
本気の涙は美しい 〜チャレンジプログラムの最終報告会を終えて〜
先週の木曜日から2日間は今年度の地域創生学群チャレンジプログラムを締めくくる、クロスロード研修と最終報告会でした。
今年度のメンバーは10名。
クロスロード研修では、それぞれが、それぞれの場で奮闘した、5ヶ月から9ヶ月に及ぶチャレンジの成果や課題、気づきや得たものなどについて、徹底的に自分自身と向き合うことで言語化し、最終報告会用のプレゼン資料を作成。
そして、最終報告会では、一人一人が魂のこもった発表をしてくれた。
発表しながら感極まって涙する学生もいたし、その熱意に呼応するかのように涙する受入企業の担当者さんもいた。
この報告会では毎年のように、こんなシーンを目にする。
そして、その度に、やっぱりいいなって思う。
それだけ必死に真剣に向き合ったってことだと思うので。
そして、報告会終了後の学生たちの晴れ晴れとした顔を見ると、10年間続けることができて、本当に良かったと思う。
それを支えてくださった全ての関係者の皆さんに心から感謝したい。
よくよく考えてみると、感極まって涙するほど頑張れるって凄いことだと思うし、大学生でそういう経験ができることってなかなかないんじゃないかと思う。
だからこそ、このタイミングでそれを経験できた学生たち、この先が楽しみでしかない。毎回そう感じている。
そんな中、他のメンバーとは違う涙を流した学生がいた。
おそらく、ベースは悔し涙で、あとは安堵と決意の涙かな。
僕はそう受け取った。
チャレンジの経過をずっと見てきたから。
そして、前日の研修で突きつけたことに応えてくれた気がしたから。
だからこそ、泣きながら壇上に上がるその姿を見た時、僕もウルッときたし、心の底から良かったと思った。
やり遂げた充実感や感極まった涙と同様に、一歩踏み出して挑戦しない限りは決して流すことのできない涙だから。
さて、今年度のメンバーたちの挑戦を振り返ってみて、ある意味大きな変化を感じた。
簡単にいうと、表面上は比較的安定したメンタリティで淡々とハードルの高いことをこなしていく感じ。
これまでは、壁にぶちあたって、折れそうになったりしながらも、なんとかそれを乗り越え、最後までやり切るみたいなストーリーがほとんどだった。
しかし、今回はそういう感じではなかった。
しかも、結果的には例年同様に大きく成長してチャレンジを終えることができていた。
だから、今後はプロセスの見守り方や、その捉え方について、これまでの固定概念に囚われすぎないようにしないといけないなって感じた次第。
という感じで今年度のプログラムも一区切りついた。
そして、早速今日からは、来年度のチャレンジプログラム説明会を開始している。
終わりと始まり。
来年度はどんな学生たちがどんな挑戦の一歩を踏み出すのか?
そして、1年後、どれだけ成長した姿を見せてくれるのか。
楽しみだ。
本気の涙は美しい。
毎年こういうシーンに立ち会えて幸せだ。