一六 エピローグ

 そして秋が深まり、冬が去り、春がやってきた。

  ☆

 ポールはいつかと同じように突然僕の前からいなくなった。

 きっともう、帰ってはこない。

  ☆

 僕とヒロは相変わらず、時々会ってはお酒を飲んでいる。

 彼女はやっぱり聞き上手で会えばいつも長話になる。

 昔の思い出話とポールのこと以外なら僕とヒロは何でも話す。

 何でも、だ。


> 一七 僕の夢

ご覧いただきありがとうございます。サポートいただければまた次のひと記事を書くモチベーションが湧いてきます!