刀の鑑定法について
今回は、「刀の鑑定法」について僭越ですが私見を述べたいと思います。
①刀の鑑定において、最も上達する方法は、なんと言っても、正真で健全な刀を、実際に手に取って、じっくり時間をかけて鑑賞観察することではないでしょうか。これは刀剣に限らず、焼物や絵画などでも言えることだと思います。
しかし、鑑刀初心者が、最初から多くの名刀を、日々手に取って研究するという環境は、そう簡単に実現出来ることではないと思います。
②そこで次善の上達法としては、まずは日刀保(公益財団法人 日本美術刀剣保存協会)の「刀剣美術」誌などを熟読するという、書籍からの習得が良いと考えられます。
中でも「刀剣美術」誌の「誌上鑑定」は、非常に勉強になると思いますので、ぜひ、積極的に取り組んで頂きたいものです。
なお、その際、できれば「誌上鑑定」の虎の巻として、全国の愛刀家の方達からよく活用されている拙著「鑑刀秘書」を座右に置いて、本が手垢で擦りきれるぐらい利用して頂くことをお勧めいたします。
続編の「刀と鐔の玉手箱」では、これまで未発表の刀剣について、豊富な写真を用いて歴史的考察を行っています。
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