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「綾音〜AYANE〜朗読LIVE『女王蜂』」を観劇してきました🐝!
2025年2月9日(日)
「綾音〜AYANE〜朗読LIVE『女王蜂』」
を観劇してきました!
今回のnoteは いぶ こと 逢沢伊吹 が担当します✍️🌟
東京都市ヶ谷にある劇空間えとわ〜るさんにて
2月8日(土)・9日(日)の2日間、
各日マチネ、ソワレと計4公演にわたって上演された当公演。わたしは日曜日のマチネ回を観劇してきました!
出演キャストには
加藤将之さん、亀井芳子さん、古川玲さん、そして我らが語り芝居プロジェクト主催の石野竜三の役者4名に加え、
朗読LIVEの名の通りヴァイオリン演奏を田島朗子さん、月琴の演奏を永田斉子さんと、とても豪華な…いや豪華すぎる!皆様で送る本当に素敵な公演でした。
観劇を終えた今も、公演の余韻がずっと胸に響いてドキドキしていて…このnoteを読んでくださっている皆さんにも是非追体験をしてもらいたく!
今回は劇場に足を踏み入れたときの様子から是非お聞きいただきたいと思います🌸👉
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開場時間と同時刻に劇場に着いたら、
そこには既に何人ものお客様が👀!
劇場の外にまで列を作り、入場を心待ちにしていらっしゃいました。
それもそのはず!公演「女王蜂」はなんと全公演満席御礼とのこと!!私も舞台に出演したことがあるからこそわかる、これ、本当に凄いことです…!
会場を埋め尽くす観客のひとりとしてワクワクしながら足を踏み入れます。💪
今回初めてお伺いした「劇空間えとわ〜る」さん
劇場に入ったすぐ手前部分が今回の朗読イベントの会場となっており、奥にはバーカウンターが併設。ドリンクをいただくこともできる素敵なお店です🔔
店内の装飾、舞台上の調度品もとてもオシャレ!
受付を済ませたあとは、自由席ということで演者の皆さんのお顔が見えるよう前の方の席に座り、開演をそわそわと待ちます。
開演。
石野の語りとともに物語が始まります。
いつも語り芝居を学んでいる身ではありますが、改めて一言目の、お客様の心を掴む"語り"の凄まじさに背筋が伸びました。
物語の舞台は「月琴島」から始まります。
(女王蜂のあらすじも何も入れずに観劇にいったわたしは、月琴島の物語を月琴の音色と共に聴ける!?とその贅沢さに震えていました🫨)
19年前に月琴島で起こった謎に包まれた事件と、そして物語中に次々と巻き起こる殺人事件をめぐり大多数のキャラクターが入り乱れ事件の真相を解き明かしていく…謎解き要素も多分に含んだとても面白いストーリーを4名の演者の皆さんが語りすすめていきます。
しかし登場人物の多いこと!!!!!
本当に4名の役者さんだけで語っていたのか?!
いや語り手は4名に違いないのですが、たったの4名だけで何十人という登場人物を演じ分けられていて、且つどのキャラクターもはっきりと、その人が誰で、どういう心境で誰と対峙しているのか明確に分かる!!
まずご出演の皆さんの圧倒的な役の演じ分けに心を打たれました。
さらに、キャラクターとして対話をするだけではありません。女王蜂、とても情報量の多い作品だった為、"地の文"(会話以外の文章)もとても長いのです。
その地の文を4名の演者さんがパートごとに分かれそれぞれ語って聴かせてくださるのですが、正直地の文を加藤さん、亀井さん、古川さん、石野さんの4名それぞれの言葉で聴くことができたのも大変貴重な時間でした。
私も語り芝居を勉強する中で、地の文の表現には毎度とても悩み苦労しているのですが、
ひとによって言葉を吐き出す力加減やスピード、目線の運び方などが異なるなか、それによって伝わる語り手の想いや、聞き手としての言葉の受け取り方の違いを体感できたことは本当に大きな学びとなりました。
加藤さんの金田一耕助は淡々としていて、常に冷静に・落ち着いて事件を見据えているのですが、ふいにお茶目な部分が垣間みえたりして。途中の台詞で金田一耕助さんとはどちらか?という投げかけに対し、「はーい、はいはい、金田一耕助は…わたしのことだが」という台詞があったのですが、遊び心も持ちあわせていて、まさに終始目が離せない主人公!でした。様々なキャラクターと対峙しながら事件と、そして物語を引っ張っていくとても重要な役割を担っていらっしゃるのですが、金田一さんの姿かたちが映像として目に浮かび、説明台詞もスッと耳に入ってくる…魅力溢れるお声と表現に、わたしもこんな主人公を演じられるようになりたい!と強く想いました。
亀井さんの神尾秀子は、"私が演じられるようになりたい女性"の全て、そのものでした。気高く品があり、思慮深さをもつ…その一方で自分の信念を強く持ち、溢れる激情を心に秘めているひと。クライマックスのシーン、神尾秀子が自害したあとに遺書を通して想いを語るシーンがあるのですが、このキャラクターはこれほどまでに心の中に激しさを抱えていたんだ!と圧倒するほどの想いを吐露し、事件の片棒を担いだひとでありながら共感や同情の想いを持つほどに心打たれました。台詞が台詞と思えなく、胸が締め付けられ、そして目が離せませんでした。
亀井さんのようなお芝居ができるようになるよう頑張ります!!!
