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改めて考えたい大学での学び方〜批判的思考〜
さきほど、2学期最後の講義が終わった。
科目名は地域創生スキル9(地域経営実践論)。
この科目は2020年度から、別科目をリニューアルする形で始まったもの。
講義の概要については以下の記事より。
きっかけはフィードバックの内容
最終回ということで、事前に学生たちによる期末レポートを木下斉さんにも読んでいただいたうえで、内容に対するフィードバック動画をつくっていただき、それを皆で視聴した。
個別の内容というより、全体的な感想を踏まえたフィードバックで、先に一度視聴した僕にとっても、すごく勉強になる内容だった。
そして、僕自身にも課題が突きつけられたように受け取った。
示されていたポイントは以下の5つ。
1) 批判的な問いを常に持つ
2)失敗からの学びを重視する
3)独自の工夫を奨励する
4)長期的視点を取り入れる
5)理論と実践の相互作用を意識させる
高校までの学び方と大学での学び方の違いについて
動画を通じて大学での学び方について、改めて考えさせられたので、今回のnoteではその部分に絞って触れることにしたい。
この「高校までの学び方と大学での学び方の違い」については、地域創生学群でも入学のタイミングから色んな場面で伝えていたつもりだ。一言でいうと、常に正解のない問いと向き合う点。
ただ、低学年次にはあまり触れていなかったかもしれないのが、1点目に挙げられていた批判的な問いを持つことについて。
批判的な問いが全てのはじまりになる
フィードバック動画の中でも分かりやすいなって思った部分を簡単にまとめるとこんな感じ。
大学で学ぶにあたっては、教科書的なものに載っていることが全て正しいという捉え方や、教員がが示している理論等が全て正しいという捉え方は捨てようってこと。
決して話を聞かないっていうことではない。
例えば教科書に載っていることは、全てが過去のこと。そして、そこに示されている理論や考察には当然背景がある。社会科学の分野等では、その背景にある事象がいつの時代も普遍であるってことはほとんどなく、社会情勢の変化と共に常に変化している。となると、当然そこに示されていることは当時の背景が前提だと成立する話であって、前提が変化した現在だと成立しないっていうことになる。
そういう部分に目を向けることが、批判的な問いを持つことにもつながるし、そういう問いを常に持つことが大切っていうふうに受け取った。
そして、それが全てのはじまりになる。
仮説・実験・検証のサイクル
批判的な問いを持つことで仮説が生まれる。
それを実践してみることが、まさに実験であり、実践すれば何かしらの結果がでるし、反応がもらえる。
その内容を仮説と照らし合わせ、仮説の妥当性について検証する。
それをもとに、改善点を考えたり、工夫が必要な点を考えるのが、次のサイクルにおける仮説となる。
こんな感じで仮説構築と実験と検証のサイクルを繰り返すことが、課題解決の取り組みや自ら考えたサービスなどのクオリティ向上につながる。
そういうスタンスで取り組む必要がある。
いまよりも少し高い視座を意識する
その際セルフチェックが必要なのが、目の前のことに意識が向きがち、短絡的な捉え方になりがち、自己中心的な捉え方になりがち、ってことになっていないか?
もし、そういう場合は、ちょっと先のことまで意識してみる、考えてみることが大切。そうすると、今やろうとしていることに対する捉え方や取り組み方にも違いがでてくるはず。
これって、視座の高さにも近い話だと思う。
どの範囲で考えるか?どこまで先を見据えるか?
そういった意味で、常に、いまよりも少し高い視座を意識するようにすると、いいんだろうなって思った。
今回は木下斉さんによる動画の内容から大学での学びっていう切り口で僕が受け取った内容をまとめてみた。
僕自身も意識したいという意味もこめて。