#4 【1日10分で学ぶLP制作の基礎知識】ホームページ(HP)とランディングページ(LP)は何が違うのか?
メディア(媒体)としての役割が根本的に違うことを理解する
普段私がランディングページ制作を担当するお客様の中で、特にランディングページを初めて制作する方に多いのが、「ホームページとランディングページの区別ができていない」という状態です。
そういった方は、これからランディングページを作るのにも関わらず、SEO対策やコンテンツマーケティングなど、ホームページ(サイト)でなければ本格的に対応できないような要望をしてしまうことが多いです。
ホームページと、ランディングページでは、ネット上の媒体として、全くといっていいほど役割が異なっています。
なので、まずはこの両者の違いについて理解しておかなければ、効果の高いランディングページを作ることはできません。
そこで、ホームページ(HP)とランディングページ(LP)の違いを以下の表で簡単にまとめてみました。
このように、ページのデザイン面や、マーケティング上の目的別に見ると、ホームページとランディングページは非常に大きく異なっています。
では、一体どのような考え方で、ホームページとランディングページに媒体としての役割分担をつけていけばいいのか。
その際に重要なポイントを3点、以下で解説していきます。
《Point1》 ホームページの情報量が「10」とすると、ランディングページはその中でも特にセールスに特化した情報量を「3」程度含めるとよい
ランディングページを作る段階で、ありとあらゆる情報をページ内に押し込もうとする方がいますが、これは結論としては間違えた考え方です。
なぜなら、むやみに情報量を多くしてしまうと、ホームページとの役割が明確に区別できなくなり、最終的に出来上がったものが、ランディングページとしての存在価値を失ってしまうからです。
なので、ホームページに含まれている情報量が「10」だとしたら、ランディングページはその中から「2〜3」の情報量が含まれているイメージで制作を進めるようにしてください。
そして、その「2〜3」の中でも、コンバージョンに至るのに関係ないと思われる情報については、思い切って切り捨ててしまいましょう。
このように、目的に合わせて情報を取捨選択して整理しつつ、セールスに特化した内容にまとめることが、良いランディングページを作るためのコツです。
《Point2》ランディングページは基本的に縦長1ページ型で、ユーザーが情報を探す手間を徹底的に省略している。
ランディングページは「縦長1ページ」であることがほとんどです。
ですが、ただなんとなく、なし崩し的に縦長1ページになっているのではありません。
なぜランディングページが縦長1ページなのかというと、それが検索するユーザーの心理状況に基づいたデザインとして、ベターなものであるからです。
たとえば、一般的にユーザーは以下のような性質を持っています。
・ユーザーは基本的に情報を探すのが面倒臭い。できればすぐに求めている情報にたどり着きたい。
・ユーザーは沢山の情報の中から、必要な情報を探していくのが基本的に面倒臭い。
・整理されていない情報をまとめて、他の情報と比較するのが面倒くさい。
要するに、ユーザーというのは、とにかく情報を探すことに対して面倒臭がる特徴があります。できれば検索したら一瞬で自分の疑問や悩みが解決されてほしいと思っています。すぐに解消する商品やサービスを知りたいと思っています。
なので、縦長1ページにすることで、余計やページ遷移やスクロールを減らすことは、そうした面倒臭がりのユーザーが頭を使って情報を探す労力を減らすことにつながるのです。
これは数ページにまたがって情報が書いてあって、ユーザー自身が求めている情報を自分自身で探していかなければいけないホームページとの非常に大きな違いと言えます。
《Point3》ランディングページは、1ページの中で達成する目的は1つだけ。(ワンメッセージ・ワンオファー)
以前の記事でも解説しましたが、ランディングページの最も基本的な原則は、「ワンオファー・ワンメッセージ」です。
要するに、ランディングページというものは、ユーザーに対して、ひとつのオファーと、ひとつのメッセージを伝えることが大前提です。
例えば、「結婚式 海外 格安」で調べてランディングページにたどり着いた人に対して、格安のAコースだけで告知するのはもったいなく感じて、どうせならそれより豪華なBコースや、さらに会員限定の超豪華なCコースに関する記載も追加してしまったとします。
ですが、そうしたことで、そのページを見たユーザーは、「格安なのはわかるけれど、BやCコースと比べるとAコースは内容が貧弱だな…」とか、「どうせ申し込んだら高いコースを勧められるんだろう」と無駄に邪推して、別の会社のページに移ってしまうかもしれません。
なので、このようなもったいない事態を防ぐためにも、ランディングページの改良を行っていく際には、当初の目的を見失わずに、お客を迷わすような出口を複数儲けないことが重要なポイントとなります。
先ほどの例でいいますと、「結婚式 海外 格安」で調べたユーザーには、まず格安Aコースだけを勧めればいいのであって、もし他のコースを勧めたいのであれば、きちんと問い合わせをしてもらった後でお話をすることを推奨します。
最初に複数のコースを勧めてしまうと、お客は頭が混乱して何もかも面倒になり、そのページから逃げてしまうかもしれないからです。
もっと多くのお客さんを獲得しよう!と勝手に意気込んで、LP内に様々なオファー(出口)を用意しているうちに、結果的にページ自体のセールス力が弱くなってしまうということはありがちな失敗です。(結局何を言いたいのかわからないページになりがちです)
そのため、この「ワンオファー・ワンメッセージの法則」は、ランディングページを最適化していく上で、一番見落としてはいけないポイントとなります。
ホームページとランディングページの役割を区別して集客しよう
ランディングページ集客がうまくいかない方のページを見ていると、後からあれこれと情報を付け加えていった結果、同一ページに沢山の出口(コンバージョン)が用意されており、まるでただ単に情報を提供しているホームページのようになってしまっていることが多いです。
ホームページの場合では、あくまで情報提供が目的なので、そのように複数の出口が並んでいても特に問題はありません。
ホームページはあくまで商品やサービス、そしてそれを提供している会社の全体像を伝える(ブランディングする)ために作るものです。
しかし、ランディングページというのは、
「今抱えているこの悩みを解決したい」
「今これがどうしても欲しい」
「今どうしてもこれがやりたい」
など、「今すぐ客」と呼ばれるモチベーションの高いお客相手に見せるいわばセールスのためのページです。※こうした顕在客ではなく、潜在客に見せるLPもありますが、基本的にこの考え方で最初はOKです。
要するに、この両者の違いをしっかり認識しておくことが、良いランディングページ(良いホームページ)を作るための第一歩です。
「情報をもっと多く伝えていこう」という狙いでランディングページを作っていくと、どうしても見落としがちな傾向にありますので、ランディングページを制作する際は十分注意していきましょう。
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