テニスで、どっちが有利かを知る方法

テニスの試合で、どっちの選手に主導権があるか気になることはないでしょうか?
今回は、どっちに主導権があるか知る方法について考えていきます。

方法の前に前提として、テニスは相手と同じボールを返す事が簡単、という特徴があります。

例えば、クロスに来たボールはストレートよりクロス、ストレートに来たボールはクロスよりストレートの方が返す事が簡単です。

また、スピンとスライス、高い起動のボールと低いボール、速いボールと遅いボール、それぞれでも同じ事が言えます。

返す事が簡単、であれば、言い換えると追い込まれた時は同じボールを返す事が多くなる、と言うことです。

しかし、簡単な方が試合で効果的な選択とは限りません。

では、どのようなボールを打つのがいいのでしょうか?

選手には、それぞれ自分が得意なペースがあります。ネットプレーヤーやハードヒッターといった攻撃的な選手は、基本的にペースが速いです。反対に、シコラーのような守備が得意な選手は、ペースが遅いです。

ペースは、速い方がいいと考える人もいるかもしれません。しかし、ペースが速いと、自分の時間もなくなってしまうため、守りにくくなるデメリットがあります。

どちらがいい、悪いではなく、自分にあったペースにできるかが大事です。このペースを、自分が得意なスピードに持っていけるかが、1つの鍵になります。

ペースについては、フェデラーとナダルを比べるとイメージしやすいです。

2人を比べると、フェデラーの方がボールの軌道が低く、ナダルの方が高いです。

ポジションは、フェデラーの方が前、ナダルの方が後ろ、の時が多いです。

これらから、フェデラーの方が速いペース、ナダルの方が遅いペースを好んでいる事が予想できます。

もちろん、2人を比べると比較的にこうなっている、という話です。フェデラーが下がるときも、ナダルが低いボールで攻める時もあります。

大事なことは、得意なペースが選手それぞれある、と言うことです。できるかどうか、ではなく、1番力が発揮できるのはどこか、が重要です。

そして、力が発揮できるペースで試合をしている選手と苦手なペースでしている選手では、どちらが勝つ可能性が高いかは明らかです。

そのため、自分が得意で相手が苦手なペースにすることが、勝つための1つの鍵になります。

それぞれの選手が自分のペースでプレーしようとした時、結果としてどちらのペースになったのか、を見てみましょう。

自分のペースでプレーできた、ということは、言い換えると、主導権を握れた、と言えます。

反対に、自分のペースでプレー出来ていないのであれば、相手に主導権を握られていることになります。

今、どっちに主導権があるのか。自分が主導権を握るためにどんな工夫をしているのか。反対に相手に主導権を握らせないために何をしているのか。

これらがわかれば、テニスを見てもっと楽しくなると思います。


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