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世界一のアントレプレナーシップ・中編

今回は1ヶ月近く前の一粒万倍日にはじめた、noteでのブックレビュー的な内容の第一弾として取り上げた「バブソン大学で教えている世界一のアントレプレナーシップ」という本の3-4章をざっと読んでみて印象に残ったことを簡単にまとめてみたい。

1-2章編は以下のリンクより。

3章のタイトルは「失敗する」、4章のタイトルは「囚われない」というものだった。

これらの章から共通して読み取れたことは、起こったことや起こることに対する捉え方や向き合い方が大切だということ。

失敗の捉え方、失敗との向き合い方について

そもそも、失敗って何?失敗って恐れるものなの?っていうマインドを持てているか。
前例や事例の存在を意識しすぎていないか?
想定通りにいかないこと=失敗と捉えがちだけど、それを失敗とは捉えずに分かったことと捉えられるか?そして、それを糧にして次に活かそうとチャレンジを繰り返すことができているか?

そういうスタンスでチャレンジできているか、一歩踏み出せているか、はみ出せているかがポイントのようだった。そして、失敗に対する包容力のある環境に身を置けているかってことも大切なようだ。

これらのことは、日頃から意識していることでもあるし、学生たちにも繰り返し伝えていることなので、よくわかった。

囚われないことについて

まず、あらゆるものには二面性があるけれど、そこに善悪の判断を持ち出すのはナンセンスであり、必要なのは「違い」という捉え方をすること。なぜなら、善悪というものは、判断する側の前提や背景により変化するものだから。何事もそういった二面性があるという前提で見る必要がある。
それは部分と全体についても言えることで、どちらか一方が必要なわけではなく、状況に応じて柔軟に視点のストレッチを効かせることができるかどうかが大切っていう感じかな。

つぎに、CHAOSなアメリカとCOSMOSな日本の話も興味深かった。
前者は変化の速い社会で後者は変化の遅い社会、前者は混沌とした社会で後者は秩序ある調和のとれた社会、って感じの対比だったけど、どちらが良いとか悪いとかではなく、当然ながらそれぞれに良い面も悪い面もあるし、組織や事業のステージによって、どちらの社会が適しているのかも変化していくので、違うことを引き合いにだして対立するのは損だという話。
その後でてきた正統派と異端の話もふまえると、両方を知った上でうまく使えばいいってことだと思った。

これらのことから、様々なシチュエーションやプロセスにおいて思考する際、無意識のうちに何かに囚われていることが多いけど、そこから自らを解き放つことによって、これまでとは違う景色が見えるようになり、そこから自由な発想が生まれてくるのではないかなっと思った。

自分の人生を自分自身の意思で歩んでいくうえで、すごく大切なことだと思った。そして、アントレプレナーと呼ばれる人たちは、そうやって歩み続けている人なんだと思った。

p.s. 今回の内容は問いかけることによって、その意味を理解してもらうパターンで利用できたらいいかなって思った。

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