うちの嫁さんの面白くて感心する習性
昨夜、次男みずきがスペイン留学から帰国し、久しぶりに我が家で晩ご飯を食べた。そして今朝、あっという間に佐世保へ。所属するサッカー部のトップチームの公式戦を観戦し、その後のTRMに参加するため。
(中略)
夕方前、諸々終わったので、寮に移動して荷物を置き、嫁さんと3人で晩ご飯を食べに行くことに。佐世保に来て晩ご飯となれば、なんだかんだでいつも行ってるお店へ。今回で3回目かな。
そこで葛藤が。
これまでは、その夜宿泊するパターンだったけど、今回はそのあと寮まで息子を送り届け、そこから北九州まで車で帰らないといけない。
つまり、僕がお酒を飲めば嫁さんに運転をお願いするしかない。
そこで迷った。どうする?俺。
距離が距離だけに、明るく軽く「運転よろしく!」とはさすがに言えず、「俺、飲んでも大丈夫かね?」と投げかけた。
すると、「あー、それはキツイかも。帰りにそこ(面白い酒屋さん)でお酒買ってあげるから、我慢して。」っていう返事が返ってきた。
なので、ですよね〜って感じで、お酒を我慢することに。
(中略)
みずきを寮に送り届け、あとは北九州に戻るだけ。
だいぶ眠かったこともあり、助手席にいる嫁さんに、頼むから寝らんでくれってお願いしたところ、
「もちろん、起きとっちゃる」
っていう字面だけ見ると頼もしい返事が返ってきた。
さすがに、気を遣ってくれたんだろうけど、内心全く信じていなかった。
なぜなら、長距離移動というか中距離移動の際に寝なかったことはないというくらい、助手席では眠りにつくお方だからだ。
高速にのるまでは、なんとなく話してくれていた。
で、高速にのったあたりから雲行きが怪しくなってきたわけです。
沈黙。
かと思ったら、突然単語を発する。
こちらから「絶対寝るやろ?」
って聞くと「いや、寝らんよ。寝るわけないやん。」
って返ってくる。
「とにかくなんか喋っといて」っていうと、
「あんまり面白い話もってない」とか言ってくる。
ますます怪しくなるわけです。
そして長崎自動車道に合流して対面通行から解放されたとき、
助手席からひとこと。
「これで、あとは何も気にせず真っ直ぐ帰るだけやね。」
っていうセリフが。
???
一応プロパイロット(レベル2)なので、運転しながら助手席の嫁さんの様子をチラッと見ることはできるわけで、それまでの間も明らかに寝てる感じなのはわかっていた。
だからこそ、安心して寝れるっていうふうにしか聞こえなかった。
案の定、その後ほどなくして眠り姫になっていた。
だから、「ねえねえ、寝てない?」って声をかけてみた。
そしたら、目を瞑ったまま「んや、寝てないよ!」っていう軽快な返事が返ってくる。
何度かそのパターンが続き、内心微笑ましくなる。
その後、ついに鼻歌的なのを奏で始めたので、もう一度聞いてみた。
そしたら、「全然寝てないよ。ずっと起きとくって言ったやん」っていう強めの返事が。
「だって、めーつぶっとったやん」っていうと、
「目をつぶっとるように見えるけど、ずっと起きとるし。」とのこと。
なかなかやるなって感じ。
鳥栖JCを超えたころには、背もたれの角度が完全に寝る体制に。
そして、福岡ICを超えたあたりで、気持ちよさそうにお休みになっている嫁さんの腕を軽くゆすりながら、「おい、起きろ!」っていうと、
全く動かず「いや、寝てないよ。」って言葉が。
ここまでくると、尊敬の念が湧き始めた。
そして、北九州都市高速にのって、いよいよゴールがみえてきたときには、手をゆすっても全く反応がなくなっていた。
(中略)
自宅マンションの駐車場に車を停めて、エントランスに向かう際、嫁さんがフラフラ歩いていたので、違う形で改めて問いかけてみた。
「寝ぼけとるやろ?」
そしたら、「いや全然。寝てないよ。全然眠くないし。」と宣われた。
本当にすごいお方だ。
そう思えて、疲れが一気に吹き飛んだ。
そして今、ご褒美のお酒を呑みながら、このnoteを書いている。
実に愛妻家らしい内容に仕上がったのではないかな 笑