アリエクで売ってるゲームギアのType-C化電源基板をどうにかしたい

アリエクには、こんな基板が売られている。よくある3.7Vのリチウムイオンバッテリーと組み合わせることで、ゲームギアを簡単にType-C充電できるバッテリー駆動にできるという。ブラックフライデーセールで、2,600円(送料無料)で購入した。
バッテリーは千石電商で3.7V 1,200mA 2,200円
を調達。これが電池ボックスにちょうど収まるサイズだった。
あとは、秋月電機でPXポストを用意し、バッテリーを付け替えやすくしている。

純正の電源基板(左)と、今回購入した基板(右) PXポスト取付済

意気揚々と繋いでみたが、ゲームギアは起動しない。テスターで出力を調べてみると、5V出力ピンが3.2Vしか出ていない。それもそのはず、DCDCコンバータXL2596S(写真の左上の5本足のパーツ)が5V降圧用だった。3.7Vで5Vが出るわけがない。なので、対策を取ることにした。

コネクタの9ピンには、昇圧された34Vが出ている。なので、ここからXL2596Sに繋いで、5Vを取ってしまう。XL2596Sの1ピン(Vin)をカットし、34Vとジャンパー線で繋ぐ。データシートでは45Vまでいけると記載があるので問題なし。

これで5V出力は取れた。が、それでも動かない。

Retrosixが公開してる資料を読み解くと、コネクタの7ピン(VBAT)を分圧して取り出しているVRESが、コネクタの6ピンVREF(1.2〜1.3V)より低いと起動しないらしい。実際に計測すると、VBATが3.4Vのとき、VRESは1V、VONOFは0.8Vだったので、VRESがVREF未満なので動作しない。

 だが、retrosixによると、対処法が用意されていた。コネクタの6ピンVREFを3~5ピンのGNDに落として、0V にしてしまえば良いとのこと。試したところ、問題なく動作した。

実際には、VRESを0.6V以上ぐらいになるように分圧回路の抵抗を交換するのがよさそうだが、そこまでは面倒なのでやってない。

参考資料
https://www.retrosix.wiki/getting-to-red-light-boot-game-gear