訪れると、皆が怪しんで元本を回収しようとする。回収しようとする動きが加速すると、原本すら回収できない投資家が現れる。完全に逃げるが勝ちのゲームになる。
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⑦破綻
実に人間の心理をついた、エレガントなトリックです。
賢い方ならお分かりかも知れませんが、先に参入した投資家は勝ち逃げできる可能性があります。ポンジ・スキームが回りはじめて間もないころに配当金を何度か頂き、破綻の前に逃げる(飛ぶ、という)。先に参入した投資家は破綻まで猶予があるため、逃げやすいのです。あまり強調されませんが、個人的には勝ち逃げの可能性こそが、ポンジ・スキームがなくならない理由だと思っています。ここがキモなのですよね。破綻の直前に入った人は涙目です。
なにゆえキモなのでしょうか。じつのところ、ポンジ・スキームを仕掛ける人間っていうのは、似たような話を破綻のたびに被害者にもちかけているからです。のっけから破綻することを詐欺師は知っていますから、いざ破綻しても「俺らも被害者だ!!」と仰るわけですよ。こうなると本当の被害者は泣き寝入り。この宇宙一アホくさい芝居が、案件のたびに日本国内で繰り返されています。やれ和牛やら、やれ仮想通貨やら、やれ会員券やら。くわしく知りたければ、個別の詐欺事案を調べて下さいな。面倒くさいのでイチイチここでは書きません。ネタは提供しましたのでね。
ソースは不詳ですが、聞くに世の中の投資詐欺案件のほとんどが、ポンジ・スキームらしいです。要するに詐欺のメカニズムとしてのポンジ・スキームなのですよね。骨格は同じ、登場する「商品」が異なるってわけ。最近では「仮想通貨と会員配当」とポンジ・スキームの合わせ技が流行っているようで。お盛んですなぁ。
④ ポンジ・スキームの見分け方
見分け方に正解があるわけでもありませんが、やっぱり特徴があるのです。さきほどのセクション③で概説したとおり、最初のうちは兎にも角にも参入する投資家集めが重要なのです。騙されやすい投資家がつい気になってしまうような案件・条件で営業するケースが多い、と考えられるでしょう。冷静に考えれば「ぶっ飛んでいる」ような話になりがちなのです。結局のところ、見分けるキモはここにあると分析しています。
じゃあどのような「煽り文句・営業手法」があるのか。以下に並べます。
・やたらと高利回りを謳う。基準はないが、「月利10%」とぶっ飛んでいるものも過去にあった。
・詳しい投資の事業内容については、はぐらかす。こちらが掘り下げて聞くと歯切れが悪い。
・投資することを急かす。急かしているほど破綻が近い?
・(ケースによるが)その案件で「成功している人」が現れて勧誘してくる。もはやテンプレの怪しい成金風。
・(これまたケースによるが)勧誘者との間で「親子関係」が成り立つケース。紹介料のバックがある。
個人的に調べ、体感した内容をもとにまとめました。実際問題として、これらに該当するケースも多いんじゃないかしら。実態のない美味しすぎる話には注意ですよ。
⑤ 実例「仮想通貨 × ポンジ・スキーム」
詐欺案件を立ち上げた人にも(一応)人権はあります。その方たちの名誉のため、具体的な商品名は差し控えます。あくまでイメージを持って読みやすくするための工夫です。
さて本題。社会人になって間もない日、近い人から投資話が持ちかけられました。彼曰く、仮想通貨のマイニング事業(ボーナスみたいなモン)に集中投資を行い出資者で配当を得る案件とのこと。仮想通貨の資産価値は今後向上する一方であり、現金から仮想通貨にシフトしていく可能性が高い。故に、今が仮想通貨マイニング事業に参入する絶好の機会であるとのことでした。案件で成功した人から話が聞けるから来ないか、誘われました。
まあ十中八九怪しいと思っていました。ただ、やはり実際に話を聞いて分かることもあるでしょう。さて。待ち合わせの時刻には、如何にも怪しいツーブロックのお兄さんが出現しました。「仮想通貨バンザイ。月利で20%。加えてマイニングのボーナスも少し入る。サイコー」って話でした。
確かに仮想通貨は価値が上昇する可能性があります。マイニング事業も悪くはないでしょう。気になってしまったのは、彼の言うマイニング事業による利益配分が少なすぎることでした。月に0.0001円とか。安すぎます、さすがに。それなら普通に仮想通貨を購入すれば良いと思いました。なぜか案件に参加して、マイニング事業に投資するように促してきます。詳しく聞くと、自分が紹介した人が投資案件に参入すれば紹介手数料を貰える点が分かりました。はい、この時点で黒。
ポンジ・スキームとネズミ講をかけ合わせたスタイルの詐欺話だったのでした。実際に得られるマイニング報酬は紹介料(=投資家の投資金)なのです。極端にその報酬が下がっているのは、制度疲労を起こして破綻寸前だから。新規参入する投資家が少ないのにも関わらず、既存の投資家が多すぎて配当が薄まっているのです。この時点で参入しても大損して元本回収すら困難でしょう。
ポンジ・スキームの可能性が高いことを紹介してくれた人にお知らせしましたが、受け入れてもらえませんでした。なんなら「お前は気合がねえ!」と逆上される始末。紹介してくれた人としては立派な投資事業だと考えていたようで、もはや訂正不能。本人は良い物を広めていると思っている事が多くて、この点でも知人からの投資話は非常にやっかいです。もう相手にせず、放置プレイをかますことにしました。
数か月後に「あの話はどうなったのだろうか」と調べていました。どうにも例のマイニング事業のサイトにログインすらできない状態が続いているようです。入金も出金もできない被害報告が続出。世界中で被害者がおり、集団訴訟になる可能性すら上がっています(まあ国境を越えているから無理でしょうけど)。紹介してくれた人にはコワくて状況を聞けません。身近にこういった話があると思うと恐ろしいワケですよ。信頼している人からの紹介案件でも疑ってかかるべき。すべてを疑ってかかることの大切さを学びました。幸い1円も投げていないので、ケガはしていません。
⑤ まとめ。人を信じるな。
・ハマるな。疑え。
・人を信じるな。疑え。
・何回ひっかかったら気が済むのか。人を疑え。
・疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。疑え。