【経験学習】はじめての・・・
そんなこんなで、毎週金曜日の夜、cafe causaのカウンターに立つことになった。(https://note.com/kataokahiroyuki/n/n87a6c596b829)
お店のオーナーは遠矢さん。僕の友人であり、まちづくり会社を一緒に立ち上げた強力な仲間である。
すでに10ヶ月経っているからハッキリとは覚えていない部分もあるけど、今回はスタート前とスタート直後のことについて。
スタート1週間前にやってたこと
このお店のオーナーであり、友人であり、まちづくり会社を一緒に立ち上げた仲間である遠矢さんから、練習用ってことで、マドラーをいただいていたので、youtubeみてポイントをつかみつつ、実際にマドラー使って実践ってのをちょこちょこやることから始めた。そして、晩酌でハイボール飲む時には、ポチってゲットしたアイスピックを使って氷割りの練習をした。こちらも先生はyoutube。遠矢さんからも目の前で実演指導してもらっていたけど、すぐには覚えられなかったから、繰り返し動画が見れるyoutubeは重宝した。
これで、ひとまず準備完了。あとは、とにかくやってみるしかない。その場に身を置いて、しっかり観察しながら、できることをやるだけって感じで割り切っていた。
#ほんとyoutubeは便利だ #練習は大切 #なんでも自分の生活に役立てたい
カウンターの向こう側
11月4日(金)
5限の講義を終えたあと、諸々の後処理を済ませてcausaへ。
「お疲れ様です!」と挨拶して店内に入ると、遠矢さんとシェフのホーリー(僕は以前からこう呼んでいる)が「おはようございます!」と笑顔で返してくれた。そっか、この業界、夕方でもおはようございますなんだ!思わず、心の中で独り言を呟いた。
ソファーにカバンをおいて、上着をハンガーにかけ、いざカウンターの内側へ。腕まくりして、しっかり手を洗って、カウンターの内側から店内を見渡してみる。
遠矢さんもホーリーも横でニヤニヤ。
あー、はじまったんだなっていう実感が湧いた。
さて、この時点での僕に求められた役割はこんな感じ。
確実にやれることはグラス洗いとグラス拭き。
あとは、ハイボールとソフトドリンクをサーブすること。
お客さんとのコミュニケーション。
<グラス洗いとグラス拭き>
家で毎日食器洗いしてるから、なんの抵抗もなかったし、シンク内にものは溜めず常にキレイにしておきたい派だったから、問題なくこなせていたと思う。とにかく、シンクに戻ってきたグラスを丁寧に洗い、丁寧に拭いて、優しく棚に戻す。ひたすらそれを繰り返していた。ただ、そこだけに集中してはいけない、いられない。それが家との違いってことが、のちに分かった。
あと、グラス拭きについては、遠矢さんから事前に見栄えの良い所作について教えてもらっていたものの、グラスを回しながら拭く際に、すぐにひっかかるというか、スムーズに動かない感じに苦戦した。最近わかってきたけど、当初はなかなかスムーズにいかなかったな。
それから、ビールグラスは内側まで拭いてしまうと次に使う際、泡が立ちやすくなってしまうので、逆さにして自然乾燥させているみたいなんだけど、そのことを忘れて内側まで拭いてしまい、慌てて洗い直すってことも最初の頃はよくあった気がする。
<ドリンクのサーブ>
最初のころは、とにかく遠矢さんのそばに立ち、横でお客さんとのやりとりを聴きつつ、ドリンクを作る際の所作を観察していた。
お酒を注ぐ行為自体はもう何十年も経験している。自分のためだけでなく、他の人のためというのも含め。ただ、それは飲み会であったり、自宅に家族・友人・知人を招くホームパーティー的な場であったり。
どちらもお客さんに対してお酒を注ぐという行為なんだけど、やはり、お店に来るお客さんに対してということになると、全く意味が違う。そういう感覚をもっていた。だから、めちゃくちゃ緊張した。最初は遠矢さんから「じゃあ、お願い!」って言われたタイミングでサーブする感じだったので、なおさらって感じだった。
