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ブックレビュー①「勝者の思考回路」柴田陽子 著

今回は嫁さんが尊敬・崇拝しているお方の著書。
柴田陽子さんの「勝者の思考回路」を半分ほど読んだところで、印象に残ったフレーズを紹介することにしたい。

タイトルから受ける印象はおそらくちょっと上から目線な感じかもしれないけど、内容は全く違うもの。本の冒頭でもその点について触れられており、「勝者」の定義も明確に示されていた。

常に自分自身が高い志を持っていることができる。周りを見れば味方が多く、応援してもらえる。そして、誰かの役にたつという充実感の中で生きている。すなわち「自分」「仲間」「社会」のすべてにおいて「YES」と答えられる人のことを、私は「勝者」と定義しています。

柴田陽子著「勝者の思考回路」より

そして、目の前にある全てに対して感想を持つとか、勝者の思考回路には、失敗や諦めるという出口は用意されていない、まずは思考回路を変えようっていうことも書かれていた。この時点ですでに興味津々状態。

今回読んだのは、
序章 どんな時代にも通用する「ブランドプロデュースの思考回路」
1章 「勝者の思考回路」の基本
という2つの章だけど、これだけで全体の半分近くを占めていた。
目次構成的には、各章が、いくつもの金言的フレーズで彩られており、そこに目を通すだけでも、なるほどな〜って思える感じだった。
もちろん、すべてではないし、その深さも違うだろうけど、このフレーズは!って思ったフレーズについては、自分がこれまでに持っていた感覚と照らし合わせ、答え合わせ的にその部分の内容を読み進められる感じがよかった。
とにかく、すごく読みやすかったので、途中で読むのをやめてnote記事を書くのではなく、一気に読み終えてもよかったかなて思うくらいw
ということで、本題に。

まず、序章で印象に残ったフレーズを挙げるとこんな感じ。
・長く続けるほど本当の価値が生まれてくるものをつくりたい
・成功に向かう回路を自分で意識的に開発する
・良い部品をたくさん持っている人が強い(ex. 褒めてもらったら素直に喜ぶ)

次に、1章で印象に残ったフレーズたち。

・気になるものは、当たり前の日常の中にたくさんある

 →ちょっと文脈違うかもしれないけど、どんなことも当たり前の日常で試すことはできるし、そのスタンスが大切。そうやって日常というものが存分に活かせれば実践の機会や成長のチャンスはいくらでもあるって個人的には考えている。

・感想のない経験など無意味だ(外に出るのもいいけど、その前に、もっと身近なところから学びを得られることを知ってください)
 
→この「感想」については深いので、ぜひ実際に本を読んでもらいたい。


・成功の理由も失敗の原因も、あるいは1人の人間の真の姿も、
 すべて小さなことに宿っている
・ちょっとした言葉の変化の中に、たいへんな情報が隠れている

 →この2つは、「観察して受け取った違和感をもとに自ら考え行動に移す」、という日頃から学生たちに伝えていることに近い感じがした。こういう些細なことに気づけるかどうか、意識を向けられるかどうかって、すごく大事だと思っている。
顔色をうかがうって、下手したらネガティブな感じに捉えられるかもしれないけど、そうではなく、その先の思考やアクションとセットになっていれば、すごくいいことだと思う。

・知らないのも罪なら、知ろうとしないのも罪
 →この部分は僕に全然足りていないところなので、強く意識したいと思った。

・ちゃんと知らないと、「本当の感謝」は伝えられない。「ちゃんとした感謝」から、本当の信頼関係が生まれる。

 →こう考えるようになったエピソードがすごく分かりやすかったし、すごく大事だと思った。背景や文脈や相手の状況などを丁寧に読み解くことはすごく大切。

・責任の設定を高くすると、できなかったことがいつの間にかできるようになっている

 →これは視座の話だと思った。その違いによって、目の付け所が大きく違ってくる。同じことを言われても、それをどう受け取めてどう考えるかっていう思考回路も全く違ってくる。そういうことだと思う。

・言葉は、それを話しているこちらのものではなく、「受け止めている相手のものだ」という認識が必要
・「自分の言ったことは正しく相手に伝わっていないのではないか」と恐れる繊細さを持ち合わせる

 →講義やゼミで学生たちに話をする際をはじめとして、これらに近いことを常に意識していたし、それがさらに分かりやすく言語化されていたので、今後はもう少しギアをあげて意識したいと思った。

前半を読んだだけで、著者の柴田さんの人柄が想像できるし、これまでの間、とにかくこだわりをもって深く考え続け、それをしっかり実行に移してきたからこその内容なんだろうなって思った。
そして、うちの嫁さんが、心酔する理由がよくわかった。

ということで、今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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