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結果もプロセスもどっちも大事。

世の中には相反する概念がたくさんあり、大抵の場合はそのどちらかが大切ってわけではなく、どちらも意識する必要があるケースや、時と場合によってそれが変化するケース、常にそれらを往復することが求められるケース、それらを超越した概念を生み出す必要があるケースなど、様々だと思う。
例えば、僕が学生たちに引用する形でよく伝えている、「抽象化と具体化の円環思考」「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」「右手に志、左手に算盤」なんかもそれにあたる。

さて、スポーツを通じて、生きていく上で大切なことや、仕事をする上で大切なことが学べるっていう話があるけど、ほんとにその通りだと思う。
今朝もそう思わせてくれることがあった。

新年早々ではあるけど、次男みずきが所属する九州文化学園高校サッカー部はトップチームが1/4から、セカンドチームが昨日からローカルな大会に参加して、試合を行なっている。

みずきは残念ながらトップチームには選ばれなかったので、昨日からチームメイトたちと試合にのぞんでいる。昨日は練習試合的なものだったけど、最初の試合では前半だけ出場し、先制ゴールをあげ、その後1アシストしてチームの勝利に貢献。2試合目はフル出場だったもののノーゴールでチームも敗戦。

そして、今日からはトーナメント戦。
先発出場させてもらっていたけどノーゴール。
で、前半終了時に交代。
その後終了間際に相手チームが先制点をあげ、そのまま敗退。

病み上がりのチームメイトもちらほらいるなか、昨日も今日も、本人的にはコンディションも万全で調子も悪くなさそうだった。でも途中交代。
見ている僕もすごく悔しかったけど、本人はそれ以上だろうなって思いっつ、試合直後に少し話せたから、こう投げかけてみた。
「代えられちゃったな」

すると本人は、しまった〜って感じの悔しそうな表情をしながら、
「あのヘディングを決めとかないかんかった」
と決定機でゴールできなかったシーンのことを話していた。

だから「やっぱ、点とって結果をだしてなんぼやな」って伝えると、力強い目をしてうなずいていた。

思い返すと中学生のときもそうだったなって。
でも、そんな状況でもしっかり前を向いて、正しい努力を積み上げ、最終的にはチーム内でエースと呼ばれる存在になった。
高校年代では環境的にもレベルがぐんとあがったから、そう甘くはないだろうし、むしろすごくシビアな世界に身を置いていると思う。
けど、彼なら大丈夫だとも思っている。

そして、考えたのが冒頭の話。
ストライカー的には結果をだしてなんぼだ。
けど、結果を出すためには試合に出る必要があるわけで、そのためには日々の練習やその他諸々を含むプロセスが評価されなければならない。
そういった意味では、結果もプロセスも両方大切になってくると思う。

本人的にも既にそれはわかっていると思うし、だからこそ、日々の努力を重ねていると思う。となると、いま求められるのは結果だけってなりそうだけど、多分そうじゃない。様々な機会を通して自分自身の現在地を知り、自分の目指す方向性に対して何をどうするのか?そんなことも考えつつ、日々の積み重ね方にアレンジを加えていくことも必要になるんだと思う。

でも、より高みを目指すシビアな環境下での身体性を伴う試行錯誤を今のうちに経験できているっていうのは、今後の彼の人生にとって必ずプラスに働くと思っている。
だから、応援したい。
がんばれ、みずき!

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