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今年度の地域創生スキル9(地域経営実践論)を終えて

今日、4年目となるこの講義の最終回を終えた。さいごに受講学生たちにひと言ずつ感想を発表してもらったことで、なるほどって思ったことも色々とあったので、今回はこのネタにしてみることに。

僕にとって特別な思い入れのあるこの科目が始まったのは2020年度。なので、気がつけば今年度で4年目となる。早いもんだ。そして、毎年このタイミングで終了後の振り返り的にFBで長文投稿していた気がする。けど、今年はnoteで。
(※はじまった経緯については、以下の記事を読んでみてください)

この科目の概要について

この科目の名称は「地域創生スキル9(地域経営実践論)」で、都市経営や公民連携をテーマとしている。で、科目の狙いについては、ゴールデンサークル理論になぞらえて、以下のような感じで学生たちに説明している。

WHY:地域創生に関する実践活動の質を高めるために
HOW:地域活動や事業を行う際の「視座」「方法論」「言語化能力」などの
     思考面での武器を身につけることによって
WHAT:地域創生を図るうえで必要となる都市経営や公民連携に関する
      基礎的な知識やフレームワークを学ぶ

この講義の基本的な流れは以下の通り。
<事前学習>
 ・eラーニングによる事前学習(動画視聴)※課題図書のケース有
 ・動画に対する感想入力 ※課題図書レポートのケース有
 ・教員からのフィードバックコメント確認
 ・他の受講生の感想に対するコメント入力
 ↓
<講義>
 ・教員による概要説明、補足事項の説明
 ・グループディスカッション
 ・全体への内容共有
 ・教員からのフィードバック
 ・その他
 ↓
<講義終了後>
 ・ここで得た学びを実践に生かす(昨年度まではミニレポート)
という感じで、結構ハードだけど、ガッツリ学べる仕組みになっている。

内容は、基礎編、ミクロ編、マクロ編という感じで大きく3つに分かれており、事前学習動画のコンテンツをプロフェッショナルスクールさんより提供していただいている。
概要はこんな感じなんだけど、どの科目も毎年少しずつブラッシュアップしながら実施しているので、次に今年度試したことについて触れることにする。

今年度試してみたこと

今年度は、講義の狙い等は例年通りとしたが、今まで以上に実践によるアウトプットを重視するという基本方針で臨んだため、それに沿う形でいくつか例年とは違うことを試してみた。

まず、事前事後学習に関する主な変更点が、「事前学習時の他者へのコメント」「事後ミニレポートの廃止」の2点。前者については、学び合いの雰囲気をつくる目的で昨年度も試験的に導入したもので、イイ感じの手応えがあったため、今年度は必須事項(1回についき3コメント)とした。後者については、実践重視の考え方を優先させた関係で、負担感も少しだけ考慮してミニレポートを廃止した次第。

次に、講義時間中に行うグループディスカッションの方法を少しだけアレンジした。具体的には毎回違うメンバーでグループになることを基本ルールとし、複数のテーマを数回に分けてディスカッションするパターンと、1つのテーマについてメンバーを変えて複数回ディスカッションするパターン(ワールドカフェ的な)を混在させてみた。

さいごに、期末レポート課題の内容とそれを発表するタイミング。学んだことをすぐ実践してもらうために、実践しないと書けないお題の内容にして、その代わり、初回の講義でそれを伝えるという方法を試してみた。これは、なかなか良かったんじゃないかと思っている。

学生たちの反応

今年度最終回となる今日の講義では、冒頭で全15回の概要について振り返り、そのあとは、期末レポートの内容を披露し合うグループワーク、全体共有を行った。そして、さいごに受講学生一人一人に講義全体を通した感想を全員の前で語ってもらった。

まず、レポートを事前に読んでおいて感じたことについて。毎回の講義で、実践に活かすようにってことや、アウトプットのためのインプットってことなんかを伝えていたことも奏功したのか、みんな何かしらの形で学んだことを実践活動で試してくれていたことが、嬉しかったし、その素直さは改めて大切だと思った。(期末レポートで求められていたからっていうツッコミはなしでw)あと、その学びを試そうと思った背景や試してみた後の成果や心境の変化や、そこから派生した新たな実践にまで詳しく書いてくれていた学生もいて、そこには特に関心した。

次に、一人一人の感想について。まず驚いたのが、この講義を通して「自分自身の人生について考える機会が増えた」っていう感想が多かった点。一見するとなんで?ってなるかもしれないけど、eラーニングに登場する方々の熱を感じながら、そこでの学びを自分自身の実践に活かそうとすれば、そこは避けて通れないよなって思った。そして、避けずに皆が向き合ってくれたところに、今後の大きな成長の可能性を感じさせてもらった。
そのほかに多かったのが、「この講義のおかげでようやく一歩踏み出せた」「ビジョンの重要性が理解できたので関わっている活動についても考えてみた」「とにかく色んな人に自分がやりたいことを話すようになった」「インプット量がとにかく多かった」「アウトプット前提でインプットする感覚がつかめた」「実際にやってみることで新たな世界が広がった」「分野が違っても日常生活でも活かせることがわかった」といったような内容。

という感じだったので、聞いていて、なんだか嬉しくなった。こうやって熱心に学び、真剣に考え、すぐに行動に移す、もしくは思い切ってやってみる。そういう反応ができる人って、一般的には少ないんじゃないかなって。
だから、その感覚を忘れず、今後もどんどん色んなことにチャレンジしつづけて欲しいなって感じた。

関係者のみなさん、ありがとうございました!
受講生のみなさん、おつかれさまでした!


ということで、今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!



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