当たり前の日常が幸せだと思う事は難しい。
日常の変化に気づく。
出発日の朝、KANは起きると綺麗に片付けられた部屋を見て泣き出しました。
「さみしいよー。ヒロと遊びたいよー。」
一年前は、”(空港で)さぁ出発!”ってなるまで気が付かなかったのになぁ。
息子の成長が見れて嬉しさと寂しさを感じた朝でした。
相手の理解とは気持ちを抑えている事でもある。
KANは決して「行かないで」とは言いません。
トラートで何試合もリーグ戦を見て応援したし、チームメイトと一緒に練習もしてきたから、きっと僕の仕事のことを分かってくれてるんだと思います。もしかしたら自分の感情と理性の間で葛藤してるのかもしれません。
(いつかだったか”またヒロ先に行っちゃうの?”って聞かれたことあったな)
妻もいつも「行ってらっしゃい」とだけ言ってくれます。
ヤンチャになってきたKANを、これからワンオペで育てていく大変さや、一人でタイに連れていく過酷さを言わないでくれます。
(普段はいろいろ言われてます笑)
当たり前の日常から出て思うこと
僕が子どもだった頃はこんなことに気づかず、ただただ自分の夢に向かってやりたいことをして、親を悲しませていたなと思います。
〇〇なんだからしょうがない
〇〇なんだから当然でしょ
これらは僕がよく言ってた言葉です。
でも、この裏では必ず誰かが自分のことを理解してくれる人や我慢してくれている人、また期待してくれてる人がいるんですよね。
その全てを言わない優しさに答えるためにも、いい契約を勝ち取りたいし、良いところに住みたいし、一緒にいる時に何かしてあげたい。
離れている時でもお互いがレベルアップしてまた再会したい。
そんな思いを持って、またタイに来ました。
*KANの優しさ
空港に近づくに連れてKANの体調が悪くなっていきました。
それだけ気持ちが一杯いっぱいになってたんだと思います。
でも、一度だけ「いってらっしゃい」と言ってくれた時がありました。
ある日の深夜、KANが泣きながら起き上がりました。
怖い夢でも見たのかなと思い抱き寄せると…KANは言いました。
「ひろ、いってらっしゃい。さみしいよ。」
僕は言葉が出なく抱きしめるだけでした。
今でもおやすみの電話をした後に妻に会いたいと言ってるみたいです。
一日でも早く会えるように、今日も頑張っていきます。
【2022-23シーズンハイライト】