古川さんの智子は、しっかりと自分の意見を持ちながらもまだあどけなさを残した少女のような一面を見せたり、男性に擦り寄ってみたりと大人の表情をみせたり…シーン毎にコロコロと色んな表情や心境を伝え魅せてくれるとても素敵なキャラクターでした。真相がわかったあとに呟いた「私は1人になってしまったのね…」という台詞。寂しそうな微笑を湛えているのが、その映像が明確に伝わってきて、涙が溢れました。さらに智子を演じながら、文彦も同時に演じていらっしゃったとき!真逆のキャラクターを瞬時に演じ分けていらっしゃるのも本当に圧巻でした!私も、人の心に訴えかけることのできるお芝居ができるようになります…!
そして石野さん。大道寺欣造をはじめ、何キャラ演じていらっしゃったんだ…?!と数えきれないほどの兼ね役を演じ、そして勿論どの役も別人としてそこで生きて動いているのが分かる表現の数々に、語り芝居プロジェクトで何度も目にしてきた筈ではありましたがやはり、改めて、度肝を抜かれました。
個人的には、第四の被害者である九十九龍馬役として智子に迫るシーン…シーンがシーンというのもあるのですが(ちょっとアダルティなのです!)、劣情を抱えたおじさまが迫っていくイヤラシさと色気の演技が絶妙で智子、逃げて!と思いながらドキドキしてしまいました…!石野さんの語り芝居のわざをもっともっと盗んで、成長していきたいと思います!
まだまだ語り足りない部分は多くあるのですが、
既に2600字…少しずつ感想を締めていきたいと思います。でもまだ書く!✍️
多彩なキャラクターと、キャラクターの持つアリバイや行動、「開かずの間」の仕組みを物語中 事細かに説明してくれるのですが、それでもやはり言葉だけではどうしてもイメージがしにくい箇所がありました。しかし、当公演では舞台上、役者さんの隣に大きなスクリーンが設置されており、物語の進行と共に状況を纏めたり、部屋の間取りを図であらわしてくれたりと、音だけでなく目でも情報を得られる工夫をしてくださっていて、とても分かりやすく物語にのめり込むことができました。
また、劇中 物語を彩っていたヴァイオリンと月琴の素晴らしい演奏!
シーン中に曲の演奏をもって物語を盛り上げる、というだけでなく、「ポロロン♪」と短い音で効果音を演出しているのがとても素敵でした。
私も3歳の頃からヴァイオリンを習い奏者としても活動をしていたことがあるのですが、いつか役者としてだけでなく、ヴァイオリン奏者として、田島さんのようにお芝居に花を添えられるような活動ができるようにもなりたいと思いました。
朗読イベント終了後には、キャストの皆さんと面会ができるお時間もありました🌸役者さんファンにとっては堪らないですよね!!!!
わたしも、同じ回に観劇したファンの方と交流をすることができたのですが、なんと中国地方からいらっしゃった方もいて…!
その役者さんに会いに、お芝居を観に、遠くから会いに来てくださる方がいることの素晴らしさを身に染みて実感しました。
そして役者にとってそんな有難い、嬉しいことはないなと、わたしもいつか誰かにとって、そんな人物になれるようにと強く想いました!💪
長くなりましたが、今度こそ
ここらで今回のnoteは綴じたいと思います。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました!
加藤さん、亀井さん、古川さん、石野さん、
心に響く素敵なお芝居を本当にありがとうございました!
田島さん、永田さん、
素敵な音色を本当にありがとうございました!
皆さんのようにお芝居ができるように
そしていつか
皆さんとご一緒できるようになるように
精一杯頑張っていきます!
この記事を読んでご興味を持ってくださった方、
是非次回公演をお楽しみに!
そして
私たち語り芝居プロジェクトも応援していただけるととてもとても嬉しいです🌟!
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それでは、また次のnoteでお会いしましょう💐
逢沢 伊吹