<お客さんとのコミュニケーション>
ここcafe causaの醍醐味は人との出会いとコミュニケーションだと思うし、遠矢さんもそれを大切にしている。だからこそ、スタッフにもそれが求められている。にも関わらず、最初はとにかく様子見に終始していた気がする。
もともと僕自身、自らガンガン話すというより、相手の話をじっくり聴く派っていうのもあったし、でしゃばってはいけないかな?という気持ちもあって、遠矢さんから話をふられるまで自分からお客さんに話しかけることは控えていた。
いま思うと、ここがcausaだということを忘れて(というか棚に上げて)、当初は形にこだわりすぎていた気がする。そして、ただ単に、ひよってただけって気がしている。
この部分については、また別の回で、その後のことをお伝えする予定。
#この感じ年齢関係なく大事 #挑戦の先に成長あり #実際にやってみて分かることってたくさんある #立ち位置を変えると景色が変わる
はじめてのお客さんとハイボール
はじめてドリンクを作らせていただいたのは、たしか常連の会社社長Tさんだったと思う。今日がはじめてだと遠矢さんが紹介してくれたところ、じゃあ1杯つくってってことで。まだハイボールとソフトドリンクのサーブしか許されていないことを告げると、ハイボールをオーダーしてくれた。
グラスとDewar'sをカウンターにおく。
炭酸水を準備。
氷を出す。
手を洗う。
アイスピックで氷を割る。
グラスに氷を入れる。
水を入れてマドラーで混ぜ、水を捨てる。
Dewar'sの栓をあけてメジャーカップに注ぎ、グラスに注ぐ。
(このタイミングでブルブル手が震えてたな)
軽く混ぜた後、炭酸水を氷にあてないようにして注ぐ。
1〜2回氷をマドラーで持ち上げて完成。
だいぶ時間がかかった気がするし、その間はドキドキがとまらなかった。
でも、お出しした時にすごく喜んでもらえて、なんだか嬉しかったことは今でも覚えている。
ようやくビールが注げることに
このお店のビールは琥珀エビス。そして、注ぎ方が丁寧。これは飲む側だったころから知っていたこと。とにかく目の前に出された時のきめ細やかな泡がキレイなので、いつもカウンター越しにやり方を凝視していた気がする。だけど、見てイメージするのと、実際に自分でやってみるのでは、当然ながら大違い。事前にいくつかポイントを教えてもらっていてたけれど、それを体現する技術も余裕もない感じ。
これは、しばらく注がせてもらうことは難しいなって思ってた。
けど、突然機会が訪れることに。
たしか、北九州で働いているゼミのOB(S笑君)が僕のmsgに反応して、すぐ飲みにきてくれたときだったと思う。
琥珀エビスの注文が入ると、遠矢さんが僕に「じゃあ、よろしく!」っと・・
ついにそのときが。サーバーの周りにはすでにお客さんがいる状態。
なんか見られている。。。一瞬頭の中が白くなりかけていた。
まず焦ったのが、レバーを手前に倒すか、奥に倒すか問題。泡がでてきたらどうしよう。とか思いながら手前に倒すと無事琥珀色の液体が出てきてほっとひと息。その後も頭の中で手順を確認しながら慎重に注ぐ。そして、マドラーを使って荒い泡を取り除き泡を足す。それを数回やって完成。
なんとかサーブすることができた。
一連のその様子をニヤニヤしながら撮影しているのはわかっていたけど、そこにツッコミを入れる余裕はなく、微妙に手を振るわせながら、ただただ注いだ。内心この野郎め!と思いつつ、いいネタになるだろうと、割り切っていた気がする 笑
人生初体験、終了!という瞬間だった。
#見るのとやるのは大違い #1つ1つの動作には意味がある #人生初体験
#S笑君
今回はここまで。
次回からは、その後の変化、様々な出会い、僕がいることの効果や意味、様々な気づき、等々について数回シリーズで紹介していと思っています。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。