[テニス]サーブは心の手鏡?
先日、こちらの記事を出しました。簡単にいうと、選手のメンタルの状態を見ればテニスを見るときもっと楽しめるんじゃない?という記事です。記事の最後にもリンクを載せているので、よかったら合わせて読んでみてください。
今回はここから深掘りして、テニスにおいて1番簡単にメンタルの状態を読み取ることができるサーブについて取り上げていきます。サーブは分析が1番簡単で、まるで手鏡のようなショットです。
他のショットと比較してみよう
サーブが1番メンタルの状態を読み取りやすい理由は、相手の影響が1番少ないショットだからです。
他のショットと比較するとわかりやすいです。
例えばストロークであれば、相手のボールが速くて振り遅れてしまった、というケースがあります。これはミスですが、選手が心理的に問題があったとは言えません。相手が良かったと見るべきです。
しかし同じ振り遅れでも、構えが遅かったことが原因であれば、原因が自分になります。
さらに実際の試合では、2つの混ざったパターンもたくさんあります。今回の例だと、構えが遅くなった時に速いボールを打たれた、というパターンです。できない、とは言えませんが、ややこしいです。
相手のせいでサーブをミスすることはありません。
対してサーブはシンプルです。相手のせいでサーブをミスすることはありません。
相手のプレッシャーでミスをさせられた、と考えるかもしれませんが、これも実は自分(サーバー)の原因です。
例えば、リターンエースを取られた次のポイントで、相手に打ち込まれたくないと思って強打したら、ダブルフォルトをしてしまった。この場合、リターンエースを取られたから、次のポイントでダブルフォルトをした、とも取れます。しかし実際は、間が抜けています。僕が考える順序はこんな感じです。
①リターンエースを取られた。
②次のポイントもエースを取られたくない。
③エースを取られないためには、もっと厳しいサーブが必要。
④サーブでラインギリギリを狙った。
⑤思ったより少しずれてフォルトした。
もしこの順序であれば、①は相手の原因です。しかし②③は自分の心理状態であり、④は心理状態によって起こした行動、⑤は行動の結果、と捉えることができます。結局ほとんどが自分の問題です。
サーブだけでも選手の心理状態を結構探ることができます。ぜひ試してみてください。
アプリで分析を手助け
現在、Tennis ServesResearch(テニス サービスリサーチ)という無料スマホアプリをGoogle Play / App Store で公開しています。
このアプリを使えば各ゲームのサーブの確率が一目でわかります。アプリを使ってサーブの試合中での変化を観察し、さらにメンタルの状態を予想しましょう。
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