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📘稽古場日記🕷️2024年11月15日

2024年11月15日
稽古場日記はいぶが担当します!✍️

前回のお稽古から2週間ほどあいてしまったのですが…
実は11月初旬に久しぶりに高熱が出てしまい🥲
予定していたレッスンをおやすみする、、という経緯がありました💦
コロナウイルスによる脅威は落ち着いてきたようですが、最近ではインフルエンザやマイコプラズマなどまた様々な感染症が猛威をふるっているようで。
皆さんも是非体調にはお気をつけください…!

前置きが長くなりましたが、
そんなこんなで迎えた久方ぶりのレッスン当日。
いつものように、まずは通しで物語を語ります。
自分の目で情景を見ることを意識しながら…
またその時々で自分が感じたことを、
物語を構成するひとつひとつの言葉に自身の想いを乗せることを意識しながら…

しかし、語り終わったあと受けた指摘は
・頑張りすぎ。力みすぎ。
・もっと相手(お客様)を意識すること!
と、これまで受けた指摘と変わりなく😭
まだまだ自分の中にある物語のイメージを具現化しようといっぱいいっぱいで自分自身に余裕がなく、結果物語が単調に聞こえてしまうとのことでした。

物語を語る上でまだまだ自分に余裕がないこと、
お客様にこう伝えたい!と頭では考えていても、いざ語り始めるとどうしても自分の世界に入ってしまうことに自覚があるため、壁が壁のままである現状にとてつもない焦りを感じます。しかし、日々練習をおこなうなか、あと一歩で乗り越えられるだろうとも感じます。これら課題については、引き続き練習を重ね、早く自由自在に物語を表現できるようになってみせます…!

そして今回の日記では、もうひとつ
『句読点』について触れたいと思います。

句読点とは、文章の中でそれぞれ下記いずれかの役割を果たします。
・物理的に"間"を生み出す
・ひとつの文章の中で内容の対象が変わる
・「、」のあとの言葉を強調する

私が今挑戦している「蜘蛛の糸」にも
様々な箇所に句読点が打たれていますが、
芥川龍之介の作品で使われる句読点の多くは
『「、」のあとの言葉を強調する』点が使われています。
言葉を強調して伝えたい場合、
基本的には音を高くしたり、大きな音で伝えてみるなどの方法が取られると思いますが
芥川龍之介の作品では
一文の中に含まれる句読点の数、それも全て次の言葉を強調して伝えたい句読点の数がとても多いため、文章が切れぬまま言葉を強調し続ける難しさを強く感じています。
しかしその"強調"という表現は、作者である芥川龍之介がそう伝えたいからこその表現ですし、何より前の文節を受け次の文節へ繋いで行くのがぴたりとハマる瞬間は、言いようのない気持ちよさ…それこそお客様と物語のイメージを共有し、物語の世界へ誘うことができる瞬間となります。
私自身語り手として練習をはじめ、正直なところ自分にとっての"言いやすさ"を無意識のうちに選択し、作者の意図せぬ場所で力を抜いたり強調と真逆の表現を選んでしまっていたことがあるのですが、文章の意図を汲み自分の意志を持って言葉を立て紡いでいくことで、より作品の世界観の輪郭を象ることができるようになるのだと学びました。

課題はまだまだ数多くあり、焦りも不安もあるのは事実ですが、
この先自分がどんな表現ができるようになるだろうという期待と楽しみな気持ちが強く芽生えているのも事実です。
ひとつひとつ確実に積み上げて、より皆さんに楽しんで頂ける表現ができるようになるよう、引き続き全力で練習していきたいと思います!

それでは!
また次回の稽古場日記でお会いしましょう👋🌟


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