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愛刀紹介①太刀 金田七郎國真 作

2年前に河内國平一門の金田國真さんに依頼していた太刀が遂に完成したのでご紹介します!
凄く楽しみにしていたので嬉しさもひとしおです。

①金田國真さんについて

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(画像転載元:http://www.mugenkan.com/page6_7.html)

今年31歳と若い刀匠さんにも関わらず、なんと独立後初めてのコンクールで特賞3席の薫山賞を受賞。
その後も優秀賞や努力賞を取り続けている刀工さんです。
河内國平さんのお弟子さんの中では一番若い方になります。
以下の動画でも紹介されています。

Twitterもやられています。(@Kunizane7K)


・作品(刀)を見たい方

銀座SIXで河内さん一門の刀が常設販売されていたと思うので、興味のある方は見に行ってみてください。

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上記のようにとても綺麗な展示で、刀関係の書籍も古書含めて結構あり、係の人も話やすい素敵な女性でした。
小説「いっしん虎徹」の面白さを熱弁されていて、その後なんと日刀保の鑑賞会でもお会いしました。
刀の勉強は始めたばかりと仰っていた記憶です。


②姿

という事で完成した太刀がこちらになります。
踏ん張りのある腰反り姿で、迫力があります。
生(うぶ)というのはやはり重い物ですね。

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③茎

注文打ちなので、どういう銘を入れてほしいかも相談に乗って下さいます。
「希春」と書かれた部分には、國真さんの場合は、希望の「号」を入れるか、月の別称(初桜や花月など)を入れているとの事です。

「希春」は3月の別名ですが、希望(夢)を持って春を迎え(目標を達成し)ようとする意気込み的なものも感じ、当時の自分の心境と似たようなものを感じたので、将来的にこの気持ちを忘れない為にもこの字を入れたく決めました。

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④地鉄

これは展示ケースに入れて地鉄ライトで見た様子です。
非常に詰んだ地鉄をしています。

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国広の地鉄はこんな感じです。

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この国広も国広の中では結構詰んでいる方なのですが、比較すると國真さんの太刀の方が圧倒的に詰んだ地鉄をしているのが分かります。

そして國真さんの太刀の方が少し鉄が白く感じませんか?
現代の刀は昔の刀に比べて鉄が白い印象を良く受けます。
地鉄がよく詰んでいて肌が白いと新しい刀のかなと個人的には感じます。
どちらが良いかは個人の好みと思いますが、私はどちらも良さを感じています。


⑤刃文

なんと乱れ映りが立っています。
ぱっと見た時に石堂派の刀に見えました。
やらせのような映りではなく、自然に立った映りに見えました。
これから作刀の研究が進み、長光や景光、一文字刀工のように更にはっきりした、地鉄に溶け込むような映りを金田國真さんが再現していく日が来るかもしれません。

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写真だと分かりづらいんですが、映りは以下のような感じでしょうか。

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映り意外にも雲の影から月が覗いているような景色も気に入っています^^


⑥終わりに

という事で展示ケースにも飾ってみました。
初めての2本掛け!
(展示会への出展が近いのでいつでも梱包出来るよう台車の上にケースが乗っています。ご了承下さい…)

感想としては、作刀を依頼して本当に良かったと思いました。
注文打ちは完成が見えないので、最後の最後見る時まで緊張するのですが、やはり自分の為に生まれてきた刀というのは特別感を感じます。
作刀の間色々な要望を聞いて下さった國真さんには本当に感謝です。

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…國真さんと國廣、気が付けば「國」繋がりでした。笑
(全く想定していなかった繋がり…)

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・現代刀を買うのであれば

是非刀匠さんへ直接作刀を依頼して下さい。
好みの刀を作ってくださいますし、刀工さんにも話を色々聞けます。
刀剣店で現代刀を買うと手に入るのは刀だけですが、注文打ちをお願いすれば、「あなたが居たから生まれた刀」「刀匠さんとの繋がり」が得られます。
そして刀匠さんも好きな刀を作って生活できますし、文化継承のお手伝いも出来ます

今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はハートマークを押してもらえると嬉しいです^^
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

愛刀紹介②はこちら↓

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