MIZUKIがみたスペインサッカー
一昨日、1ヶ月強にわたるサッカーと語学の短期留学を終え、次男みずきが同級生2人とともにスペインから返ってきた。昨日の朝には高校のある佐世保に移動したため、じっくりと話を聞くことはできなかったものの、食事や車移動の際にちょこちょこ話は聞けたので、今回はその内容に触れたい。
みずきたちが練習参加させてもらっていたのは、スペイン4部のチーム。
共用とはいえ、人工芝のちゃんとしたホームグラウンドもあったようだ。
そこで基本的には夜の時間帯に練習が行われていたとのこと。
なので、ホームステイ先には毎晩23時過ぎに帰宅し、シャワーを浴びて、晩ご飯って感じの生活を送っていたみたい。
まずはそんな時間帯にも関わらず晩ご飯を準備して待ってくれているホストファミリーに感謝です。
さて、何から書けばよいかわからないので、話を聴いて印象に残ったものをいくつか紹介しようと思う。
通用したと思った点
これは意図的に質問してみたこと。
彼の返事は「フィジカル」だった。
これはちょっと意外だった。
というのも、練習参加した当初のやりとりでは、スペインサッカーの第一印象としてフィジカルの強さを挙げていたから。
最後の方はミニゲーム的なのをするとき、こんな感じだったと教えてくれた。あおってくる相手(ピッチ内でプレーしている時だけ)も結構いたようだし、削り合いみたいなことも結構あったようだ。
だけど、当然やられたら言い返すしやり返すしって感じだったみたい。
とある回は本人曰く、削り祭りみたいになったようだけど、2キルしたし全然負けんかったとのことだった。
まあ彼らしくて頼もしいなって思った次第w
※削るといっても悪質なプレーを指しているわけではないようだった。
どちらかというと全力・必死というニュアンス。
そして、削られたとしてもあとに引き摺らないのが良かったらしい。
試合後は笑顔でハイタッチみたいな。
そして、バルセロナB(スペイン3部、メンバーは20前後・以下がほとんど)の試合も数試合観戦できたようで、そこで抜群に上手いFWがいたらしく、その選手の動きを観察することで、ロングボールを収める際のコツ(競り合わずにピタッと収められるらしい)みたいなものも自分なりに掴んだようだった。ポイントは、いかに早くボールの落下点に入るか。そして、お尻で相手を制する。みたいなことを言ってたかな?
やっぱり、トップレベルのプレーをみることで、勉強になることはたくさんあると思うし、それに気づけるかどうかは本人の意識や目の付け所にもかかっているんだろうなと思った。その辺はちゃんと持ってるんだと思った。
練習方法の違い
向こうでは、練習時間の大半がアジリティ系のサーキットトレーニングに費やされていたようだ。走り系のメニューはほとんどなかったとのこと。
だけど、そのアジリティ系のトレーニングが結構キツかったらしい。
以前書いた記事の内容↓はアジリティとは違うものの、共通点がありそうだと思った。
要するに、実際の試合を意識・想定したトレーニングを行っているんじゃないかなってこと。どれが良い悪いの話がしたいのではなく、なるほどなって意味で。あくまで想像だけど。
サッカーの動き、試合での動きに必要な肉体や能力を、それに近いトレーニングによって身につけている感じかな。
練習や試合への向き合い方の違い
前提として、部活ではなく基本クラブチームということもあり、1年のうち2ヶ月ほどはオフとのこと。
そして、毎年のように、その時点での自分の実力にあったカテゴリーのチーム練習に参加し、そこでふるいにかけられ、契約を勝ち取るまでチームを転々とするらしい。
だいぶざっくりいうと、こんな感じらしい。
なので、みんなシーズンに向けて、試合に向けて徐々にコンディションをあげていくって言ってた。そのことについて、同じチームの試合を3週間ほどあとに観戦することで、感じ取れたらしい。前見た時と動きのキレやチームの雰囲気が全然違ったそうだ。
このことからも、先ほど書いたように全ての矢印が試合に向けられていることがよくわかった。
あと、走りのメニューがないのでスペインの選手たちは体力はなさそうだけど、そんなことはない。超負けず嫌いだから、試合の時は気合いで走っているとのこと。
こういう部分からも、試合に対する向き合い方の違いや、それを支える原動力の存在を肌で感じることができたんだと思う。
余白と集中
オフのことがちょっと気になってググってみたら、こんな記事がでてきた。読んでみると、なるほどって感じだった。
仕事も含め、色んなことに共通して言えそうだと思うけど、やはり余白は大切。それが本業に良い影響を及ぼすことはよくある。
逆に、余白や余裕のなさが引き起こすのが、ネガティブな結果であることは往々にしてあり得る。
まあ、色んな前提だったり、プロセスの違いもあるから、一概には言えないんだろうけど。
大好きなものが嫌いにならないためには、やはり詰め込みすぎるのは得策ではないのかもしれないとも思う。
もちろん、自分の意思でやる分にはいい。やらされてやるもんではないっていう意味で。
そして思い出した。
みずきが小4でFCバルセロナのスプリングキャンプに参加したときのことを。短期集中でテキパキとトレーニングが進められ、だらだらする間が全くない。だから、短い時間だけど集中するから頭使うし、すごく疲れる感じ。
こういうメリハリは大事だと思った。
だいぶざっくりした感じではあったかもしれないけど、ちょっと話を聴くだけでも、相当いい経験ができたんだなってことは分かった。
この経験を今後にどう活かすか。
彼のサッカー人生はまだこれからだし、まだまだ続くと思うので、彼らしく頑張って欲しいと願っている。